勝者のない世界。

キャプチャ(CAPTCHA)というのをご存知でしょうか。これは、可能性に満ちたネットの世界において、ユーザーがコンピュータであるか人間であるかを区別するためのシステムであります。画像に浮かんだ歪んだ文字をユーザーに打ち込ませる、画像認証が主なものです。ネットで懸賞や、アンケートに答えてポイントなど応募してもらう時などによくみかけます。迷惑メール(スパムメール)を代表するように、ネットの世界では、悪徳業者がコンピュータに自動的に無数のメールを送りつけたりします。(上記のような応募なども自動的にできてしまいますね)そういう行為を画像に並ぶ歪んだ文字(コンピュータに認識できない文字)をユーザーに見せ、打ち込ませることで、アクセスしているユーザーが人間であると認識させるわけです。何かのたびに、その文字を打ち込まなければならない私たちにとっては面倒なことですが、迷惑行為を防止するためには仕方のないことですね。実際に、このキャプチャで迷惑行為が95%削減できたという報告もあります。しかしながら、先日、GoogleのGmail(アカウントを取得する際)でも使用されているこのキャプチャが悪徳業者によって突破されてしまったというのです。(マイクロソフトのHotmailもやられた模様)しかも、使用されているキャプチャは画像認証だけではなく、音声認証(流れる音を聞かせ、それを判断させる)さえも突破されたというのです。コンピュータにどうやって、それらの歪んだ文字や流れる音を認識させ、判断させるのかとても不思議です。(悪徳業者のすることですが)医学業界、生物学業界などの新薬の開発ではないですが、どこの世界でも、攻撃を仕掛ける方、防御する方、の追いかけっこはこうやって続いていくのですね。
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アミ:「悪さはおいらが許さねえ!!」
今日もアミちんは狭い世界でほえます。。
ネット社会の自由と安全保障―サイバーウォーの脅威

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