誰のためのダビング10なのか?

明日(7月4日午前4時)からダビング10が始まります。そう、今まで1回しかDVDに番組をダビングできなかったものが、10回までできるようになります。デジタル放送デジタル録画という技術がこんな面倒なシステムを逆に生み出すことになってしまっているわけですが、こういう制度を取り扱ってるのは日本だけです。高画質なコピーが何枚も出回ることを防ぐためであるこの縛りのような制度は、著作権利者の保護のため、そして、その映像ソフト産業自体の保護のためでありますが、私には映像ソフト業界、つまりは放送業界のための制度のように受け止められます。(今回はもうすぐ始まる北京五輪のために著作者&放送側が譲歩した感がありますね)そのように受け止められる要因のひとつに、海外のテレビ局に比べ、日本のテレビ局がネット配信事業にそんなに積極的ではないことが挙げられます。(ソフトの流出に敏感なのです。)また、このダビング10で問題になっていた、メーカ側から著作権団体への補償金ですが、今回はこれを切り離した上での合意ということになっています。ただ、今後、補償金を支払う可能性は十分にあるでしょう。ちなみに、欧州では多くの補償金が著作権団体へ支払われています。補償金の年間総額はドイツが約255億円(06年)、フランスが約267億円(07年)なのに対して、日本の30億円前後というのを見ると、規制をしつつ、著作権団体にも補償金を多く支払わない日本の姿勢が特異に見え出してしまいます。(いくらぐらいの補償金が支払われるかも見どころです。)ここからも上述ように、著作者権利者の保護というよりテレビ局が保護されている、テレビ局がすべてを牛耳ってる感がありますね。(実際、メディア業界が世の中支配していると思う私です)つらつらと勝手な自論を展開しましたが、去年の秋以前にHDディスク内蔵録画機を購入された方は、ダビング10に対応していない可能性が高くなってきますので、ご注意を。。(ご確認を)
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私:「これで最後だよん。」
アミ:「う・・。こっから、ダビング10になれ~。」
私:「10倍にはならんだろ。。」
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