音楽産業は開放すべきか、規制すべきか。

高橋容疑者捕まりましたね。実は深夜のサッカー観戦中の裏で高橋容疑者が捕まった?捕まらない?とか、ツイッター上で既に騒がれてました。情報が早いというか、情報錯綜時代だなあと改めて思いました。

 

こういうワイドショーを騒がせるようなニュースが報じられる時は、その裏でしれっと大事な法案が通していることが多い、、という陰謀論をよく耳にしますが、そんなことはないとは思いつつも、高橋容疑者逮捕の裏で衆院で可決された音楽に携わるものにとって大事な法案をご紹介しましょう。(そもそも大事じゃない法案なんてないんだけどね)

 

リッピング違法化+私的違法ダウンロード刑罰化法案

1)いわゆる“写り込み”等に係る規定

2)国立国会図書館によるデジタル化資料の自動公衆送信に係る規定

3)公文書等の管理に関する法律に基づく利用に係る規定

4)技術的保護手段に係る規定

 

2013年1月1日からの施行を目指す

 

具体的には、1)私的使用の目的をもって、2)有償著作物等の著作権または著作隣接権を侵害する、自動公衆送信を利用して行うデジタル方式の録音または録画を、3)自らその事実を知りながら行って著作権または著作隣接権を侵害した者は、4)2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金に処し、またはこれを併科する

 

【リッピング】

CDやDVDなどからデータを取り出してファイル化すること。

 

つまりデータをコピーしちゃうことです。今の時代、みんな結構やっているのが現実です。

 

この法案が施行されると何が変わるか?

 

CDの私的なリッピング(コピー)は今も施行後もOKです。コピープロテクトのかかったDVDやCCCD(コピーコントロールCD)のコピーは施行後はNGです。(実はCCCDのコピーは今もNGらしい。DVDの映像をi-phoneに入れることも施行後はNG。きっとyutubeなどからのダウンロードも今後は刑罰化されるのでしょう。)

 

要は、コピーできないように規制がかかっているもの(著作物)をコピーすることが、法案施行後はNGになるということです。

 

CDやDVDが売れない音楽、映像業界の陰謀なのかどうかはわかりませんが、法案が施行されれば、コピー規制のかかったCDやDVDなどのコンテンツが多く出回る可能性が高くなることは否めません。

 

そうすることで、業界側はCDやDVDの売り上げが上がると、思っているのでしょうか?

 

私は音楽人なので、映像のことはとりあえず置いておくとして、、

 

正直、音楽業界はビジネスとしてはかなり追いつめられています。たぶんみなさんが思っている以上に相当やばいです。w(だって、最近、いつCD買いました??)

 

 



 

 

でも、私は思うのです。(すみません、また、語っちゃいますよ~)

 

電車に乗ると、結構な割合でイヤホンで音楽を聴いている人がいます。こういう光景を見ていると、音楽産業は終わっていても、音楽自体が終わることは絶対ないと思うのです。(微笑ましい気分にもなる)むしろ、今の方がもしかしたら、音楽を聴く人が多いかもしれないですよね。

 

音楽を買う人がいなくなっただけで、音楽を聴く人がいなくなったわけではないのです。

 

こんなにたくさんの音楽ユーザーがいるのなら、CDの値段とかもっと下げたら?とも思います。3000円もするCDに手が出にくいからこそ、購買行動じゃなく、違法ダウンロードやコピー行為にいきやすいと思うのです。

 

だから、個人的には音楽を規制するというより、どんどん開放して、100円でも10円でもそんな値段でもいいから払ってね、というスタンスの方がいいのでは?と思っています。(その仕組みをどう実現するかはわからないですが。。)

 

とにかく、こういう法案で音楽に規制がかかると、もっと、音楽からみんなが離れていってしまい、近寄りがたいものにならないかが心配です。(手に入りにくい音楽という流れ)

 

音楽の違法ダウンロードなどの損害額は6680億円とも報じられていますが、規制することによって、もっと違う、大事な何かの損害を被るような気がしてなりません。

 

あるプロのバンドが自分たちのCDの宣伝をする時、冗談半分で言っていました。「みんな買ってくれないと、俺たち消えちゃうぜ~!」って。w

 

この言葉、実は結構、マジです。

 

だって、売れなきゃ活動もできないし、生活もできないですからねえ。まあ、そんなこと、言われなくてもみなさんわかっていることですから、好きなバンドやミュージシャンのCDは今後の活動も期待して買ってあげたいという気持ちにはなります

よね?でも、そのために3000円をほいほいと払うかというと、なかなかねえ(汗)

 

だから「今後も自分の好きなミュージシャンにCD(音楽)を出し続けて欲しいから、100円とか10円とか払う」なら、結構ありなんじゃないかなと思うのですがいかがでしょう。

 

語弊があるかもしれませんが、音楽を買う行為やそのお金はそのアーティストへの一種のお布施みたいなものです。笑

 

そのお布施が1000円から3000円単位でしかできないのと、100円や10円単位でできるのとでは、全然、支持者の数が変わってきますよね。

 

この法案が施行されたら、そもそも、どうやって違法行為をチェックするのかいろいろ疑問も多いですが、やっぱり、上の考えから、賛成しがたい法案であることに変わりないです。

 

普通、リッピング禁止法案は音楽人としては賛成するかのように思われますが、音楽を発信する側、聴く側、音楽を愛するものとして、上のように切々と思うのです。

 

変な規制によって、電車内で音楽を聴く人たちが減ってしまうことのないことを祈るばかりです。

 

3000円もする高価なCDという利権を守るためにいろんな規制をかける。なんか政治の世界と似ているような。。ルールを変えることより、もっと大きな視点で、仕組みを変えることが大事なのでは?

 

しかし私には大きな仕組みを作れません。ただただ、音楽がいい形で届けられることを祈りつつ、良い音楽を作り続けることしかできないと思う、今日なのでした。

 

spotifyのように音楽をどんどん開放していく流れ、今回のような締め付ける規制の流れ、音楽はこの大きなふたつ流れの分かれ目に今いるのかもしれません。

 

ではでは

つい数日前のニュースです。著作権情報集中処理機構(CDC)が、違法音楽ファイルを特定するモジュールを開発したそうです。法案といい、すごいタイミングですよね。業界全体がビジネス関係の中、大きく流れ始めている気がします。どんな流れになったとしても、いい音楽を作りたい、届けたい音楽家とそれを聴きたい音楽ファンとの関係はいつまでも変わって欲しくないと思います。

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