声でうつ病が診断できる?将来の音楽家と医療の関係性

「声」でうつ病が診断できる
http://kenko100.jp/articles/161014004109/#gsc.tab=0

 

音楽、声を扱うものとしては見逃せない情報です。

 

記事によれば、
2000人を対象に声を録音、それと同時に、自己記入式の質問票による、うつ病の状態に関するデータを集め、うつ病状態の有無を結びつけるような数学的な公式を作り上げたようです。

 

まだまだ精度は高くないようですが、研究グループは「音声データを使うことで、高い精度のうつ病診断が可能であることを確認した」と期待感を示しました。

 

音楽家の視点から見ても、これは可能だと思います。

 

歌の指導の場面で、「もっと感情を込めて」とか、「悲しげに!」とか言ったりするところを見たことのある人もいると思います。実際、歌声って感情で本当に変わるんですよ。普通の声もそうだと思います。だって、想像してみてください。泣き声と喜んだ時の声って明らかに違う声をしてますよね?

 

泣き声や歓声は大げさな例えですが、ちゃんと数値化すれば、うつ病のような、微妙な感情も声によって読み取ることはできるのではないかと私は思います。(今回の研究がどのような声の分析の仕方をしたかは知りませんが)

私の勝手な想像による分析方法としては、

 

毎日、同じ音量、同じ音程で「あー」(同じセリフ)って声を出してもらって録音。そして、心的診断の質問表に答えてもらう。こういうデータを積み上げていけば、どういう感情の時にどういう周波数、音質の声が出るというのがわかってくるような気がするんですよね。

 

 



 

 

少し余談ですが、

 

音は空気の波です。音波です。例えば、スピーカーを向き合わせて、同じ音楽を同じタイミングで同じ音量で流すと、相殺して音楽が聴こえなくなります。同じ波がぶつかり合うから波が平らになっちゃうイメージ。不思議でしょう?^^

 

この方法を応用すれば、それぞれの音波において差異があった場合、その違いの部分(音波)だけが聴こえてくることになります。

 

さらに言うと、この方法でCD音源とmp3音源でどういう音の差があるのかっていうのもわかっちゃうのです。

 

mp3圧縮で、どんな音が失われるのか
(少し専門的なので、興味のある人だけどうぞ)
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/528570.html

 

ただ、今、述べた方法って、実は私のパソコン上で結構簡単にできちゃうんです。(専門的に言うと、音を逆相にする)

 

話を戻しまして、声によるうつ病の診断方法がどういうものか定かではありませんが、上述した方法などを活用して、音楽家と医療が協力し合うというのもありなんじゃないかと私は思っております。いや、将来、そういう時代が来るんじゃないかと思っています。

 

いいなあ、そういう実利的なところで音楽的な協力をしてみたいなあ。(妄想)

 

とりあえず、そういう時代が来るまで、音楽的技術を高めながら、数字化できない心の部分を潤す音楽を作ることに励みますか。

 

ではでは

 

 

声ってホントおもしろくて、眉間にシワをよせるだけで声色が変わるんです。ちょっとした表情の変化でどんどん変わる。その辺もすべて数値化、公式化される時代がくるかもしれませんね。

 

 

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