人工知能(AI)と音楽についての雑感

【人工知能で音楽家は?小室哲哉さんに聞く「時々負けるかも。でも…」】
https://withnews.jp/article/f0170904005qq000000000000000W00810701qq000015849A

 

小室さんがAIと音楽について以下のように語っています。

 

・予想外のことをやってくれるか、まだわからない
・音楽は押し付けられるものではない
良い音楽かを最終的に決めるのは人間

 

AIを全否定せず、AIでもなんでも活用できることはどんどん活用すべきと考える私としては、概ね、同意見ではあります。

 

特に、最後の部分の「最終的に決めるのは人間」というのは本当にそうだと思います。いくらAIが音楽にいろんな影響を与えようと、その音楽たちを好きか嫌いかを決めるのは私たち人間なのです。あえて言うならば、人間に聴いてもらうための音楽ですからね。

 

 



 

 

ただ、、ですね、、、

 

こういう記事を見つけたのですよ。。

 

【AI活用で観客の表情から感情を分析、ライブの”盛り上がり”を定量化する新技術、実証開始】
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1709/04/news035.html

エイベックスとマイクロソフトが共同で開発したAI技術で、会場内に設置したカメラに写る来場者の表情から「喜び」「悲しみ」「驚き」といった感情の変化を検出し、ライブの盛り上がりを数値化するというものです。

 

盛り上がり、ウケの良さなどを数値化して評価、分析して、より良いサービスやパフォーマンスに活かしていくという感じでしょうか。

 

人間の感情、感動、盛り上がりなどはとても抽象的なもので、客観的な評価がしづらいのも事実。(クリエイティブは漠然なことが多い)

 

だから、
純粋に、この技術は斬新ですし、ものすごい可能性を秘めていると思います。

 

ただ、思ったのは、

 

これ、最終的に、人間が決めてないよね??^^;

 

AIが音楽やライブの良し悪しを評価し、決めているようにも見えます。
(人間の表情を読み取っているから、最後に決めているのはやはり人間とも言えるのかな?)

 

さらに、音楽とはジャンルは違いますが、こんなものもあります。

 

【ロゴがどれくらい優れているのかをAiが点数化してくれる「Logo Rank」を使ってみた】
http://gigazine.net/news/20170904-logo-rank/

 

ロゴのデザインをAIが点数化、評価してくれるサイトがあるようです。これも、AIが評価してるよね。。

 

改めて思ったのは、

 

AIを活用して、より良い音楽やロゴを作るのはいいとは思うけど、良いか悪いか、好きか嫌いかの最終的な判断や評価はせめて、人間がしようよ、、ってこと。

 

だって、人間に聴いてもらうために音楽を作っているし、人間にカッコイイねと思われるロゴを作ろうとしているのだから。。

 

もちろん、こういうAIの評価技術を活用して、より良いものを作り出していくこと自体は悪いことではありません。ただ、極端な心配事を言うと、AIに高い評価をもらうための音楽作りやロゴ作り、みたいなことは絶対あってはならないと思った、音楽家の端くれなのでした。

 

ではでは

 

 

AIをツールとしてどんどん活用するのは良い。でも、感情とか好き嫌いもAIに預けてしまっていいのだろうか。それこそ、人間の存在価値の根源ではなかろうか。

 

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