誰でも簡単自動音楽作成サービスJukedeckから思うこと

自作のビデオに音楽をつけたい人、作曲サービスJukedeckが著作権のない曲を一瞬でつくってくれる
http://jp.techcrunch.com/2015/12/08/20151207jukedeck/

 

無料で自動的にロイヤリティフリーの音楽を作成してダウンロードもできる「Jukedeck」
http://gigazine.net/news/20151209-jukedeck/

 

作曲家としてはそんなに紹介したくないサービスではありますね。。^^;
大まかなジャンルや曲調、長さを指定しただけで簡単に曲が出来上がります。
1ヶ月、5曲までだったら無料みたいです。

 

作曲に限らず、本当、こういう「簡単操作による自動作成」サービスは増えてきました。

 

今は誰でもYouTubeなどに動画をアップロードできる時代です。全世界で毎分300時間もの動画がアップロードされてるみたいなので、こういうことを考えると、こういうサービスはかなり需要があるかもしれません。

 

どんなものか、試しに私もこのサービスで1曲作ってみました。ものの2、3分くらいで出来上がりました。すごいなあ、、音楽のクオリティは、まあ、この手軽さからしたら悪くない品質、というのが正直な感想です。^^;

 

でも、これで満足する人もかなりいると思います。特にBGMがなくて困っている人とかね。
一方で、もっと細かく音を作っていきたい、もっと高品質をと、満足できない人もいるでしょう。そういう人は私のところに来てください。笑

 

本当、多くのテクノロジーやサービスによって、「誰でも簡単にある程度のレベル」のものを創出できる時代になりました。言ってしまえば、ある程度のものを作って音楽家と自負していた人はこういうサービスに飲みこまれてしまうでしょう。これは音楽界に限らない話かもしれません。(一気に総中流化する感じ?)

 

 



 

 

しかし、
格差がなくなる総中流化は良いのですけど、
表現としての総中流化はそんなに望ましくないかなと私は考えます。

 

言い換えると、表現の画一化

 

大げさな話、すべての人がこういう「簡単操作による自動作成サービス」を使用したら、芸術として、表現としては、本当につまらなくなると思うんですよね。

 

そういう意味でも、私たち作曲家はこういうサービスに負けずにがんばらねばと思います。

 

このように、いろいろなことがポチッと簡単に選択するだけで、それなりに成立する世界になりました。
改めて考えてみれば、
実は音楽だって、12種類の音を選んで作ってるだけ、会話だって、言葉を選んで作り出しているんですよね。

 

「簡単操作(選択)による自動作成」とかなんとか、えらそうにここまで書いてきましたが、そもそも私たち自身、そういうことばかりやっている生き物なのかもしれません。

 

ただ、そんな中、何かキラリと光るものを感じる時、そこには必ず「クリエイティビティ(創造性)」や「オリジナリティ(独自性)」があります。

 

作曲や音楽に限らず、普段の生活の中でも、そういうキラリを作り出していきたいですよね。

 

自動音楽作成サービスの話から、大げさに話を展開してみました。^^

 

私も、こういうサービスに埋もれないキラリ光る音楽を作っていきたいと思います。

 

ではでは

 

 

近頃、簡単に「いいね」や「お気に入り」「シェア」などができるように、結構な人が「選択」しているだけの状態なんですよね。だから、自分の意見や言葉などに「創造性」や「独自性」がある人、そういうものを感じる人に私はとても魅力を感じます。テクノロジーの発展による人間の存在意義の有無を突き詰めて考えた時、この2つはかなり大事になってくると私は勝手に思っています。

 

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