モーツァルトが2016年CD売り上げ第1位!→作曲家が音楽業界を勝手に語る

【音楽業界激震 2016年最も売れたCDはモーツァルト】
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161213-00014568-forbes-ent

 

今年、アメリカで一番売れたCDはモーツァルトで125万枚のCDセールスを記録したそうです。

 

すごいですねえ。でも、少し考えれば、その理由はなんとなくわかります。

 

理由①:200枚組の商品だから、実質売り上げ数は6000個くらいでは?

 

モーツァルト没後225年にちなみに、売り出されたのが、なんと200枚組のボックスセット「モーツァルト225」(約5万円)。たぶん、これ一個売れたら200枚のセールス換算になっていそうです。だから、実質6000個くらいのセールスではないかと推測します。

 

理由②:クラシックユーザーの購買傾向

 

クラッシクユーザー(比較的年配?)は未だCDユーザーが多いと考えられます。コレクター欲も強い。ネットでダウンロードとかする人も少ないのでしょう。実際、日本でも演歌業界は今でもCDが売れ続けています。(だから、CD売り上げランキングによく演歌歌手出てくる)

 

理由③:クラシック需要の幅の広さ

 

クラシックって、利用される範囲が広いですよね。たとえば、学校の教材として買われた人(先生)もいるのではないでしょうか。いろんな用途で購入した人が多かったというのも、売り上げを押し上げた要因と考えます。

理由④:純粋に商品としての価値が高かった

 

この「モーツァルト225」は、これまで録音されてきた一流ミュージシャンによる演奏を集めた異例の全曲週という形式をとっているばかりでなく、200枚セットという膨大なCDの中の曲を容易に検索し、解説を提供するためのスマートフォンアプリ(無料)まで別に用意されているという徹底ぶりです。それに、換算すると、CD一枚あたりの値段は250円くらいなので、お手頃価格でしょう。

 

以上、勝手に分析してみました。

 

 



 

 

【US上半期アルバム売り上げ発表。アルバム売り上げは史上最低だが、ストリーミング上昇で、全体としては去年より上昇】
http://ro69.jp/blog/nakamura/145420

 

【アナログ盤が英史上で初めてダウンロードの売り上げを上回る】
http://ro69.jp/news/detail/152502

 

モーツァルトがCDアルバム(アナログ)売り上げ1位ということですが、デジタルアルバム(ダウンロード)を含めれば、さらに年をまたげば、ドレイクやアデルの方が売り上げています。そう、今や、音楽はデジタル時代、、、と思いきや、つい最近、イギリスの週あたりの売り上げにおいて、アナログがデジタルを上回るという現象が起きました。。(日本については、Spotifyなどが日本の特殊市場にどれだけ影響を与えられるかが注目ですね。)

 

さらに、
Apple MusicやSpotifyなどの定額ストリーミングサービスで音楽のデジタル化がさらに進むと思いきや、カセットテープやLPレコードの売り上げが伸びているというニュースも聴きますし、もう、本当、わけがわからんですね。

 

最後にわけがわからんついでに、

 

【アップル、音楽配信のロイヤリティ見直しを米政府に提案 Spotify、YouTubeとの闘争を呼びかねない強気の新基準】
http://www.musicman-net.com/business/59128.html

 

アップルが「もっと、より高いレートでソングライターたちにロイヤリティを支払おう」と米政府に提案しているらしいです。

 

私「いいぞ!アップル!がんばれアップル!」

 

アップル「楽曲のストリーミング再生100回につき9.1セント(0.091ドル)のロイヤリティを支払うべきで、100ストリーミング再生を1ダウンロードとみなそうではないか。(1ストリーミング再生あたり0.00091ドル)」

 

私「・・・・・・(1回再生で0.00091ドル)。」

 

混沌とした音楽業界、やっぱりわからんです。理解できない。。

 

以上、作曲家が語る音楽業界近況でした。(モーツァルトまでは偉そうに語ってたのに)

 

ではでは

 

 

改めて、思うのは本物の強者は「仕組みを作った者」なんですよね。AppleやSpotifyが強いのも、仕組み(システム)を作ってしまったからです。英語で支配者のことを「ruler」(法を作る者)とも言うらしいです。そうそう、いくら良いモノを作っても、強者にはなれないのは作曲家だけでなく、日本のメーカーにも言えるのかもしれません。。さらには日本政府にも言えるかも?(大げさ^^;)モノやサービスではなく、法や秩序を作る者こそ強者なり、世の支配者なり。メーカーではなく、ルーラー(ruler)ね。

 

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