識字率と国民統制とディスクロージャー。

台湾は公的機関のサイトや配布文書から中国式の簡体字版を排除する通達を出しました。

 

中国では国民の識字率を引き上げる目的で多くの漢字を9画以内におさめた簡体字を1964年までに確立させました。これによって、簡体字も使う中国と繁体字を使う台湾とで差が出てきたわけです。台湾は、中国人の台湾個人旅行解禁を前に、中国からの人の流れで、簡体字が台湾に広まってしまうのではないかという危機感から、上のような対処をとりました。(中国人観光客にも簡体字を使う必要はないと)

 

繁体字  簡体字
髮     发
見     见
長     长

 

中国人の台湾への個人旅行がまだ解禁されていなかったことも驚きですね。(日本は2009年7月に解禁)

 

中国での識字率(簡単な読み書きができる人の割合)は簡体字のおかげかどうかわかりませんが、現在では、96%にまでになっているようです。アメリカは95%ですが、英語に限れば、識字率は50%になってしまうとか。母国語や公用語が異なる場合や移民が多い国ほど識字率は低下する傾向にあるようです。(日本は99%)

 

 



 

 

識字率の話でいえば、江戸時代の日本の識字率は世界的に見ても驚異的に高かったようです。(寺子屋などの環境が素晴らしかった)識字率の高さ自体を評価する一方で、識字率が高かったからこそ、国民の統制がしやすかったという見方もあるのではないかとも思います。

 

統制、つまりは、ひとつの情報に国民が一気に右に左に動いてしまうという、経験的な懸念が、今の日本の変な隠ぺい体質の一因にもなっているのかもしれないと最近思う私なのでした。

 

政府などが情報を隠ぺいすることはもちろん、よくないことだけど、一時期スーパーのトイレットペーパーやティッシュペーパーなどが消えた、「買い込み」のことを考えると、政府側が情報を開示するのに慎重になるのはわからなくもないかもしれません。(あのとき、おい!日本人、こら!と普通に買い物ができない私は思いました。笑)

 

話が脱線したままですが、、

 

ではでは

 

 

世界の識字率です。
やっぱりアフリカは低いですね。アフリカの貧しさだったり、中国の一人っ子政策の弊害で無戸籍の多くの子供が教育が受けれないことなど、国によってのその差に対して切なさと同時に僕らがどれだけ恵まれているかをも再確認させられます。

 

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