走るのも測るのも大変。

世界陸上やってますね。特に視聴してるわけじゃないですが、深夜にテレビをつけるとやってるので、認識している程度です。(ボルトが9秒5とか!!?)
世界陸上のトリとなる、マラソンですが、42.195kmもあのスピードで走るなんて、本当にすごいですよね。さて、子供のとき、死ぬくらい大変な距離ということで、42.195kmを「死にいく子」と当て字で覚えたこの距離ですが^^、なんでこの距離になったかは、明確にはなっていません。また、こんなに細かい数字にもかかわらず、計測基準を国際陸連で統一したのは、1986年と、結構最近のことだったりします。(それまでは各国それぞれの測り方)

その計測方法は、ワイヤーロープを用いるか自転車にカウンター計を取り付けて計測するというもの。日本ではワイヤーロープが主流のようです。直径5mm、50mの鋼鉄製のワイヤーをメジャーとし、尺取り虫のごとく測ります。42.195kmとなると844回、1回5分でも70時間かかるという恐ろしい作業です。また、道のどの部分を測るのかというと、道路の端から30cm中に入った部分を測るということが決まりになっています。(S字だったら、それを基準とした最短の距離を計測)なので、選手はインコースを走る際、30cmより内側を走れば、42.195kmの距離より短くなってお得、ということになるわけですね。(走るのが難しいとは思いますが)
この計測(ワイヤーロープの場合)には、約30人と車両3台をも動員する大変な作業になるわけですが、なかなか、ぴったり42.195kmといかない場合があります。その場合は、0.1%の誤差が許されるわけです。つまりは42mです。

 

 



 

 

ただ、距離が短くなるのはNG。長くなるのはOKということです。(長い場合は、選手としては損した気分ですね。42kmからみれば、42m自体大した距離じゃないかも?)また、距離もそうなのですが、公認のコースとして認められるためには、スタートとゴール地点の標高差が0.1%以下でなくてはならないとなっています。つまりは42m以下です。(10kmコースなら10mということです。)
いろいろと縛りがある中で、大変な計測作業なわけですが、最終的な検定をパスして、最後に公認料というものを陸連に払ってやっと公認コースということで認められうわけです。フルマラソンコースの場合、新設時に210,000円(税込み)、2年ごとの継続時に105,000円(税込み)が必要だそうです。(この辺は世界と同じかわかりませんが)走る方も大変ですが、測る方も大変なんだなと感心してしまいますね。

ではでは、機会があれば、こんなことを頭に入れつつマラソン観戦しようと思います。

 

 

アミ:「位置について~、よ~い・・・」
私:「何と競争しようとしてるんじゃ・・・?」

 

 

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