イーモバイルの実力はいかに!?
イーモバイルが3月28日に携帯電話の音声サービスを開始します。昨年からデータ通信の定額サービスで好調な売り上げをあげているイーモバイルですが、音声サービスとなると、ドコモ53%、au29%、ソフトバンク18%とこの3社による寡占状態なので、なおかつ、最近は2年契約を前提としたサービスを各社が行っているため、ユーザーのキャリア間の移動の流動性が小さくなりつつある中で、厳しい戦いになるでしょう。イーモバイルの狙いどころはこの寡占状態の市場ではなく、2台目の携帯市場です。1台目はドコモなどの全国を網羅している主要キャリア。2台目というのは今でいうところの、ウィルコムやソフトバンクのような無料通話という低価格に特化した携帯をさします。ここに、イーモバイルは殴りこみをかけていくということですね。確かに、2台携帯を持つ人は増えてきています。2台目の携帯でこと足りれば、その携帯で無料で話し放題し、山岳地帯や電波の届きにくいところでは、1台目の携帯を使用するという使い分けをする人が増えてつつあります。ただ、現状、イーモバイルの電波の人口カバー率は70%。ドコモの電波を借りるサービスのドコモローミングを使っても95%です。(ウィルコムでも97%です。なおかつ、利用料金が上がります。)ここは、不安が残るところですね。携帯初の月額基本料0円の「ケータイプラン」は通話料金だけで課金するもので30秒18.9円で、特別安い単価ではありません。(月額1000円からのデータ通信の契約が条件になってます)また、月額980円の「定額パック24」を追加すれば、イー・モバイル加入者同士の通話が24時間無料になり、併せて他社の携帯への通話も30秒9.45円と割安になると大々的にPRしてますが、さっき言った、電波の届かないところによるローミング使用になると、一気に30秒22.05円に跳ね上がります。結局は企業も利益を上げなきゃいけないので、安いようで、その分をどこかで回収できるようなシステムを作り出しているのです。特に山岳地帯など行かない人はイーモバイル1台だけで事足りるかもしませんし、それぞれのライフスタイルに合わせてキャリア選びやサービス選びをすることはサービスの多様化の時代でなおさら大事なことになってきます。(わかりにくい分、なおさら勉強しないと、損しますよ)
ちなみに、 25日の発表会ではCMも披露。主人公の「猿」が、イー・モバイルの安さをアピールすると、「白い犬」が「ありえないっす」と落胆する内容だそうで、明らかに、ソフトバンクを意識した作りに、会場がどよめいたそうです。
アミ:「もしも~し、もしも~し」
私:「それは、骨っこでしょ?。。」