加熱するタイパ文化。そのバランスの大切さを考える。

【大リーグの「待たせない」ルール改正はなぜファンの支持を得た?顧客が離れない企業の共通点とは?】
https://diamond.jp/articles/-/353324

 

・費用対効果の高いサービスに支持が集まる一方で、「時間対効果」、すなわち費やした時間に対する成果や満足度の高いサービスも根強い人気を得ている(「タイパ(タイム・パフォーマンス)

・Agoda(アゴダ)やBooking.com(ブッキングドットコム)などの旅行予約サイトのように、航空券や宿泊施設を一括検索・比較・決済できるワンストップのWebサービスは、タイパが重視される現代において大きなアドバンテージになっている

・エンタメやスポーツ業界では生き残りに向けた危機感が強まっている。(従来のスポーツよりeスポーツを好むと回答した比率が12~17歳の女性で14%、男性にいたっては45%になっている)大リーグでは、試合時間の短縮に向けて、2023年シーズンから「ピッチクロック」などを導入

・コスパに限らず、20~30代の消費者の間では、時間やお金や労力をかけずに、あらゆる消費行動を完結する価値観に支持が集まる。とりわけ、Z世代はタイパを重視する傾向

・時間を無駄にしたくないZ世代にとって、すき間時間を有効に活用する「タイミー」など、スキマバイトサービスの需要が急増

・「Qコマース」(クイックコマース)アプリで食品や日用品のオーダーを受けてから、30分ほどで自宅まで届けるサービスを提供します。Qコマースを牽引するスタートアップの「OniGO(オニゴー)」(日本)や「クーパン」(韓国)は、10分の「ロケット配送」を実現

・オリエンタルランドが満を持して導入した「ディズニー・プレミアアクセス(DPA)」もタイパに対応したサービス

・アメリカ人の買い物を変えている企業の1つに、Instacart(インスタカート)がある。買い物を代行してくれるサービス」として人気を集めている。買い物を代行してくれる「ショッパー」と呼ばれる人たちが利用客の代わりに店舗で買い物をしてくれ、自宅まで配達してくれる。1店舗ではなく、さまざまな店舗の商品を購入でき、それが早くて1時間で即日配送

 

 

以上、記事引用参考

 

 



 

 

タイパについて改めて考える

 

上の記事を読んでいて、現代人は「タイパ」「タイパ」と言って、なんだか忙しく生きているなあと思ってしまう私です。

オーダーから30分で配送されるクイックスタートというサービスとかすごすぎます。

 

私、記事を読んでいて思ったのですが、

最近、「タイパ」という言葉はよく聞くけど、「時短」という言葉はそこまで聞かなくなったような気がします。

 

「タイパ」「時短」

この2つって、似ているようで、違う意味ですよね?

 

「時短」は単純に時間を短く

「タイパ」はパフォーマンスが良ければ、必ずしも時間は短くなくてもいいですよね

 

でも、上の記事を読んでいると、時短とタイパはごっちゃになっているような印象も受けました。「とにかく時間を短く!!」という印象。

 

もちろん、上述されているサービスは、時短だけでなく、ちゃんとサービスのクオリティも高いでしょうから、タイパが良いことは確かだと思います。

 

ただ、改めて思うのは、

何を持ってしてタイパなのか、という定義は曖昧だし、その辺が置いてけぼりの印象がするのは私だけでしょうか。

 

「時間が短い」は誰でも定義できます。

でも

「タイムパフォーマンスがいい」の定義はなかな難しいですよね。タイムの評価は時短と同様に容易にできますが、パフォーマンスの部分は評価はなかなか難しいと思います。

 

少し大袈裟な例ですが、

たとえば、

もしかしたら、将来すごい成果が出るかもしれないと信じ、何十年もやっている基礎研究のタイパは良い?悪い?

時間も忘れず、美しい景色に見惚れて、眺め続けるのタイパは?

 

こういうタイパの良し悪しの判断は難しいですよね。

 

でも、こういう部分にこそ、人間らしさがあると私は思っています。

 

私も早送りで動画を視聴したりするので、タイパ?時短?の大切さはよくわかります。

何が言いたいかということ、

タイムパフォーマンスのパフォーマンス(何を良しとするか)は人それぞれ違うでしょうし、それらの定義は難しいということ。

そして、だからこそ、

自分にとってのタイパ、パフォーマンスは何かは今一度、見つめた方がいいということ。

 

例えば、楽しいを重視する人、美味しいを重視する人、お金を重視する人などなど、人それぞれタイパの定義が変わるはずですからね。

 

また、別の視点で言うと、

ただ、ただ、時間効率を求めるなら、機械とそんな変わらないような気もします。

自分自身が人間らしく生きられるようなタイパとは何かを、たまには立ち止まって考えたいですね。

 

ちなみに、

脳には、

いろいろな課題をこなすうえで、意識を集中させている時に活性化する集中系の脳

これはどういう意味だろう、と考えている時に活性する、分散系の脳があります。

 

タイパモードの時はおそらく集中系の脳を動かしていると思います。

 

あれこれ考えたり、妄想したりする、分散系の脳を、どれだけの現代人が活性化できているのかは疑問です。(タイパモードの人間ばかりになるのも危険なような気もします)

 

 

「時短」と「タイパ」

「タイム」と「パフォーマンス」

「脳の集中系」と「脳の分散系」

「機械のような効率」と「無駄さえも楽しむ人間らしさ」

 

いつも言っていることですが、

 

どちらも大切な要素で、何事もバランスが大事。

 

今は少し偏ってしまっているかなと思う、私なのでした。

 

あたなは大丈夫でしょうか。

 

ではでは

 

このブログを読むことが、あなたにとってタイパのいいものであることを願います。^^

 

作曲家、小形誠による、YouTube channel「GATA+MUSIC」

デモ音源などをどんどんアップしてます。

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