人工知能による人工合成音声もかなりリアルに!?どんどん情報の真偽の判断が難しくなる時代へ。
GoogleのAI部門、人間に近い合成音声「WaveNet」を開発
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/091202649/
Google傘下のAI研究部門が、より人間に近い合成音声システムを開発したそうです。「本物の人間とのギャップを50%以上縮めた」ということですから、かなりリアルな音声に近づいていると推測できます。
人工音声というと、音楽ではボーカロイドソフトを思い出します。あらかじめ入力しておいた誰かの人間の声をパソコンソフト上で自由自在に歌わせるというものです。すでに実用レベルで使われています。
Googleの音声システムもおそらく猛烈なスピードで発達して、本物の人間の音声と区別がつかないくらいになる可能性があると思います。技術の発展により多くのメリットは確かにあるとは思うのですが、私、少々不安に思うことがあります。
それは、、
「情報のでっち上げが簡単に行える」
、、ということ。
今の映画はほとんどでCGがフル活用されています。壮大な景色のほとんどはCGと言ってもいいかもしれません。現実のものと区別がつきにくいレベルになっています。そういうのを見ていると、「静止画の偽造だけでなく、動画の偽造だってできてしまうのではないか」と思ってしまいます。YouTubeとかに出回る「本物か!?」と思わせる、一般人が作成したCGのUFO動画などを見ていると、さらにそういう気持ちにさせられます。(静止画で言ったら、芸能人の写真なんてほとんどそうですからねえ。。最近は一般人もか、、)
犯罪行為が検挙される時、写真や防犯カメラなどの動画が決め手になったりもします。上のことを考えたら、これらの偽造なんて、もはや容易いかもしれません。ただ、音声に関して言えば、偽造はかなり難しいというのが今までの常識でした。(加工すると、どうしても不自然に聞こえてしまう。)
でも、上のGoogleの音声システムの発達によって、自然な加工音声、合成音声が可能になるのでしょう。つまりは、偽造音声も可能ということです。
悪い方向ばかり考えるのもいかがなものですが、これ、結構、大事な問題だと思うんですよね。
写真、動画、音声
これらは、ある意味では、これまで誰かの証言よりも有効な証拠であったはずです。でも、その根底が覆る可能性があります。数十年後、考えようによっては逆に誰かの証言の方が有効な証拠となっているかもしれませんよね。^^;
情報は簡単に、しかも高度に書き換え可能な時代に突入しています。
個人データを一括管理する「情報銀行」創設へ。政府が検討会を設置
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0913/san_160913_3644773997.html
そんな不安にかられる中、こんなニュースが飛び込んできました。^^;
詳細はまだよくわからないのですが、健康情報や通販購買履歴などのあらゆる国民の個人情報を国が情報銀行で管理しようというものらしいです。
ちょっと、正直、これをやる意味がわからないですし、こわいです。。
年金個人情報などだだ漏れ状態だったり、住基カードやマイナンバーカードの意義もメリットの実感もない現状、そして、上で述べてきたあらゆるテクノロジーによって情報は簡単に書き換えられる今の世界。
これらのことを考えると、「何をやろうとしているかよくわからない、ゆるゆるの国」に自分たちの個人情報を預けることには抵抗感があります。
映画の世界ではないですが、万が一、何かの間違いで自分の情報が書き換えられたり(偽造や何かのエラー)したら、どうやって自分の身を守ればいいのだろうか。(妄想^^;)
こういうことに対して、個人レベルでやれる防御策は何かないか自分なりに考えてみました。(アリバイ的な?笑)
それは、
「常に誰かといること」
「24時間自分自身を記録した音声付き動画を撮影し続けること」
(ドライブレコーダーならぬライフレコーダー。笑。でも、これも偽造されたらもうおしまい^^)
これで大分、何かの情報ミス(偽造やエラー、でっち上げなど)による被害から、自分の身を守れるのではないでしょうか。^^;
ちょっと、こわいなと思ったところを、さらに過激に妄想してみたのでした。
ここまで言ってきた情報というのはつまりは、デジタル情報というのがまた重要なところです。
それに対するのがアナログ。
アナログの人間関係(直接の人のぬくもり)、、、SNSはデジタルな人間関係、、、いろいろ考えさせられます。
ではでは
日付が変わって、先ほど誕生日になり、またひとつ年をとりました。(自分的には数字が増えただけ)はやくもお祝いしてくれた皆様、ありがとうございます!この年になってもまたよろしくです!SNS全盛ですが、改めて、いくつになってもアナログな人間関係を大事にしていきたいですね。人肌、人の声、ぬくもり。これらのアナログ情報は第三者の誰にも書き換えることは不可能ですからね。上のことを考えると、デジタルな人間関係ばかりではなんだかこわいですからねえ。