最新脳科学研究からわかる、インターネット が人に与える影響。ネット(SNS)の限度、適度を考える
【インターネット が人間の道徳性に及ぼす影響が最新の脳科学研究で明らかに】
https://karapaia.com/archives/52332508.html
・インターネットを覗き込めば、世界各地のニュースや個人などが発信する情報によって、休むことなくモラルが刺激されることになる
・研究チームによれば、インターネットによって、過剰にモラルを刺激する環境のせいで、「共感疲れ」「過激な批判」「いい人アピール」「非効率的な集団行動」の4つが引き起こされるのだという
・共感疲れ:
誰かを思いやることに疲れてしまうことだ。そもそも他人に共感するというのは、脳の認知機能的にはかなり負荷の高い作業。
インターネットでは、共感を求めるような情報が四六時中発信されているので、それによって認知機能に過剰な負荷がかかり、誰かを思いやることに疲れてしまう。
・公での批判:
ネットではちょっとした悪事や間違いでも、まるで鬼の首を取ったかのように批判が寄せられる。よく見かける炎上は、それが極端に現れたケースだろう。
悪事を働いた者を罰したいという気持ちは誰にでもある。こうした心理は、集団生活を送るための進化的適応だと考えられている。
ところが、ネットではその他者を罰するという行為があまりにも簡単に、しかも匿名で何の責任も取らず容易にできてしまう。だからネットユーザーはちょっとした悪事を見つけると、その甘い衝動に身を委ねてしまうのだ。
・いい人アピール:
こうした他者を批判する行為は、自分がどれだけ正義感があり、道徳的な人間であるかをアピールする行為でもある。
このアピールは「いいね!」や「シェア」をするといった手間もお金もほとんどかからない方法で行われることもある。
残念なことに、どれほどアピールしたところで、それが実際に人を助けることはほとんどない。
・非効率的な集団行動:
オンラインでは比較的簡単に人を集め、組織化することができる。それゆえに大規模な社会運動につながることもあるが、それは根が浅く持続力のない、刹那的なものになりがちだ。
以上、記事引用参考
インターネット (SNS)の限度や適度を考える
大事で省略できないなと思い、引用が長くなってしまいました。
インターネット が普及して、およそ20年ちょっと、SNSが普及して15年くらいでしょうか。
インターネットの害、SNSの害については、「ネットばかり見ているとバカになる」などなど、これまでも、たくさん言われてきました。
でも、思い返してみれば、
テレビだって、ゲームだって、同じように言われた時代がありましたが、テレビばかり見ていた、ゲームばかりやっていた、当時の人間たちが本当にバカになったのだかどうかは不明です。
なので、
インターネット やSNSについての害を必要以上に強調しなくてもいいと私は思います。
ただ、何事にも限度もありますし、適度というものがあります。
たとえば、
運動が体にいいと言われても、ずっと運動をすれば体を壊すのは当然ですし、休むことが大事だと言われて、ずっと寝ていたり、座っていても、体によくないことは言うまでもありません。
今、例にあげた、運動や休息については、限度を超えた場合、体に不調をきたす形でわかりやすいです。
でも、インターネット やSNSに関しては、わかりやすい形で、限度超えを自覚しにくいかもしれないと私は思いました。
上の最新の研究によれば、
インターネット (SNS)によって、過剰にモラルを刺激する環境のせいで、「共感疲れ」「過激な批判」「いい人アピール」「非効率的な集団行動」の4つが引き起こされる
、、ということですから、
これらは、インターネット (SNS)の限度を超えた場合(適度じゃない場合)のひとつのサインや目安になるのかもしれません。
「共感疲れ」
「過激な批判」
「いい人アピール」
「非効率的な集団行動」
もしも自分が、インターネット やSNSをやっていて、こういう兆候が出ていたら、ネット(SNS)のやりすぎによる害が生じている可能性があるかもしれません。
改めて、
何事も限度があり、適度があり、それらを知ることが大事
これは、インターネット (SNS)も同じです。
その一つの目安として、上記の記事は参考になるのではないかと思いました。
ではでは
SNSで発信する内容(言葉)は、現実世界の家族や友人にも言うことができますか?その辺も、限度超えで害が発生しているかどうかの、ひとつの大事なポイントだと私は思っています。(現実の自分とネットの自分が大きく解離するのも問題)