AIは文章や作詞でどこまで創造できる?2018年から8年、AIのクリエイティビティの現在地

※この記事は2018年11月に書いたものです。以下では当時のAIについて書いています。記事後半に、2026年現在のAIについて追記しました。

【Googleの研究者が開発したAI作詞家、その残念な出来ばえ】
https://www.technologyreview.jp/nl/these-awful-ai-song-lyrics-show-us-how-hard-language-is-for-machines/

 

この記事について書く前に、こちらをご紹介しておきましょう。

 

【AIが自分で書いた日本語記事「1148字」】
http://news.livedoor.com/article/detail/15027113/

【記事要約を瞬時に作るAIを富士通が開発 その精度とスピードに驚いた】
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1805/17/news024.html

【え、1秒で書けちゃうの?AI記者が野球で見せた実力】
https://www.asahi.com/articles/ASL80326VL80UTIL005.html

 

今の時代、AIが記事を書くことは珍しいことではありません。事実、どこよりも速い速報記事を出しているのは、AI記者であったりする場合が結構あります。

 

AIが書いた記事を読んでも、違和感を感じることはほとんどありません。じゃあ、今後、文章作成においても、AIは人間にとって代わっていくのかというと、そうとも言い切れないでしょう。

 

1148字の記事は、10万もの記事を学習した結果ですし、その他の記事を合わせ読んで、改めて思うのは、

 

「学習」「要約」「事実報告」「スピード」



この4点においてAI記者はとても優れています。でも、「AIは教えられたことをその通りにやります」「負けたチームのことを記事にできない」というような記事の内容を見ると、AI記者は人間記者よりも、この4点についてのみ優れているという見方もできるのかもしれません。なので、すぐにAI記者が人間記者にとって代わるということはないと思うのです。

 

 



 

 

じゃあ、文字や文章の「クリエイティビティ」についてはどうなんだろう。

 

そして、改めて、この記事に注目してみましょう。

 

【Googleの研究者が開発したAI作詞家、その残念な出来ばえ】
https://www.technologyreview.jp/nl/these-awful-ai-song-lyrics-show-us-how-hard-language-is-for-machines/

 

私はあなたのおおきくて勇敢でハンサムなロミオ
あなたは私の秘密の秘密を知っている
あなたは私の2つ目の領地を持っている
あなたは自分の高い起源にふさわしい
あなたは私の呪われた若さを持っている
あなたは私の命を持っている

 

(原詞)
I’m your big and brave and handsome romeo
you know my secret secret
you have my second estate
you suit your high origin
you have my cursed youth
you have my life

 

行くぜっ!
あなたはその未亡人の声を覚えている
私はその年齢の彼女が好きだ
私は丸ごと全体に対し敬意を抱いている
私はそうしたことについて何の疑いも持っていない
私はマントルピースの隅に座っている

 

(原詞)
come on, uh
you remember the voice of the window
i love the girl of the age
i have a regard for the whole
i have no doubt of the kind
i am sitting in the comer of the mantelpiece

 

、、以上、記事引用

 

笑っちゃいません??

 

「AIで作詞しました」という話はよく聞きますが、あのGoogleでさえ、このレベルの作詞しかできないのが今の現実です。

 

おそらく、現在、「AIで作詞した」と言われているもののほとんどは、人の手(校正や修正)が入っていると思われます。(だって、Googleで、このレベルだよ?笑)実際、AI記者の記事も長文になると、人の手によって補正されている場合が多いです。

 

つまり、AIの文字のクリエイティビティはまだまだこんなもの。

 

安心しました?^^

 

でもですね、考えてみてください。私たちも赤ちゃんの頃はクリエイティビティなんてものはなかったのです。でも、多くを学習、経験していった結果、多くのクリエイティビティを発揮できるようになりました。

 

「学習」「経験」

 

AIの得意技ですよね。今はこんなレベルですが、AIのクリエイティビティが、いつかすごいことになる可能性は十分にありえます。

 

最後に、

 

【AIが描いたAIの姿ーIBMが作成】
https://japan.zdnet.com/article/35127634/

 

この画像を見た時、ちょっと不気味さを感じてしまいました。^^;

 

手と手をとりあおうとする姿(画像)は、AIと人間が手をつなごうとする姿なのかも?
AIが人間の手に依存している姿にも見えなくはないですね。

 

もしかしたら、ふたつの手がつながれた時、AIのクリエイティビティは人間のそれと大差ないものになっているのかもしれません。

 

信じるか信じないかは、、、なんてね。笑

AIによる自動作曲はかなりのレベルまで来ていますが、今のところ、作詞家は安心ですね。^^今のところではありますが。

ではでは

 

【2026年追記】

この記事を書いた2018年から、約8年が経ちました。

当時の記事を読み返してみると、

「AIのクリエイティビティが、いつかすごいことになる可能性は十分にありえます」

なんて書いています。

では、実際にどうなったのか。

結論から言えば、

「かなりすごいことになりました」^^

今ではAIに文章を書かせることは珍しくありません。

記事、メール、小説、脚本、コピー、詩、歌詞……。

2018年当時に「GoogleのAI作詞家でもこのレベル」と笑っていたことを考えると、隔世の感があります。

そして現在は、単純に「AIは文章を書けるのか?」という段階ではなく、

「AIが作った文章を、私たちは人間が書いた文章と区別できるのか?」

というところまで話が進んでいます。

 

そして面白いことに、この記事を書いた2018年の私は、まだAIと音楽を作っていませんでした。

ところが現在の私は、AIを使って作曲や音楽制作を実際に行っています。

2018年には「AI作詞家のレベルが低い」と笑っていた私が、2026年にはAIと一緒に音楽を作っている。

8年という時間は、なかなかすごいですね。^^

 

2025年の研究では、AIが書いた短い創作物について、人間が評価したところ、AIとの協働によって創造的パフォーマンスが向上する一方、AIとの協働によってアイデアの多様性が低下する可能性も示されています。

また、2025年にはGPT-3.5、GPT-4、Llama 70Bなどと人間の創作文章を比較した研究も発表されています。文章のスタイルを分析すると、人間とAIの文章には識別可能な違いが残っていることが示されています。

そして、さらに興味深い研究があります。

2026年の大規模研究では、人間9,198人とLLMによる大量の回答を比較し、創造性そのものを検証しています。

つまり、2018年の私は、「AIにクリエイティビティなんて、まだまだない」

という方向で考えていましたが、2026年の今は、そう単純には言えません。

 

2018年の記事の最後に、私は「ふたつの手がつながれた時、AIのクリエイティビティは人間のそれと大差ないものになっているのかもしれない」と書いていました。

8年経った今、私は実際にAIと一緒に音楽を作っています。

そう考えると、あの時の「ふたつの手」は、思っていたより早く現実になったのかもしれません。^^

AIが人間の代わりになるのか。

それとも、人間とAIが一緒になることで、人間だけでは作れなかったものが生まれるのか。

私は今のところ、後者のほうに興味があります。

ではでは

 

小形誠(GATA)

作曲家・音楽プロデューサー

YUKI、乃木坂46、TOKIO、PUFFY等へ楽曲提供
AI・科学・人間心理などをテーマに、
最新研究や「人生が少し面白くなる知識」を発信しています。

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