歩くのが遅い人は脳が小さい、IQが低い、認知症リスクが高い。相互関係を意識して、速く歩くことを意識しよう。
【「歩くのが遅い人は脳が小さくIQが低い」ー歩行速度と脳の構造に相関あり?米国チームの実験結果】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2404/17/news047.html
・米デューク大学などに所属する研究者らが2019年に発表した論文。45歳の時点での歩行速度と身体機能、加齢の速度、脳の構造、神経認知機能との関連を調べた研究報告
・歩行速度の遅い人は、身体機能の低下や加齢の兆候が顕著であることを示した。
・歩行速度が遅い人は日常生活での身体的制限が多く、握力が弱く、バランス能力や視覚運動協調性が低く、立ち上がりテストやステップテストの成績が悪いことが明らかになった
・歩行速度の遅い人は、複数の臓器の老化速度が速く、顔も実際の年齢より老けて見えた。脳のMRI画像を分析したところ、全脳容積が小さく、皮質が薄く、脳表面積が小さく、白質病変が多いことも判明
・歩行速度の遅い人は、知能指数が低く、処理速度、作業記憶、知覚推論、言語理解などの認知機能が低下していた
・これらの結果は、脳の健康度と歩行速度が密接に関連していることを示唆している
・3歳時点での神経認知機能が低い子供は、45歳になった時点での歩行速度が遅いことも明らかになった。また、小児期から成人期にかけての認知機能の低下も、歩行速度の低下と関連していた。これは、歩行速度の起源が子供時代の脳の発達にまでさかのぼる可能性を示している
以上、記事引用参考
良い流れを作るためにも歩こう、速く歩こう
前に、以下のブログを書いたのを思い出しました。
【認知症リスク(健康?)は歩幅と歩くスピードで決まる?その基準は?例えばGoogle マップは?】
https://amimako.com/health-dementia-risk-walk-speed-google/
・速く歩く人の認知症発症リスクを1とすると、中程度の歩行速度の人は1.53倍、どんどん遅くなる群では2.05倍のリスク
・「歩幅がどんどん狭くなる群」は「歩幅が広いままで保たれる群」より認知症リスクが2.8倍
・つまり、歩くスピードより歩幅の方が重要??
過去のブログで以上のような内容を過去のブログで取り上げました。
上記のものとは違う研究内容ですが、
やはり、
「歩く」と「健康」はかなり密接な関係であることがよくわかります。
上記の研究のひとつの注目ポイントは、対象が45歳というところ。(自分と同じだ^^)
この年代以降になると、歩行以外の肉体活動が激減、つまり、歩行が生活の中のメインの運動になると思うので、なおさら、歩行がどういう状態かで健康状態も決まってくるのかもしれません。
年齢つながりで、もうひとつ、
3歳時点で認知機能が低い子は、大人になった時、歩行速度が遅い。つまり、歩行速度の起源が子供時代の脳の発達にまでさかのぼる可能性を示している、という話を読むと、なんだか、歩行速度や認知機能の低さは、遺伝的なもので決まってしまっているような気もしてしまいますが、私個人的にはそんなことはないと思っています。
なぜなら、
体の作りは相互関係だと私は思っているからです。
(だから、いくつになっても、歩行速度をあげれば脳にいい影響を与えられると私は思います)
わかりやすい例は脳と心臓の関係ですね。
脳が心臓に動けと指令を出さないと心臓は動かないかもしれませんが、
その脳は心臓が血を送ってあげないと動くこともできないはずです。
その他、腸と脳の関係や、筋肉や血流、心臓の関係など、いろいろな所で体は相互関係で成り立っていると私は思っています。
そして、今回の研究内容は以下のことが起きていると推測できます。
歩行速度が速い→第二の心臓とも言われるふくらはぎの筋肉が発達(なおかつ、歩行時の振動や収縮がそのまま血流ポンプの役割になる)→血流がよくなり、脳への血流もよくなる→脳が活発になり、脳の健康状態がよくなる
心臓や脳などの体の相互関係に私たちが直接関与することはできませんが、(意識的に心臓や脳が動かせたらすごいですが^^;)
歩行速度を上げて血流を上げるという行為は、私たちが意識的にできる、数少ない、体の相互関係に良い作用を与える行為だと思います。
体が資本とはよく言いますが、
歩くこと、速く歩くことは、大事な体に貢献できる、数少ないものだと私は思います。(年齢を重ねるとなおさら)
これからも、日々、意識的に速く歩いてみましょう。(歩幅が広いとなおよい)
ではでは
歩けなくなると不健康になりますし、不健康になると歩けなくなります。この辺も相互関係ですよね。違う言い方をすると、サイクル(循環)、流れとも言えると思います。速く歩くという行為は、悪循環を断ち切る、良い流れを作る、そのための一助にきっとなるでしょう。