最新の調査で、持続的幸福度、日本は最下位。持続的幸福度を上げるための大事なポイント。
【「持続的幸福度」の最新の調査結果が明らかに、日本は最下位】
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/050200242/
・「グローバル幸福度調査(Global Flourishing Study)」という、22の国と地域の20万人以上が参加する5年間にわたる野心的な研究の最初の成果が2025年4月30日付けで学術誌「ネイチャー・メンタルヘルス」に発表された。国別で幸福度が最も高かったのはインドネシア、最下位は日本だった。また、若い人の幸福度が低い傾向が多くの国で見られた。
・ バンダーウィール氏は2017年の論文で、フラーリッシュを「人生のあらゆる側面が良好な状態」として定義したが、その後定義を広げ、人々が生きる状況やコミュニティー、環境も含むものとした。
・彼らの研究は、コミュニティーの重要性を明らかにした。人々の持続的幸福度は、お互いに助け合うことで高まるのだ
・論文を査読した英オックスフォード大学の開発経済学者のイアン・ゴールディン氏は、「私たちに深い満足感やウェルビーイングの感覚を与えてくれるのは、所有物やバーチャルな関係ではなく、個人やコミュニティーによる選択なのです」と言う。
・グローバル幸福度調査の目標は、さまざまな国の人々の5年間の持続的幸福度を測ることにある。測定は、参加者が自分の人生について毎年回答するアンケート調査(「人生の目的を理解している」「あなたの身体的な健康状態はどれくらいですか」「通常の月の生活費が足りるかどうか心配する頻度はどれくらいありますか」などの質問に0~10で答える)にもとづいて行われる。
・研究では、幸福感と生活への満足感、心と体の健康、人生の意味と目的、人格と美徳、親密な社会的関係、経済的・物質的な安定という6つの主要な領域に着目している。それぞれの領域の質問に対する回答を集計することで、その人の持続的幸福度を知ることができる。
・今回発表されたデータは、18歳から29歳の人々は総じて持続的幸福度が低いことを示している
・ウェルビーイングの研究者の間では、人生への満足度は、若者と高齢者で高く中年期に低いU字カーブを描くというのが常識だった。しかし、今回得られた持続的幸福度は18歳から49歳まで平坦で、それ以降は上昇していた
・「オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、ドイツ、スウェーデン、米国、英国など多くの国で、いちばん若い人たちの持続的幸福度がいちばん低くなっていました」とバンダーウィール氏は言う(注:日本はU字カーブを描いていた)
・他の研究も、若年層の苦境に警鐘を鳴らしている。2023年には世界の若年成人の19%が「社会的支援を期待できる人はいない」と回答しており、2006年に比べて39%も増えていたという。
・グローバル幸福度調査の最も刺激的な発見の1つは、人々が感じる人生の意味と持続的幸福度は、その国の1人当たりGDP(国内総生産)と逆相関しているというものだった
・「経済的に豊かな先進国の人々は、経済的な安定については高く回答していますが、人生の意味や人間関係や社会志向(社会全体や他者の利益になる行動を取ろうとする傾向)についてはそれほど高く回答していません」
・グローバル幸福度調査の対象となった22の国と地域の中で、持続的幸福の多くの側面で平均スコアが最も高く、総合で1位だったのは、イスラム教徒が多く、2025年の1人当たりGDPが約5250ドル(約75万円)で下から3番目のインドネシアだった
・インドネシアは民族も言語も文化も宗教も、驚くほど多様性に富んでいる島国。伝統的な村や部族は、歴史的に、信仰を含め自分とは異なる人々との間で平和的な関係を構築しようとしてきた。インドネシアの持続的幸福度の高さは、こうしたところから説明できるかもしれない。
・持続的幸福度が最も低かったのは、1人当たりGDPが約3万5600ドル(約510万円)の日本だった。日本は2025年の「世界幸福度報告書」でも147の国と地域中55位で、GDPが日本の約10分の1であるウズベキスタン(53位)より下だった
・氏は、日本の出生率の低下、家族形成の難しさ、社会的に孤立している男性の多さなどの問題や、宗教行事に参加する人の少なさが、日本人の持続的幸福度の低さに影響を及ぼしている可能性があると指摘。「日本は、過去150年間に経験した急激な経済的、文化的な変革のせいで、持続的幸福の多くの領域で比較的高い犠牲を払うことになったように思われます」と語る
・彼らが推奨するのは、グループ活動への参加。宗教的な礼拝に毎週参加する人は持続的幸福度のスコアが高い傾向があるが、ボランティア活動やボウリング大会などの世俗的なコミュニティー行事も、スコアを大きく上昇させる。グループ活動に参加することは、社会的つながりの感覚を高め、私たちがよりよく生きる助けとなるからだ
・誰かと一緒に食事をすることも、幸福感と強く関連していることが知られている。韓国と日本では、過重労働文化の影響か、誰かと夕食を共にするのは1週間に1、2回だけという人の割合が大幅に増えている
以上、記事引用、参考。
“持続的”幸福度のために仲間(グループ)はやっぱり大事
最新の調査結果で、調査した22カ国の中、日本の幸福度は最下位とのこと。
いろいろと注目する点が多くて引用部分が長くなってしまいました。
幸せの定義は、人それぞれですし、国や文化によっても違うと思います。記事を読んでいても、その辺の定義づけに苦労している感じは伝わりました。
ただ、しかし、
そのように、幸せの定義はそれぞれという前提があったとしても、
日本が最下位であることや、持続的幸福度の尺度やそのための提案やアドバイスなどは一聴?一見?の価値はあると思います。
上のことで、思ったこと、言いたいこと、書きたいことは、たくさんありますが、
一番、大事なポイントは、持続的幸福度を高めるためには、グループ活動への参加が大事という点ではないでしょうか。
ちなみに、昨日、私は地元で草野球の試合でした。もうすぐチーム結成30周年。最近はチーム全体で体の衰えも感じ、試合に負けることが多くなりましたが、みんなで野球ができること自体が幸せに感じます。
なので、グループ活動によって持続的幸福度が高まるという話は、自分の実体験からも納得するものです。
あと、
幸福度ではなく、”持続的”幸福度、という点も大事なポイントですよね。(ただの幸福ではなく、持続する幸福)
上の調査の、、
人々が感じる人生の意味と持続的幸福度は、その国の1人当たりGDP(国内総生産)と逆相関している
、、という話ともリンクすると思うのですが、
お金は使ったらなくなります。
仲間は使ってもなくなりません。
お金においては、宝くじなど臨時収入で瞬間的に喜ぶこともあるし、突如、降格やクビなどで不安になることもあります。
一方、
仲間においては、出会いや別れはもちろんありますが、瞬間、瞬間でそこまで変わるものでもありません。
このように、わざわざ言うまでもなかったと思いますが、
“持続的”幸福度においては、GDP(収入やお金)ももちろん大事ですが、やはり仲間やグループというのはより大事になってくるのでしょう。
もちろん、何度も言いますが、幸せは人それぞれなので、人と関わるより、一人でいる方が幸せという人もいると思います。
ただ、仲間やグループ交流による持続的幸福度を一度も味わないで、知らないまま、「ひとりが幸せ」と思っている人ならば、一度は仲間やグループ交流にチャレンジして欲しいですね。
ちなみに、
上でも述べたように、地元の仲間たちと長年、草野球をして楽しんでいる私ですが、
この話を、知人や友人にすると、ほとんどの人が「そんなに長く!!?」「すごいね!」「いいなあ」「楽しそう」と、びっくりしたり、羨ましがったりします。
それはつまり、ほとんどの人がそういうものがないってことなのかな??
そう考えると、
日本が、持続的幸福度、最下位から挽回するためには、やはり、大人も子どもも、積極的に仲間(グループ)活動をすることが大事なのかもしれません。
自分の経験からも、なおいっそう強く、そう感じるのでした。
あなたには、よく参加する仲間(グループ)はありますか?長い付き合いのある仲間(グループ)はありますか?
ではでは
他の国の持続的幸福度は18歳から49歳まで平坦で、それ以降は上昇するような、右肩上がりラインなのに、日本だけU字というのも、またおもしろいポイントです。日本の持続的幸福度は最下位だから、そのU字はおそらく、低いところで描かれているのでしょうね。。
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