ついにAIバンドがバズる時代に。混沌していくクリエイティブ(コンテンツ)業界を考える

【話題沸騰中のロックバンド、実は100%「AI」だったと発覚】
https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/181243

・Spotifyのレコメンド欄に突如現れ、あっという間に月間75万リスナーを超える話題のインディーロックバンドが登場。その名は「The Velvet Sundown(ザ・ヴェルベット・サンダウン)」

・誰も知らないはずの新鋭バンドが、誰もが聴いたことがあるような音楽で再生数を伸ばしていく様子に、音楽ファンの間ではある疑念が噴き上がった。

「これ、本当に人間が作った音楽なのか?」

そして、驚きの事実が発覚。

実はこのバンド、100%AIによって作られた音楽プロジェクト!

・「音楽が素晴らしいからじゃない。AIだから注目されたんだろう。本物に見えないものが、今は逆に新鮮なんだ。でも、やがてAIが“本当に良い曲”を生み出すようになる。そのとき、誰も“AIかどうか”なんて気にしなくなるよ」とベテランの音楽A&Rは語る

 

以上、記事引用、参考。

 

 



 

混沌していくクリエティブ。「誰が作った」というラベルはいらない?

 

こういう時代がくると予想はしてましたが、思ったより早く、この現象が起きましたね。

実際、こちらを聴いてみて、あなたはAI音楽だとわかりますか?

たぶん、一般人にはわからないでしょう。(ちなみに、一応、私はわかります。YouTubeでAIを使っているので)

 

ちなみに、こちらのサイトで楽曲のURL(サブスクのURL)を貼ると、

簡易的ですが、AI音楽かどうかの識別をしてくれます。

【Spot- if AI】
https://spot-if-ai.qosmo.jp/

しかし、

The Velvet Sundownの楽曲を分析しても、99%人間が作ったと識別されます。

おそらくですが、

メインはAIが作ったと思いますが、音を加工したり、別の音を重ねているのではないかと私は推測します。

実際、私がAIと共作した楽曲についてですが、私が手を加えた楽曲ほど、上記のサイトでは人間判定されます。

 

おそらく、The Velvet Sundownの楽曲のリズム(ドラム)は音を重ねているのか、、別の音に差し替えて、しっかりミックスしているのではないかと、少しマニアックに私は分析します。

 

そして、上記の記事の最後には、

”私たちは今、「誰が演奏したのか」という問いよりも、「それを好きかどうか」という問いのほうに重きを置く時代に入りつつあります。”

とありますが、

本当にそうなのでしょうか。

 

感動した映画、音楽などのコンテンツが、AIが作ったと判明した途端、その評価が下がることは、最新の研究でわかっています。

極端な例ですが、

感動した手紙が後々、その手紙はAIが書いたと知ったら、どう感じるでしょうか?

つらつらと思いを書く、このブログも、実はAIが書いていたと知ったら、どう思いますか?(まとまりのない、こんな文章の時点でAIではないのがわかりますが)

「誰が作った」という価値基準は、いずれ薄まっていくかもしれませんが、今のところ、大事な基準であることは間違いないと私は思っています。

 

【YouTubeがC2OA規格を採用。ラベリングは今後の生成AIの大事なポイント。】
https://amimako.com/cyber-ai-generate-youtube-c2pa-labeling/

およそ一年前に、私は生成AIのラベリングが大事なポイントだとブログで書いていますが、ラベリングについての議論があまり世間で聞こえてこないので、このまま、なし崩しで人間製かAI製か判別できないまま、混沌としたコンテンツ文化が形成されていくのかもしれません。

あと、

クリエティブ(コンテンツ)はAI以前、AI以後のものと、大きく区分けされるようになるということも、私は前々から言っています。

逆に言えば、これから人間製かAI製か区別できなくなるのであれば、AI以前のコンテンツ(人間製であることが確実なコンテンツ)に価値が出てくる可能性もあります。

現在、私がYouTubeで音楽(メロディー)を量産している理由は実はそこにもあります。

人間製とAI製が混在する時代が来るとはいえ、まだ草創期。今なら、まだ、人間製(純粋な小形誠製)ですとちゃんと言える段階なので、小形誠のメロディーライブラリー を増やしているところです。(小形誠ならではのトラックというのは私の中ではそんなにないので、小形誠ならではのメロディーを今のうちに量産、記録しておこうという考え)

だって、

数年後には、いくら頑張って音楽を作っても、「この曲、本当にあなたという人間が作ったの?」という疑惑を晴らすことはできなくなっているかもしれませんからね。(AIコンテンツがラベリングされていない時代という前提の話ですが)

 

テーマがテーマだけに、案の定、

なんか、思いのまま、書いていたら、長くなってしまいました。

 

とにもかくにも、

クリエティブ(コンテンツ)文化は、これから、よくも悪くも混沌としていくでしょう。

 

クリエティブを消費する、あなたはこの流れをどう見ますか?

クリエティブを作り出す、あなたはこの流れをどう見ますか?

 

ではでは

 

たとえば、

将棋大会でAIが覆面かぶって、藤井名人を打ち倒したら、どう思いますか?

数学や計算オリンピックで覆面かぶってAIが優勝したら、どう思いますか?

参加はしていいけど、せめて、自分はAIであることは開示して欲しい(AIであることをラベリング)と思うのが、私の今の素直な気持ちです。

単純に、ギターは誰が弾いたとか、ミックスした人は誰とか、音楽クレジットは入れるわけですから。AIが担当したものがあるなら、入れた方がいいと思います。(追記も長くなってすみません)

 

作曲家によるYouTube channel「GATA+MUSIC」

人間 vs AI の音楽対決をして、音源どんどんアップしてます。

(私はちゃんと開示した上でAIと協業してます)

 

「GATA+MUSIC」のオフィシャル音源、各サブスクで配信中

ogatamakoto

青山学院大学卒業後、広告会社へ入社、退社後シンガーソングライターへ、そして作曲家へ。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です