音楽ファイルに適用された電子透かしがノイズを生み出している。オリジナル音楽はそのままユーザーへは届かない。
【音楽ファイルに適用された電子透かしがノイズを生み出している】
https://gigazine.net/news/20220505-audible-watermark-noise-spotify/
・インターネット上で配信されているムービーや電子書籍には違法コピーを防止するために電子的な透かし(ウォーターマーク)が埋め込まれていることがある
・Montag氏は2011年に「Spotify上の複数のアルバムで奇妙なノイズが聞こえる」という現象を発見
・分析を進めた結果「オーディオファイルに施されたウォーターマーク」がノイズの原因であることが判明
・問題のノイズはスペクトル拡散型電子透かしを適用した音声ファイルに生じるもので、ウォーターマークによって1khz~3.6khzという人間の耳で聞くことが可能な音域のノイズが生じているとのこと
・Montag氏はピアノ曲やクラシック音楽などの1khz~3.6khzの音域を多用する音源ではノイズが目立つ傾向にあると指摘し、「ウォーターマークに本質的な問題があるわけではありませんが、音楽制作に関わる人々の努力を考えると(ノイズが発生することは)残念です」と述べている
以上、記事引用参考
オリジナル音楽はそのままユーザーへは届かない
ノイズが入っているなんて、spotifyユーザーの私としては、少しショックな話です。オリジナル音源と比較して聴いてみると確かに少しわかりますね。(上記サイト内で聴き比べができます)
Apple musicやAmazon musicなど、他の音楽配信サービスではどうなんでしょうね?何かしらの「コピー防止のための電子透かし」が埋め込まれていると思うので、もしかしたら、他の音楽配信サービスでもノイズが入っていたり、少しオリジナル音源と違う聴こえ方をする可能性はあります。
オリジナル音源がそのままユーザーに届かないと考えると、音楽家としては少し悲しい気分にもなるかもしれません、、、、が!
作曲家の私はそもそも、音楽がそのままユーザーに届くと思っておりません。^^
なぜなら、音楽って、ユーザーの聴く環境、オーディオ環境によって、全然、聴こえかたが変わりますから。
(イヤホン、ヘッドホン、スピーカー、スマホ、などなど、出力機器が変わるだけで音楽の聴こえ方は変わります)
これは、私が音楽のミックス作業(仕上げ作業)をする時、いつも悩まされるところなんですけどね。
どの出力機器に合わせて音楽を仕上げていくか、いつも悩みます。結局、どの出力機器でも平均的に良く聴こえる加工を施します。(よくも悪くも平均的)
そんなこんなで、私は音楽というものは、自分(音楽家)のイメージのまま、ユーザーには届かないと思っているわけです。
ただ、ノイズはいただけませんね。なんとか対策して欲しいものです。
今後、NFTなどなど、音楽データへ埋め込むものがさらに増えるかもしれません。それによって、また音楽の聴こえ方が変わる可能性も?
こういう流れで、オリジナル音楽へどんどんフィルターがかかっていくと、逆に、昔のレコードやCDなどにまた価値が出てくる時がくるかもしれません。「フィルターのかかってないオリジナル音楽にもっとも近い音質だ」「レコードやCDでしか聴けない音質だ」みたいに。笑
音楽って、本当、ユーザー側に左右されますね。
あなたはどんな音楽を、どのような音楽の聴き方をしていますか?(どんなサービス?機器?環境?)
それを決めるのは音楽家ではなく、ユーザーであるあなたです。
よき音楽ライフを♪
ではでは
本当の意味で、純粋なオリジナル音源に触れるには、ライブしかないのかもしれません。ライブ空間はアーティスト自身が作り上げたものですから。アーティストと観客が一体となった空間ですから。