人間は一日で3万5000回の決断?決断疲れについて考える。
【「些細な選択」でも心は疲れてしまう?決断のストレスを防ぐ最良の方法!】
https://nazology.net/archives/124886
・重要でないささいな決断であっても、精神的なストレスを増加させ、1日の認知機能を低下させることが分かっている
・ある研究では、6種類のジャムを置いた条件では30%の人々がジャムを購入したのに対し、24種類のジャムを置いた条件では購入者がわずか3%に留まった
・研究者は「豊富な選択肢は返って人々を圧倒し、比較検討するのを困難にして決断できなくさせている」と指摘(選択肢が多いと決断力が下がる)
・コーヒー豆を買おうと専門店に入っても、知識がないと買わずに帰ってしまう
・研究者は「目の前の選択肢を適切に評価するための知識が不足している場合に決断力が落ちる」と指摘(知識不足が決断を鈍らせる)
・私たちが意思決定をする仕方には2つのタイプがある
・「最大化(Maximizing)」=あらゆる点を総合して最良の選択肢を見つけようとする意思決定
・「満足化(Satisficing)」=ある程度の範囲で受け入れられる選択肢が見つかった時点で決断する意思決定
・どちらの傾向が強くなるかは各人の性格に深く関連することが分かっている
・研究チームは、最大化と人生の満足度の間に「負の関係」があることを発見。つまり、最大化で決定する傾向を持つ人は、満足化で決定する傾向の人に比べて完璧主義の度合いが強く、決断後に後悔する頻度がより高くなっていた
・その理由の一つは、最大化傾向の強い人は常に「あの時どうしていれば良かったのか」とか「どうすればもっといい決断ができたのか」と考えてしまうから
・性格に関わらず、誰でも些細な選択時のストレスを減らせる最適な方法、それが「習慣化」
・たとえば、曜日ごとに着る服は固定するとか、朝食は必ずパンとコーヒーにするなど、日常生活の行動を前もってルール化しておく。そうすれば、些細な選択肢に悩む時間がカットされ、心を浪費せずにすむ
・カーネマン氏によると「人間はシステム1とシステム2という2つの異なる情報処理のメカニズムを使っている」という。
システム1とは、自動的・直感的・無意識的なもので、思考の努力をほとんど必要としない「速い思考」(習慣化もシステム1に属す)
システム2とは、目的意識を持って熟慮を働かせる「遅い思考」
システム2は、常に自動で働いているシステム1で処理しきれない問題に遭遇したときに使われ、大きな労力を要する(意識的な選択、決断)
・決断科学の研究者は、些細な意思決定をなるべくシステム1で対処できるよう習慣化できれば、重要な場面で創造力を十分に発揮できるだろうと述べる
以上、記事引用参考
決断疲れについて考えてみる
ケンブリッジ大学の研究によると、私たちは一日のうちに最大で3万5000回の決断を下しているでそうです。(何食べる?どこ座る?何を見る?などなど無数ですよね)
この3万5000という数字だけ見ても、決断疲れしてしまいそうですよね。
上の記事は、ざっくりまとめると、
決断疲れしないように、ルーティン化(習慣化)などして、脳の負担を減らして、その分を重要な場面での決断に活かすべきだと言っています。
たしかに一理あります。
でも、脳はルーティンによってサボりがちになるという性質を持っているのも事実です。
ルーティンばかりだと同じ刺激ばかりで、脳が衰えていきます。
あえて、いつもと違う道で帰宅するというだけで脳が活性するという話もありますからね。
だから、私なりにまとめると、
決断疲れしている人はルーティン化をして、負担を減らす
決断疲れを感じていない人は、特に気にする必要はない(そのまま脳を動かし活性化していきましょう)
このようになります。^^
あと、思ったことは、
意思決定の仕方には、最大化と満足化の2タイプがあるとありましたが、(満足化で決定した人の方が幸福度が高いのはなんとなくわかる)
決断する基準や価値観を自分でしっかり持っていれば、迷うことなく決断できるので、決断疲れも起きないのではないかと私は考えます。
たとえば、昼食に何を食べようか決断するとき、時間を優先する価値観の人は、毎日同じようなものを食べればいいし、時間よりも美味しさなどを優先する価値観の人は、ある程度時間をかけても、料理にこだわって昼食をとればいいと思います。
自分軸があれば、決断疲れは起きないし、
自分軸がなく、その時その時で、基準が変われば、決断疲れも起きるでしょう。
(もちろん、他人軸だと大変なことになります)
上の記事を読んで、そんなことを思いました。
まあ、これは、あくまで私なりの捉え方です。
でも、
情報は鵜呑みにせず、自分なりに自分の中に吸収することが大事だと思います。
あなたはどう思いましたか?
ではでは
上の記事では、ジョブスが毎日同じ服装だったことを例に挙げてますが、あれぐらいのレベルにならない限り、決断疲れを起こすことは、まずないんじゃないかなと私は思っています。