褒めるのが大事?褒め方が大事?誰が褒めるが大事?そして、何が大事?

【A field experiment of social influence and behavioral contagion with bots on Reddit】
https://arxiv.org/abs/2607.00854?utm_source=chatgpt.com

・近年、

  • AIボット
  • レコメンドアルゴリズム
  • 「いいね」
  • バッジや表彰

などが、人の行動をどれくらい変えられるのかが注目されている。そこで研究者は、Reddit上で実際にフィールド実験を行った。

・実験方法として、研究者は、人間に見えるアカウントやBotアカウントを使って、投稿者に「Award(表彰バッジ)」を与えた。

Awardを与える理由は4種類。

  1. 論理的な意見だから
  2. 思いやりのある内容だから
  3. 道徳的に素晴らしいから
  4. 抽選でたまたま当たりました(=内容とは無関係)

その後、Awardをもらった人が

  • 投稿数が増えるか
  • コメント数が増えるか
  • 他人への影響力が増えるか

などを追跡。

・結果①

「褒めても投稿は増えなかった」

研究者は、Awardをもらえばもっと活動するだろうと予想していたが、実際には、投稿数も影響力も、ほとんど増えなかった。

つまり、「褒めればもっと頑張る」という単純な図式は成り立たなかった。

・結果②

Botからの「抽選Award」は逆効果

Botが「抽選であなたを選びました」という理由でAwardを与えた場合、活動量がむしろ減る傾向が見られ。

研究者は、意味のない評価や偶然の報酬は、行動を促進するどころか、逆効果になる可能性があると考えている。

・結果③

でも、人との会話は増えた

一方で、Awardを受け取った人は他のユーザーとの直接的なコミュニケーションは増えるという結果も出た。

つまり、「投稿を増やす効果」はなかったけれど、人との交流のきっかけにはなった。

・研究者が考えるポイント

この研究から見えてきたのは、オンラインの人たちは、単純な「ご褒美」や「評価」だけでは簡単には動かされないということ。

AIやアルゴリズムが簡単に人を操れるわけではなく、人間にはそうした影響に対する「ある程度の耐性」がある可能性が示された。もっとも、人間らしい自然な対話を装う高度なAIには、引き続き注意が必要だとも述べられている。

 

以上、記事を引用、参考、要約

 



褒めるのが大事?褒め方が大事?誰が褒めるが大事?そして、何が大事?

 

「豚もおだてりゃ木に登る」、、ではないですが、

世間では、褒めることを推奨する風潮があります。

しかし、ただ褒めればいいってもんではないですよね。^^;

 

上の記事(実験)では、

”人間に見えるアカウントやBotアカウントを使って、投稿者に「Award(表彰バッジ)」を与えた”と書いてますが、

こんな褒め方で、人の行動を促すことなんてできないことは容易に想像がつきます。(人との会話が増えたというのは意外な結果ですが。)

 

ちなみに、私も細々とSNSをやっていますが、”いいね”をもらったくらいで、投稿数が増えることはありません。

ただ、しかし、たまに読書感想文のような投稿をして、著者本人から”いいね”やコメントをもらうと、とてもうれしくなります。(それが原因で投稿数が増えることはありませんが)

一方で、知らない人や海外のよくわからない人から、いいねをもらっても、何の感情もおきません。

 

このような経験から、私は褒め方も大事だけど、誰が褒めるかの方が結構、大事なんじゃないかと思ってしまいます。

(例えば、好きな子に褒められるとめっちゃうれしいし。笑)

 

褒める主語が大事とは言いつつも、褒め方も大事なので、関連して、

褒めると逆効果になる5つの場面も、一応、書いておきますね。

① 結果ばかり褒める(「100点を取れてすごい!」)
② 毎回褒めすぎる
③ ご褒美付きで褒める(「テストで100点ならゲームを買ってあげる。」)
④ 他人と比べて褒める(「〇〇より優秀だね。」)

 

改めて言うまでもないことかもしれませんが、

「褒める」は万能ではありません。

そもそも、

褒められるから頑張る(外発的動機付け)で動く人間になったら危ういです。

好きだから、面白いから、やる(内発的動機付け)で動く人間が強いです。

 

こう考えると、「褒める」というのは、ひとつにツールに過ぎず、使い方次第なのでしょう。

 

また、

私、個人的に思うことは、

褒められること(評価されること)よりも、意味を持つこと、意味を感じることの方がよりいっそう大事だということです。(×褒められるから勉強する。○勉強をする意味を感じて、それを実行する)

 

誰かに認められることよりも、「自分がやっていることには意味がある」

そう思えること、感じれることが大事なのではないかと思います。(意味があるかどうかが事実なのかは置いておくとして)

 

意味を持つこと、意味を感じること、自分のやることの意味

改めて、「意味」って、すごいアナログで、人間感を感じますね。(それこそ、人生の意味とか、AIは考えないもんね)

 

もしかしたら、「意味」は、これからのAIデジタル時代、人間が人間らしく生きていくために大事になってくるワード、ポイントなのかもしれません。(AIが褒めてくれることはあっても、AIが意味を与えてくれることはない?そもそも、意味は外部から与えられるものではない?)

 

以上、「褒める」についての研究結果の話から、また大袈裟に考えを巡らせる私なのでした。

 

ではでは

 

前に、哲学者、東浩紀が「アルゴリズムなどの構造や仕組みで、人間を落とすことはできるが(オンラインカジノとか)、人間を上げることはできない」というようなことを言っていたのがとても印象的でした。上の研究は、称賛のアルゴリズムで人の行動を促そうとしたわけですが、案の定、そんなにうまくいきませんでした。X(ツイッター)とか見てても、同じ印象を受けますね。。いつか、人間をいい方向へ促すような、アルゴリズムなどの構造や仕組みを作り出すことができるのでしょうか。できたら、最高ですね。

 

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ogatamakoto

青山学院大学卒業後、広告会社へ入社、退社後シンガーソングライターへ、そして作曲家へ。

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