脳を考える。自意識はどの瞬間から?
「自発的な行動の開始を数秒前に予告する脳内細胞をアメリカザリガニで発見」
アメリカザリガニが歩き始めるその1、2秒前に活動が変化する神経細胞を発見したそうです。これは、ヒトにおける「意志」形成の謎を解明する手がかりになると考えられています。動きが思い通りにならない病気の克服や、自律的に行動するロボットづくりにも生かされるようです。
実際に体を動き始める前に発生するこういった脳活動(脳信号)を実用的にとらえることができたら、本当にすごいことになりそうですね。(いろんな事故や犯罪も防止できそう)
こんなことを踏まえて、脳のことを考えると変な気分になります。
何かを見る→見たものを触る→手に感じる
一連の動作でも、脳はわずかではありますが、時間をかけて処理します。100分の7秒前の世界を脳は現在と認識しているという話があります。もし、触る、感じるという動作も同じくらいの脳処理の時間がかかると仮定すると、100分の21秒もすべての動作においてかかることになります。
さらに、上の記事のように、事前の脳細胞活動があるならば、、
「何かを見ようとする」→何かを見る→「見たものを触ろうとする」→見たものを触る→「手にとって感じようする」→手に感じる
「」部分の事前の脳活動が発生していることになります。
アメリカザリガニとヒトを同じくくりで考えるのもおかしいですが、もし、実際の行動の前の1、2秒前に「」部分のこういう脳活動が起きているとしたら、「自分」ってなんなの?「自分の意識」ってなんなの?と変な気分になります。
こうやって、文字をタイピングしている1、2秒前に既に文字を打つための脳活動が起きているとするならば、不思議な気分になります。。
脳活動について考えたら、キリがありませんが、思う事は、自分の体の中でもこういったギャップが起きているわけなので、他人様とわかりあえるということがどれだけ大変で素晴らしいことなのかということも実感できます。(電話やテレビなども数秒のギャップが起きているわけで、世の中はギャップだらけですから。)
ではでは
ゴールデンウィーク。人人ひと~!!ってことで、変わらぬ混雑に少し安心もしました^^