科学的根拠のない空間除菌「クレベリン」が売れてしまうことを懸念。そもそも人間は菌やウイルスだらけ。
【大幸薬品「クレベリン」業務用のデザイン一新 インテリア性高め、1月から順次販売】
https://ovo.kyodo.co.jp/news/biz/a-1561133
【ヤンマー、避難所に空調を迅速供給 大幸薬品と連携】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHD087E90Y1A100C2000000
【ステイホームほカーライフ 動かず楽しむ自動車趣味のすすめ】
https://www.webcg.net/articles/-/43907
・空間除菌をうたうクレベリンが売れ行き好調
・ヤンマーと連携し、小中学校の体育館などの避難所の空調にクレベリンを設置
・自動車の空調にクレベリンを設置する人も
・しかし、クレベリンは新型コロナ対する効果は科学的に証明されていない(実際、大幸薬品はHPで記載しています。→「幅広いウイルス・菌に対する有効性を確認しています」。ただし、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するデータは現在取得中です。なお『クレベリン』は日用雑貨品のため、特定ウイルス・菌、疾病等に対する効果・予防等をうたうことはできません」
・むしろ、クレベリン等は過去に消費者庁から行政指導や措置命令が出ているような代物
以上、記事引用、参考
私たちの体は無数の菌やウイルスと共存していることを忘れてはならない
科学的根拠のないクレベリンが売れまくっているのを放っておけないと思いピックアップ。
近頃、殺菌、除菌、抗菌、という言葉をよく聞きますが、みなさんはちゃんと理解できてますでしょうか?
【「殺菌」「抗菌」「除菌」何が違う?菌に一番強いのは?】
https://diamond.jp/articles/-/259260
殺菌=菌を殺す作用。薬事法によって、殺菌と表示できるのは医薬品や医薬部外品のみ
抗菌=菌を除去(殺しはせず増殖を抑える)対象はあくまで細菌のみ。カビや黒ずみ、ヌメリは対象外
除菌=菌を除去。手洗いも一種の除菌
あくまで対象は菌です。菌とウイルスは別物ですよ!ちなみに、ウイルスの大きさは細菌の50分の1程度の大きさです。(ウイルスはマスクの網目なんて簡単にスルーする小ささ)
何も知らない人がこれを聞くと、怖がるかもしれませんが、そういう人は以下のこういう情報もちゃんと知っておきましょう。
【健康な人の体に39種も。ウイルスは体内で何をしているのか】
https://globe.asahi.com/article/13708394
【人体をコントロールする細菌たち】
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2301G_T20C12A8000000
・健康な人の体にいるウイルスは少なくとも39種類。(数にしたらどれくらいになるだろう。すごい数になりそう)
・人間は自身の細胞数(約60兆個)の約10倍にあたる細胞数の細菌が住みついている。人間の体内にいる常在菌の種類は1000前後。
つまり、私たち人間の体はウイルスと細菌だらけであり、それらと共存している状態
それらを踏まえると、クレベリンのような除菌や抗菌をうたう商品を積極的に使うことに疑問を感じませんか?
ウイルスだらけ菌だらけの私たちの体において、除菌、抗菌商品は、悪い菌だけを都合よく除菌、抗菌してくれるのでしょうか?
もちろん、食事前の手洗いやアルコール消毒などは結構なことです。ただ、行きすぎた除菌、抗菌はいかがなものかと思います。(空間除菌のクレベリンは呼吸に関わることだから、かなり深刻に考えないと)
新型コロナの排除や封じ込めに世の中は必死ですが、私個人的には、ある程度、感染者が出た時点で、ゼロにすることなんて無理だと思っています。(ソフトランディングで集団免疫が現実的)
私たちの体は菌やウイルスだらけです。そして体の外の生活空間だって菌やウイルスだらけです。除菌!抗菌!排除!封じ込め!と、ピンポイントで都合よくできるかなと思ってしまいます。
もしかしたら、
新型コロナは私たち人類に「排除」ではなく、「許容」を覚えろと言っているのかもしれません。
なんてことを最近思ったりします。
除菌!抗菌!排除!封じ込め!そして、そういう人たちや商品が横行する様相を見て、そんなことを思うのでした。
ではでは
ナノサイズでそこらじゅうを飛び回る新型コロナ。かなりの確率で私たちは新型コロナウイルスに接触(付着)していると考えられます。ただ、付着しただけで感染と見るかどうかは今後よく考えないといけないと思います。大事なのは、菌だらけウイルスだらけの私たちが新型コロナとどう付き合っていけるか、だと思います。(排除ではなく許容)