メディアがモザイクの代わりにディープフェイクを使用し始めた、その意味を考える

【イギリスの公共放送であるBBCがドキュメンタリー番組で「顔を入れ替えるAI」を使用して情報源の身元を隠す】
https://gigazine.net/news/20221125-bbc-documentary-face-swapping-ai/

 

イギリスの公共放送局であるBBCが、ドキュメンタリー番組に出演する「香港デモに参加する活動者」の身元を隠すために、人工知能(AI)を使って活動者の顔を別の顔と差し替えていることが明らかになった

・製作者は「AIを用いて顔を入れ替えることで、活動者を迫害から守りながら、活動者の癖や表情をリアルに伝えることで、彼らの感情を正確に伝えることができる」と語っている

・AIを用いて特定の人物の顔を別人の顔と入れ替える技術は「ディープフェイク」とも呼ばれていて、2017年頃から、話題や問題になったりしている

 

以上、記事引用参考

 

 



 

メディアがモザイクではなくディープフェイクを使用。伝え方が変われば、伝わり方も変わる。

 

ディープフェイクは簡単に言えば、CGで顔を入れ替える技術ですが、今では、本物と区別することが不可能なくらい、クオリティが高いです。

 

この技術を、ドキュメンタリーのインタビューにおいて、使用するって、斬新だし、新たな波がきた感じがして、私はとても興味深く感じました。

 

今までだったら、こういう場合、モザイクだったり、顔を映さなかったりしますよね。それがディープフェイクに置き換わるわけです。

 

上述のように、たしかに、モザイクなどで顔が見えない時に比べれば、表情や感情が伝わりやすくなると思います。

 

でも、

 

メラビアンの法則というものがありますよね。

コミュニケーションにおいて、話す内容も大事だが、見た目などの非言語情報も大事という法則です。もっと、細かく言うと、

視覚情報55%(身だしなみ、しぐさ、表情、態度や目線など)
聴覚情報38%(声のトーンや大きさ、挨拶や言葉遣いなど)
その他の情報7%(話の内容など)

というように、メラビアンの法則は、非言語要素の重要性を説いています。

 

つまり、話す内容ももちろん大事ですが、見た目って、とても大事なのです。

 

陳腐で極端な例えをすると、

イチローが「努力は大事」と言うのと、

その辺の人が「努力は大事」と言うのとでは、

全然、伝わり方って変わりますよね?(言っている内容は同じなのに)

 

つまり、どういう人が話しているのか、どういう見た目の人が話しているのか、という視覚情報って、コミュニケーションをする時にとても重要な要素になります。

 

なので、今回のように、モザイクから、ディープフェイクに伝え方を変えることは、とても大きな意味を持つと思います。

 

変な話、ディープフェイクによって、印象操作もできると思います。

 

当たり前の話ですが、

伝え方が変われば、伝わり方も変わります。

 

ディープフェイクを活用したメディアは今回が初めてだと思いますが、今後このようなメディアは増えるかもしれません。

 

ものすごいスピードで、ものすごい量の情報が乱立する今の時代において、本質的な内容をつかむことはとても難しいです。

今回のディープフェイクの件で、なおいっそう、その傾向が強くなるのかもしれないと少し心配になりました。

 

でも、

たとえ、メディアにおいて、ディープフェイクで話し手の顔がコロコロと変わっても、私たちは、なるべく、そこに左右されずに話した内容を純粋に、冷静にとらえていきたいですね。

 

以上、メディアがディープフェイクを使用し始めたことに、少し警戒感を強める私なのでした。(もちろん、良い面もあると思いますが、今回は心配面にフォーカスしてみました。)

 

ではでは

 

リアルな人間関係では、見た目に限らず、その人の言っていることとやっていること(言行一致か?)を見れば、いろいろとわかりますが、画面の中ではそうはいかないので、見極めが本当に難しいと思います。

 

 

 

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