人工知能(AI)が作ったものにも著作権を与えるだと??

日本政府、人工知能の創作物にも著作権付与を検討
http://news.livedoor.com/article/detail/11420564/

 

人工知能(AI)という言葉は今では馴染みのあるものになりました。

 

AI_job.png

 

こんなふうに、20年後には人間はAIにほとんどの職を奪われる、なんて話もよく聞く話です。そのような話をする時、私はよくこんなことを言ってきました。「いくらロボットやAIが発展しても、独自性と創造性があれば、大丈夫だ」と。実際、上の表も作曲家は1.5%と安泰な数字。^^;

 

でもですね、、、

 

上の記事を見て、私は安泰なんて言ってられないなと思ったのでした。。

 

今までは人が作ったものにしか著作権は発生しませんでした。しかし、人工知能(AI)が作ったものにも著作権で保護するような法律を作ろうというわけです。

 

私の立場からすると、ちょっと、ちょっと、という感じです。^^;

 

確かに、AIが作ったものは現状、保護されないので、盗用され放題と言えばその通りでしょう。それらのデメリットがAIの発展やそれらへの投資の妨げになるからこういう法整備が必要とのこと。しかしですね、私個人的に困るという話だけでなく、実際、まじめに考えられる問題点は結構あります。

 

 



 

 

人工知能作品著作権保護の3つの問題点(←参考、引用)
http://bokuranotameno.com/post-6569/

 

1、著作権の保護期間はどうなるのか?
今は著作者の死後50年が著作権の保護期間です。死なないAIの著作権はどうなるの??現状、AIの使用者が著作権を持つようにすると検討しているようですが、それもまた色々考えなければいけないことがあると思います。

 

2、量的に、現実的に保護や管理ができるのか?
現状でも、結構手一杯感がある著作権保護作業。無限に量産できるAIの著作権を管理できるのでしょうか?ちなみに、スペインにある「IAMUS」という自動作曲システムは1曲の作曲に1秒かからないそうです。。(フル稼働すれば、1日で8万曲以上作れる。。)ちなみに、音楽以外に、文章や絵だって、今のAIは色々実力をつけきていますよ。。

3、質的に、区別、保護がちゃんとできるのか?
同じアルゴリズムのAIで作られれば、当然、似通った作品が大量に産まれる可能性があります。(デジタルなんて、それこそ、コピー&ペーストの世界ですからね)それらをどうやって、しっかり区別して、管理、保護できるか。どっからどこかが、これは似てないとか、オリジナリティをどのように判断するのでしょうか。

 

記事の最後にも書かれていますが、今のところ、人工知能(AI)作品の著作権保護が上手くいくイメージが全然できません。でも、だからといって、無法地帯ではまずいと思います。だから、やっぱり、しっかり今のうちに決めるべきは決めた方がいいでしょう。あぁ、本当に難しい。。

 

でも、やっぱり、個人的な感覚だとちょっと待ってよ、、って感じですね。例えば、上で紹介した「IAMUS」という自動作曲システムが普及して、A君が、B君が同じシステムを使ってボタンひとつで作った曲たち、それぞれにはA君とB君の著作権が発生すると想像すると、なんともやりきれない気持ちになってしまいます。

 

そういえば、人工知能(AI)の発展で最近よく見かけるのが、自動運転。自動運転で、もし事故にでもあったら、それは運転手の責任?メーカーの責任?と私はたまに疑問に思ったりします。

 

自動運転に関して言えば、AIの発達に伴って、こうやって「責任」の所在が曖昧になるような気がします。今回の著作権に関して言えば、「権利」が曖昧になる感じですね。

 

さらに拡大して考えるならば、

 

責任」を語る時には「自由」は切り離せません。
「権利」を語る時には「義務」は切り離せません。

 

もしかしたら、人工知能(AI)時代は「自由、権利、責任、義務」これら4つがどんどん曖昧になる時代なのかもしれません。だからこそ、私たちはこれら4つを改めて「明確化」しなければいけないのかもしれません。考えていかなければなりません。(この4つは社会的生き方そのものです。)

 

とりあえず、私はまず、
音楽の自由、権利、責任、義務について、改めて考えていきたいと思っています。

 

というより、
法整備の動きが出てきている以上、考えざるを得ないですね。泣

 

ではでは

 

 

将来、「おじいちゃん、昔、自力で音楽作ってたって本当??すごいね!」って孫に言われてたりして。苦笑
「不況で音楽産業やばいぞ」というのとはまた違った角度による危機感を感じます。AIに関わる他の業種にもすべてに言えることですね。よく考え、議論していきましょう。

 

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