日本版の信用スコアが開始。スコア化する世界で問われる、内面や本質的評価をする力。
【ついに開始、日本版「信用スコア」の衝撃と不安】
https://toyokeizai.net/articles/-/846997
・信用情報を収集・管理する信用情報機関シー・アイ・シー(CIC)は11月28日、「クレジット・ガイダンス」という新サービスを開始
・同社はこれまでもクレジットカードなどの利用情報を開示していたが、新たに始めたサービスは個人の信用力を200~800点で独自にスコア(指数)化し、開示するもの
・スコアは、「客観的な取引事実(支払い状況、残高、契約数、契約期間、申込件数)」に基づいて算出されており、年齢・性別・勤務先・居住地などの属性情報や年収、資産などは考慮されていない
・「CICが提供先を加盟社に限定しても、企業の採用や賃貸借契約、その他の継続的な取引を判断するために、加盟社以外の企業が自分のスコアを持ってくるよう強く要請するような悪用が懸念される」と不安視する声も
・カードを持たない人やお金を借りたことのない人にはスコアがつかないという課題も
以上、記事引用参考
スコアで評価される世界。内面や本質的な評価が疎かにならないように
信用スコアということ、中国をすぐに思い出しますね。中国ではすでに、国民にスコアをつけて、国から受けられる待遇やサービスに差が生まれています。
中国とまったく同じというわけではないと思いますが、
信用スコアのサービスが日本でも11月から始まっています。
ただ、サービスを手がけるCICという信用情報機関は、国の指定機関ということですから、少しだけ身構えてしまいますね^^;
信用スコアによって、信用度を見える化すれば、
今よりも信用度を意識して生活する人が増えるかもしれませんし、結果として、消費者の借りすぎなどを抑制し、多重債務など行動の改善に役立つと思います。信用評価が正確であれば、過度な貸し出しや破産も少なくなるでしょう。
こういったメリットもたくさんあると思いますが、
人の信用度まで、なんでも数字化、スコア化した世界はどんな世界になるのだろう
、と私は考えてしまいます。
先日、こんな記事がありました。
【FacebookではURLを含む投稿の75%が「リンク先のコンテンツを読まないままシェアされている」ことが判明】
https://gigazine.net/news/20241223-facebook-shares-without-reading-content/
私も、記事のタイトルだけ読んで、「へえ、そうなんだ」と記事を読まずに終わることがしばしばあるので、75%が読まないでシェアという話には納得してしまいます。
言い換えるなら、75%の人は、
記事のタイトルだけ読んで、記事の中身をわかったつもりになっているわけです。
しかし、記事のタイトル詐欺という言葉もあるように、タイトルと中身が全然違うようなこともあります。
何が言いたいかということ、
リンク先の話ですら、こんな状態ですから、
信用スコアが浸透した世界では、
「Aさんの信用スコアは〇〇点です」と知っただけで、
Aさんのこと(信用度)を知ったつもりになる可能性もあるということです。
しかし、
信用スコアはあくまで、お金に関する信用度であり、人間としての信用度とは別です。
スコア化した世界という点で、信用スコア以外の別の例もあげてみましょう。
Aさんの偏差値は70です。
「頭いいですね!」と評価する人がたくさんいると思いますが、
これだって、正確に言うならば、「受験科目の点数がよかった人」もしくは「受験科目の勉強をがんばった人、そういうことを頑張れる人」です。
これ以外にも、
SNSのフォロワーの数、いいねの数、動画の再生数などなど、
私たちは、スコア(数字)やタイトルなどの表面だけで、なんとなく、内面や全体の評価までも決めていないでしょうか。
日本版の信用スコアはもちろん、上記したようなメリットもたくさんあります。
ただ、
数字だらけ、スコアだらけの世界において、私たちはよりいっそう、表面だけでなく、内面や、本質的なところを見ようとする力が大事になるのではないかと思うのでした。
自戒もこめて。
ではでは
本質的な評価をするという点で、未だに学歴を重視する人は要注意だと私は思います。
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