労働の自動化による所得格差。労働とは?日本の労働者とは?を考える。
【自動化が所得格差を引き起こす要因に。MITが研究結果を公開】
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1457797.html
・MIT大学が、1980年以降の米国の所得格差の拡大について、低学歴労働者を自動化によって置き換えたことが大きな要因の1つであるとする研究結果を公開
・ロボットが相当な数の労働者を置き換え、一部企業の産業支配を推し進め、不平等を後押ししていることが明らかになったという。
・自動化によって高校を卒業していない男性の場合で8.8%、女性の場合で2.3%賃金が低下したと推定
【AIによる自動化で淘汰が進む”日本の管理職” 経済産業省の「未来人材ビジョン」から見る、労働市場の両極化】
https://logmi.jp/tech/articles/327079
・日本は現在の勤務先で継続して働きたいと答えている人の割合がわずか52パーセントと、突出して低い水準(他の国は60%以上)
・かといって、じゃあ転職したいとか起業したいという意向を持っているのかというと、そういうわけでもない(転職意向のある人25%、独立企業志向のある人16%)
・転職もしない、スキルアップもしない、そんな、内向きな人材の動きが、人材の国際的な競争力をどんどん下げている
・アメリカでも日本でも、仕事の自動化で労働市場の両極化が起きている
・アメリカにおいて、AI(自動化)によって一番取って代わられているのは、主に工場のライン、事務作業、単純に販売をするだけの仕事。(日本でも同じ兆候が出てきている)
・1点だけ全然違うポイントは、アメリカでは淘汰されていないはずの管理職の仕事が、日本では徐々に淘汰されている
・アメリカで管理職と言われている人たちがやっている仕事と、日本で管理職と名前が付いている人たちがやっている仕事内容は異なる?
以上、記事引用参考
労働の自動化の良し悪し。労働とは?日本の労働者とは?を考える。
いろいろ興味深くて、引用が長くなっちゃいました。
自動化(AI)による、労働市場の両極化(所得格差)が問題視されてきています。
たしかに、AIによって自動化されてしまえば、わざわざ、その仕事を人間には頼まないですよね。
結果として、仕事を奪われる人が増えて、所得格差が生まれます。
「AIに仕事を奪われる」という話はずっとされてきていますが、でも、考え方を変えてみると、「人間の代わりにAIが仕事をやってくれる」とも言えます。
極端な話、もしも、多くの仕事をAI(自動化)がやってくるようになったら、人間は働く必要はなくなります。
それを「ポスト労働の世界」と呼びます。(下記記事参照)
【人間が労働から解放される日は来るのか?アメリカのミレニアル世代が支持する「左派加速主義」】
https://shuchi.php.co.jp/voice/detail/9087?p=1
もちろん、ポスト労働の世界の実現のためには、労働倫理の問題やベーシックインカムの整備など、いろいろとシステム的に整えて解決しないといけないことがあります。
でも、
何年後の未来に、ポスト労働の世界が実現するかわかりませんが、労働から解放される世界、憧れちゃいますね。^^
馬車の時代に、車が登場した時、馬車屋さんが「仕事がなくなる!」と猛抗議したわけですが、新しいモノや仕組みが導入される時は、変化の痛みが必ず伴います。でも、どんなに変化や変革が起きても、最終的には、人間の役割はなにかしらの形で与えられるものだと私は思っています。今回の自動化(AI)の件も同様です。
そういう視点で、自動化(AI)による労働市場の変化も見守りたいですね。(ネガティブではなくポジティブに)
あと、上の記事で、とても、印象的だったのが、アメリカではそんなことないのに、AIによって、日本の管理職が淘汰されつつあるということ。
アメリカと日本で、管理職の仕事の中身が違う?とも考えられますし、日本の管理職の仕事って、AIにとって代われるほどのものなのかな?とも考えてしまいます。
「管理職になりたがらない日本の労働者」という話も聞いたりしますが、もしかしたら、「なりたくないような日本の管理職」=「AIに淘汰されるような仕事」、とも考えられる??^^;
上の記事では、データ的に、日本の労働者は転職も起業もしたがらない、と述べていますが、
それらを考えると、
日本の労働者は、転職、起業という”横の動き”もしないし、管理職になる、出世しようという”縦の動き”もしようとしない、ということでもありますよね。
横にも縦にも動こうとしない、まさしく、停滞です。^^;
この辺にも、日本の停滞の原因がありそうですよね。
最近、ツイッターやメタ(フェイスブック)などの大企業の、従業員大量解雇のニュースをよく目にします。
解雇された側は、かわいそうかもしれませんが、労働者の流動、新たな業界においての人材確保のしやすさ、活性化、などを考えれば、アメリカの経済、ビジネスがなぜ元気で、新たな企業やサービスが続々と誕生する理由がわかるような気がします。
そうそう、
矢沢永吉さんの名言で、「合った職を探す、それが才能」というのがあります。
やはり、自分に合ったものを探すためには、いろいろ試して、経験しないとダメですよね。
そう考えると、
横にも縦にも動かずにいる、日本人の多くは、もしかしたら、何も試せずに、才能を発揮できていないのかもしれないと私は思ってしまいます。
以上、自動化(AI)する労働市場の話から、いろいろ考えてみました。
思考がいろいろと溢れて長文になってしまいました。失礼。
ではでは
いろんなシガラミを外して、どんどん自由に動いていきたいですね。才能を発揮するためにも。