【スリーパー効果】情報は時間の経過とともに、主語(発信源)が抜け落ちて、内容だけが残っていく

【スリーパー効果の脅威〜これは誰が発した情報だったか?〜】
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58581?site=nli


・第二次世界大戦中、アメリカでは兵士の士気を高めようと戦争のプロパガンダ映画を上映
・上映当時は、あからさまなプロパガンダ映画を疑問視する兵士が多かったが、上映から9週間後、映画を見せられた兵士たちの戦争支持率が高まり、任務遂行に励むようになった
「スリーパー効果」=メッセージの発信源は忘れても、メッセージの内容だけは忘れずに心に残る効果
・選挙前の政党同士の罵り合い(ネガティブキャンペーン)もこの効果によって、大衆は誰が言ったかは忘れ、内容だけ心の中に残る
・近年のインターネット、SNS社会において、スリーパー効果の悪影響が心配(誤った情報が一気に拡散されるおそれ)

 

、、、以上、記事引用参考。

 

スリーパー効果という言葉は知りませんでしたが、上記のような心配は前からしてはいました。

 

「誰が言ったか忘れたけど、、、」「どこで見た情報か忘れたけど、、」

 

こんな前置きから話を進めることが結構あるよなと改めて反省。。私も本当に気をつけないといけません。

 

情報は、内容ももちろんですが、主語(発信者、発信源)が大事

 

これは私のブログでも何回も言ってきたことです。

 

例えば、

 

チョコレートは体に良いという研究結果(情報)も、
チョコレート会社がスポンサーについている研究者(発信者)が「チョコレートは体に良いという研究結果」(内容)を発表した、と言われれば、情報の意味がまったく変わってきます。

 

ちなみに、近頃発表された「パスタは太らない」という研究結果も、うしろにはパスタ会社がしっかりスポンサーについていました。^^;

 

 



 

 

・<主語><動詞+目的語>
・<発信者(発信源)><言葉、内容、情報>

 

スリーパー効果の視点で考えると、時間の経過とともに、主語や発信者は人々の心から抜け落ちていきます。(そして情報や内容だけが心に残る)

 

ただ、抜け落ちたら、すべてが悪いというわけでもありません。一例としては、格言のように、誰が言ったかわからないけど、心に残る情報もたくさんあります。それらは長い年月の中で、支持され続け、残ってきた言葉たちです。淘汰の中、残ってきたもの。

 

しかし、今の時代は、長い年月をかけて言葉や情報を淘汰するような時代ではありません。瞬間瞬間、膨大なやりとりがされます。

 

なので、
長い年月で考えるなら、スリーパー効果によって主語や発信者が抜け落ちるのは特に問題ないのですが、

 

時間をかけた議論や淘汰が特にされないまま瞬発的に、主語や発信者が抜け落ちた状態で情報がどんどんやりとりされるのが問題なのだと思います。

繰り返しになりますが、

 

・情報は、内容ももちろんですが、主語(発信者、発信源)が大事(主語によって情報の意味が変わる)
しかし一方で、
・スリーパー効果によって、情報は時間がたつと、主語が抜け落ちて、内容だけが心に残るようになる

 

瞬間瞬間、膨大な情報量のやりとりをする時代において難しいことだと思いますが、
私たちはこれらのことを意識(注意)をしながら、情報と向き合って行きたいですね。

 

もちろん、このブログも、作曲家の小形誠(主語)が発信している情報(内容)であることをお忘れなく。(どんな人間がどういう情報を発しているかの意識)

 

スリーパー効果で、時間とともに小形誠という主語が抜けおちて、内容だけ拡散される可能性は十分ありますけどね。(ちょっと寂しい^^)

 

ではでは

 

 

上述はSNSやマスメディアのあたりを意識した内容ですが、スリーパー効果は個人レベルでも注意した方がいいかもしれませんよ。例えば、複数人数での愚痴や悪口大会。たとえその場で自分が悪口を発していなかったとしても、後々、「あなたもあの時、あんなひどい悪口を言っていた」と巻き添えをくらう可能性もありますから^^;スリーパー効果、こわいこわい^^;このように、主語がどんどん抜け落ちていくってよくあることだと思います。

 

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