MP3の特許権が切れる?私たちはデータやその保管についてどう向き合っていくべきか

【MP3、正式に終了のお知らせ】
http://www.gizmodo.jp/2017/05/mp3-is-over.html

 

音楽をデータで聴く者にとって、MP3は馴染み深いものです。

 

MP3とは、デジタルオーディオコーディングフォーマットのひとつです。簡単に言えば、圧縮した音楽ファイルのこと。CDの音楽をデータに変換する時、よく使われるフォーマットです。

 

MP3の開発者いわく、そのMP3のライセンスプログラムは終了するとのこと。簡単に言えば、特許権が切れるみたいな話。

 

私もよく知らなかったのですが、私たちが何気なく使用していたMP3は使うたびにお金がかかってみたいですね。^^;おそらく、MP3の開発会社とMP3を使用するメーカーとの間の包括契約だと思いますが。

 

つまり、今後はMP3を好きなように使っていいよという話。(全部が全部じゃないらしいけど)新しい音楽フォーマットがどんどん開発される中、MP3の時代は終わるとはよく言われてきましたが、今回の件で自由に使えるようになることで、逆に、なおいっそう、MP3が活躍する可能性も出てくるかもしれませんね。(MP3に取って代わるような、違うフォーマットがどんどん出てくる可能性もあるけど)

 

、、ちょっと、MP3の説明やら経緯など、前置きで既に長くなってしまいました。。

 

ブログを短文化するために、今日言いたいことにさっそくいきます!^^;

 

データ化の方法や保管方法のことを私たちはよくよく多くのことを考えなければいけない

 

これは音楽に限らない話なんですが、音楽を例に話しましょう。

 

CDは16bit、サンプリング周波数44.1kHzというフォーマット(データ)で音楽データが記録されています。1秒の音楽にどれだけのデータを使うかという数値がbps(bit per second)と言います。CDのデータはそれで言うと、1411kbpsとなります。

 

ちなみに、一般的にMP3などに圧縮する時は128kbps〜192kbps。CDの約10分の1くらいにデータを圧縮していることになります。(もちろん、その分、音質は劣化します。)

 

そして、最近よく言われているハイレゾ音源は24bit/96kHz(CDの3.26倍のデータ量)、24bit/192kHz(CDの6.52倍)という、大容量の音楽データとなっております。

 

つまり、

 

作る側も聴く側もみんな、データのフォーマットや容量などがバラバラすぎ!!

 

 



 

 

近々引っ越し予定の私は、最近、莫大な量の音楽のデータの整理をしました。そこで改めて思うんです。この大事な作曲データや大事な音楽たちをどのように管理保存しようかと。

 

前に、ニュースで、図書館が誤って古い書物を大量廃棄してしまったと報じられていました。私、個人的な意見としては、場所をとる書物は廃棄すること自体は悪いことだとは思っていません。ただ、廃棄する前に、その書物たちをスキャニングとかして文章情報をしっかりデータ保存するべきだったと思います。

 

あえて言うならば、
文字はテキストという情報(デジタルデータ)にすれば、実物(アナログ)は必ずしも必要はないでしょう。
一方、絵画やイラストはスキャニングすればいいというものでもなかったりします。(実物はやっぱり必要)
音楽は?その他は?

 

このように、ものによって保存の考え方も変わってきます。
そして、さらに、MP3のようにその保存方法も無数にあります。

 

もう、わけがわかんないですよね。^^;

 

でも、だからこそ、個人レベルでも、組織レベルでも、

 

ありとあらゆるものをどう保管して扱っていくのかを私たちはよくよく考えないといけないと思うのです

 

デジタルで?どういうフォーマットで?どういうクオリティで?アナログ(実物)は?いつまで保存ができる?どこに?誰が?権利は?、、、

 

オリジナル、実物(アナログ)は永遠ではありません。だからこそ、保存保管方法についてはこんなふうに強く思うのです。

 

MP3の終了の話で、音楽は今後どういう形で保存保管され扱われていくのだろうかと考えているうちに、こんな大げさな思考に至ったのでした。(あ、国政の書類の保管についてもしっかり頼むぜって感じです!)

 

ではでは

 

P.S.
カセットテープはもちろん、CD、DVD、HDDにだって寿命があります。クラウドだって何が起きるかわかりません。データ保管のことについて考え出したら、もうきりがありません。。

 

 

厳密に言えば、実物のコピーというものは存在しません。データ化というものは、実物をどのような形式でコピーしていくかという話。自分の作った音楽、演奏する音楽がどういう形式にコピー変換されるかというのは、作り手としてはやはり重要な話なのです。さてさてMP3の次は何がくるのだろうか。

 

MP3やCDの音質やビットレートなど、その辺の話や実際の音をもっと知りたいという奇特な方はこちらをどうぞ^^;
【MP3 AAC WMA WAV 違い・比較・音質、ビットレートの決め方】
http://neoland.seesaa.net/article/408379023.html

 

 

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