テレビ局によって音質が違う?
地デジ放送の音声周波数特性の局ごとの違い
http://www.zaikei.co.jp/article/20141208/225581.html
日本テレビの「世界一受けたい授業」という番組で「耳年齢チェック」と称して、10kHz以上の高周波数の音を流したようです。(俗に言う「モスキート音」です。)しかし、日本テレビではもともと、15kHz以上の音声はばっさりとカットしているので、15kHz以上の音がテレビから聞こえないとしても、当然聞こえないのだから、不安になる必要はないとのこと。
ネットで騒がれていました。
http://togetter.com/li/754650
音を扱うものとして、とても興味深いと思うと同時に、テレビ局によって音声の周波数に違いがあることを初めて知り、少し恥ずかしい思いをしている私です。。
主なテレビ局の音声周波数一覧(ある方が個人的に調べたみたいです。)
https://twitter.com/UmeboshiGohan/status/541506373050044416/photo/1
東京中心にピックアップして見てみると、
音質/最高周波数
TBS 192kbps/15kHz
フジテレビ 192kbps/20kHz
日本テレビ 192kbps/15kHz
テレビ朝日 192kbps/15kHz(or18kHz?)
TOKYO MX 256kbps/20.25kHz
放送大学 192kbps/20kHz
テレビ埼玉 192kbps/15kHz
テレビ神奈川 256kbps/20kHz
NHK 192or256kbps?/20kHz
kbpsというのは、killo bits per secondの略です。ここでは細かい説明は省きます。簡単に言えば、数値が高いほど音質が良いことになります。そして、Hzは簡単に言えば、音の高低を表してます。
ちなみに、CDは20Hz〜22kHz(22000Hz)の周波数、音の高低を収録しています。それを考えれば、15kHzや20KHzまで音声放送しているテレビは十分と言えば十分かもしれないです。実際、個人差にもよりますが、10kHzを超えてくると聞こえない人も結構います。(老化と共に、高い音が聞こえなくなってくる話もありますよね。)
確かに、15kHz以上の高周波数の音は聞こえなくても、普段の生活では支障はないです。ただ、音楽的に言わせてもらうと、その高周波数の音が聞こえると聞こえないでは明らかな差が出てきます。(雰囲気?空気感?)
だから、音楽の面だけで言わせてもらうと、20kHzまでカバーしているフジテレビ、テレビ神奈川、NHKあたりは良いですね。この点で考えると、もしかしたら、それぞれのテレビ局によって、音楽番組の音の差は少々出てしまっているかもしれませんね。笑
とりあえず、紅白は音質、周波数的にも大丈夫そうですね^^
ではでは
PS.明日14日は投票日ですよ。「国のことを考え」なんてことは言いません。ただ、子ども、親、愛する人、家族、大切な人のことを本当に大切だと思うなら、みなさま、投票に行きましょう。だって、大切な人のことを人まかせにできないでしょ?^^;(まあ、大切な人の集まりが国であり、国のもとに大切な人が在るわけですがね)自分と大切な人の将来を決めるための選挙です。是非投票へ。
私は見慣れている画面ですが、皆様はそんなに馴染みがないでしょう。どこの周波数がどれぐらいの音量で出ているか表示しています。ちなみに、上のテレビ局ごとの周波数は番組によっても変える場合もあるようなので、ひとつの目安程度にどうぞ。さらに言うと、テレビのメーカーによって、可能周波数帯域は変わりますし、イヤホンやヘッドホンだって、そうです。テレビ局などの送り手がどういう音質で作るか、流すかも大事ですが、聴き手がどういう機械で再生するか、というのも実は大事な要素なのです。(機会があればテレビなどの説明書で周波数帯域を見てみてください)こういうことを考えると、自分が作った音楽の音質、音像そのままに、聴き手に届いているというわけじゃないんだよなと再確認させられます。このへんが音を扱う者として、本当に悩ましく、難しいところでもあるのです。(ハイレゾ音源もしかり)