ジェンダーニュートラルの三人称代名詞は「They」「Them」。言葉は世界(の変化)を表している
【あなたはどう呼ばれたい?多様性時代の代名詞考察。】
https://www.vogue.co.jp/change/article/gender-neutral-pronouns-cnihub
・多くの言語・文化圏で、第三者を指す代名詞は性別に従うが、誰もが「He」や「She」という男女二択とは限らない
・女性でも男性でもないノンバイナリーのアメリカの俳優たちは、周りの人たちに、自分のことを話す時、「They」や「Them」を使うように呼びかけている
・スウェーデンでは、1960年代から、性別不明な「Hen」を新たに開発し、2015年にはスウェーデン語辞書に登録された
・2015年、イギリスとアメリカの一部の新聞で「They」が導入
・2019年、アメリカの英語辞典でノンバイナリーの人を指す「単数の三人称代名詞」として「They」を追加
・2019年、ドイツのハノーファー市は、すべての公式の場でジェンダーニュートラルな代名詞を用いると決定
・スペインでは、ジェンダーニュートラル代名詞として「Les」が使用され始めたほか、男性を指す単数の三人称代名詞「Él」と女性を指す「Ella」の代わりに、「Elle」という代名詞も登場。
・アメリカの一部のヒスパニック系コミュニティ(クィアが中心)では、ラテン系女性「ラティーナ」とラテン系男性「ラティーノ」をジェンダーニュートラルな「ラティンクス」に置き替える動きが進んでいる
以上、記事引用参考
人間の変化、言葉の変化、世界の変化
前回のブログでは男性脳、女性脳というお話をしましたが、一転、ジェンダーニュートラルの話。(ジェンダーニュートラルの人の脳は男性脳、女性脳という視点だと、どういう感じなのだろう?^^)
ジェンダーニュートラルの人のことを「They」や「Them」で話す流れが起きていることは知っていましたが、英語以外のスペイン語やスウェーデンなど、多くの言語で同様のことが起きていることは知りませんでした。つまりは、この流れは世界的な流れと捉えることもできるわけです。
ただ、男女の区別がはっきりしているアラブではまだまだ、この考えは浸透していませんし、上で紹介されているようなジェンダーニュートラル言語が生まれている地域でも、まだまだ浸透はしきっていないようです。
たしかに、今まで、「He」「She」と言っていた部分を、「They」と言われたら、混乱してしまいますよね。^^;
でも、逆の立場で考えてみると、ジェンダーニュートラルの人たちが「He」や「She」と呼ばれることに抵抗感を感じるのもわかります。
だって、もしも私のことを指して誰かが「She」と話していたら、とっても違和感や抵抗感を感じますから^^;
まだまだ浸透していないジェンダーニュートラルの三人称名詞ですが、遅かれ早かれ普通に使われるようになるでしょう。
言葉は人間と共に変化していくものです。
ジェンダーニュートラルの存在が大きくなり、かつ、ジェンダーニュートラル三人称名詞を使う人が増えていけば、自然と浸透していくと思います。
言葉は変化していくと言いましたが、言葉は増えていくと言った方が正解なのかもしれませんね。
たとえば、昔はインターネットという存在はありませんでしたから、「インターネット」「ネット」「SNS」というような言葉は存在しませんでした。
新たに存在し、存在感が出れば、言葉はどんどん増えて成り立っていきます。
そうそう、新たな言葉はどんどん増えていくのですが、それはあくまで名詞がほとんどなんですよね。新たな動詞はほとんど生まれていません。
なぜ、そうなるかは簡単なことです。人間が行う動作というのは、今も昔も基本的に変わらないからです。
ただ、Googleで検索することを「ググる」というように、名詞を動詞化したものはあります。
まったく新規の動詞というものが生まれていないという話です。(ちょっとはあるかもしれせんが、、曖昧^^;)
でも、ジェンダーニュートラルのように、多様な人間が生まれれば、多様な動詞ももしかしたら生まれてくるのかもしれません。可能性はゼロではないですよね。^^
言葉の変化は世界の変化でもあります。その変化に置いていかれないように、日々、言葉の変化に注意していきましょう。
まずはジェンダーニュートラル三人称から。
ではでは
多様性を認めることが大事とはよく言われますが、
「そう言うなら、多様性を認めないという考え方も認めろよ」と言われると困っちゃいますよね^^;