創造性の発揮の仕方、初心者は右脳、熟練者は右脳と左脳の両方
【なぜ優秀なクリエーターほど創造力の源が右脳から左脳に変化するのか?】
https://nazology.net/archives/55552
・創造や革新の右脳、論理の左脳、という話は、最近ではあまり意味のないものだとわかってきている
・即興中のジャズ奏者の脳を分析したところ、「創造性は初心者のうちは右脳で発揮されるものの、熟練と同時に左脳で発揮されること」が証明された
・つまり、「技能が熟練されるに従い、創造性の働く場所が右脳から左脳に移ると同時に、活性化される範囲も広がった」
以上、記事引用参考
初心者は右脳、熟練者は右脳と左脳をフル活用
まだまだではありますが、それなりに熟してきていると勝手に思っている音楽家の私からすると、この感覚、めっちゃわかります!!
作曲をすること、音楽を作ることって、感覚的であり、右脳的だと思うのですが、今の私は左脳と右脳を両方フル回転させている感覚があります。(感覚の右脳、論理の右脳、という概念自体が否定されつつあるのだけど、ここではわかりやすくするために、こう表現させてもらいます)
若い頃の私は、良い曲が作れるかどうかは、その時の私の感覚次第なところがありましたが、
今は感覚的かつ論理的に進めることで、良い曲が作れる確率が高まっていると、勝手に思っています。^^
違う言い方をすれば、、
若い頃は、「良い曲ができる=まぐれ当たり」
今は、「考えながらコンスタントに良い曲が作れる」
、、という感じです。
上の記事の中の以下の文は、この感覚の説明をうまくしてくれていると思います。
「左脳は自動化されたプロセスを得意としており、創造性の泉が左脳にうつったことで、熟練者は無意識的な創造を可能にしていたと考えられます。」
「またプロセスが自動化されることで、創造に必要なコストも低下し、脳のリソースを高品質化に裂けるようになったことが示唆されました」
そうそう、言わば、今の私は、若い頃のまぐれ当たりのような曲をどうすれば作れるのかがわかっているのです。(良い曲を作るためのプロセス)
「高い評価を受けた作品は、奏者の左脳後部で、他者より大きな活動がみられた。
一方で、低い評価を受けた奏者の脳は左脳後部に加えて「理屈や論理」を担当する前頭部の活動が活発化していた」
ただ、熟練の創造性を発揮するために左脳の活用が必要とはいえ、左脳後部の理屈や論理が強すぎるとやはり弊害があるようです。
初心者はホームランバッター、熟練者はアベレージヒッター
左脳は自動化されたプロセスが得意=まぐれ当たりの自動化(プロセス)
、、と私の経験と共にお伝えしましたが、
これには弊害があるのも事実です。
それは、まぐれ当たりの自動化は所詮、過去のまぐれ当たりを基盤にしているからです。
それはつまり、熟練者モードだけに頼っていると、過去を超える曲が作れないということです。
「一発屋」「ファーストアルバムが一番よかった」というような話がよくあるのは、それが原因とも言えます。
実際、私も大昔に作った自分の曲を聴くと、「荒削りだけど、おもしろいな、とがってるな、今の自分にこんな曲は書けるだろうか」と思ったりもします。
上の記事の中では、一発屋で終わらないためには、やはり、初心者の創造性が必要と言っています。(熟練者は左脳右脳の両方が活性しているわけですが、高評価をもらい続ける人はやはり、右脳がどれがけ活性しているかが大事みたいです)
初心者の創造性、熟練者の創造性
どちらにも良い面があります。
できれば、両方を良い感じに使いこなしたいですね。
あ、でも、良い感じに使いこなすと言っている時点で熟練者モードなのかも。。
初心者の創造性はホームランバッター
熟練者の創造性はアベレージヒッター
、、と言うこともできるのかもしれません。
ホームランを打つためには三振をおそれず、大振りしないといけません。熟練になると三振などのリスクが怖くなるんですよねえ。^^;
でも、たまには大振りしてみようかなとも思いました。
この感覚わかるー!となって、長くなってしまいました。失礼。
ではでは
熟練して左脳の自動化がすすむと、学ぶことが困難になるようです。やはり、自動化されていない初心者の時に、基礎を押さえることが重要とも言っています。