収入に対する遺伝の影響(高収入遺伝子が発見)、遺伝(才能)とは何か
【40代の収入は”半分以上遺伝で決まる”は本当か】
https://president.jp/articles/-/32139
・2019年の年末、高収入を得ている人が持つ”高収入遺伝子”が発見されたという研究結果が話題に(高収入に寄与する149個の遺伝子座を発見)
・遺伝の影響は、音楽の才能が約90%、スポーツの才能が約80%。頭の良さについては、児童期が約40%の影響を受け、成人期初期には約70%の影響を受ける
・つまり、年齢が上がるにつれて遺伝的要因が強く現れやすくなる(子どもの頃の方が、親の与える環境による影響を強く受ける一方で、大人になるにつれて自分自身が遺伝的な素養にあった環境を自分で選んでいき、遺伝的な素質がより表に出やすい状況になるため、と解釈)
・収入における遺伝の影響も年とともに強くなる
・収入に対する遺伝の影響が年齢でどう変化するかの数値は、20歳で22.7%、30歳で38.2%、40歳で56.5%とどんどん上がり、43歳で58.7%とピークを迎える。その後は50歳で52.3%と下がっていく
・興味深いことに、この収入おける遺伝的影響の傾向は男性に限るもの。女性は遺伝的影響はほぼない。(遺伝的に高い収入を得られる女性なのに、専業主婦やパートタイムなどにおさまることで収入が少なくなる、というような社会的背景が原因とも考えられる)
・教育歴が違う一卵性双生児はどれくらい収入に差が出てくるかという研究では、「教育的投資を行った場合、収入に対する影響は10%程度」と結論(教育という環境の影響が10%という数字を高いと見るか、低いと見るか)
以上、記事引用参考
遺伝(才能、武器)も使わなければ発揮されない
とっても面白い記事で、引用が長くなっていまいました。
高収入遺伝子が発見されたというのもすごいですし、年齢が上がるとともに、収入において親の遺伝の影響が強まるというのもおもしろいです。
こんな話も聞いちゃうと、親の収入を知りたくなっちゃいますね。笑
自分の親の収入が低い=自分の収入も今後低い可能性が高い?と嘆かれる方がいても、落胆しないでください。だって、収入に対する遺伝の影響のピークが、43歳で58.7%ですよ。遺伝以外の要素が42.3%もあるじゃないですか!!
そもそも、私が上の記事を読んで強く思ったことは、埋没している遺伝(才能)って実は結構多いのではないか、ということ。
それを強く思わせたのが、上の傾向が女性にはないという話。上でも書きましたが、上記のような遺伝的影響は男性同様、女性にもきっとあると私は推測します。たぶん、この社会構造のせいで、埋もれてしまっている、高収入遺伝子を持った女性の方って結構いるのではないでしょうか。
遺伝(武器、才能)は使われなければその力を発揮しません。
女性の話もそうですが、親が低収入だからと嘆いている人は、この言葉をよくよく覚えといた方がいいでしょう。
親ができないこと(苦手)は自分もできないかもしれない
親ができること(得意)は自分もできるかもしれない
たしかに、遺伝的に言えばそうかもしれません。
でも、遺伝的に以下のように言うこともできると私は思います。
親がやっていないことは未知の領域(得手不得手がまだわからない)だからこそ可能性を秘めている
親の現状や自分の現状から遺伝かなと、いろいろと諦めてしまっている方は、是非、自分はもちろん親もやったことがないようなことにチャレンジしてみて欲しいですね。そこに思いもよらないような自分の遺伝(才能)があるかもしれません。
改めて、
遺伝(武器、才能)は使われなければその力を発揮しません。
埋没している遺伝(才能)って実は結構多いのではないか
親がやっていないことは未知の領域(得手不得手がまだわからない)だからこそ可能性を秘めている
高収入遺伝子の話、女性の話から、こんなことを強く思うのでした。
もしかしたら、
遺伝=才能、なのではなく、
いろいろやってみる力=才能
いろいろやってみて、その遺伝(才能)にたどりつく力=才能
、なのかもしれませんね。
遺伝、遺伝といいわけしていないで、いろいろやってみましょう。
ではでは
自論を展開しましたが、親の遺伝的影響が色濃くなっていくという研究は、ひとつの傾向としてやはり興味深いです。