エアロスミスLIVEで興奮からの音楽話。
昨日はずっと前から楽しみにしていたエアロスミス様のライブに行って参りました。(東京ドーム!)
涙ぐむくらい感動、興奮、歓喜してきました!(鳥肌の連続)
ライブ観覧って、一応、音楽をやる端くれとしていろいろと勉強する場でもあるとは思うのですが、そんなことはお構いなしで、純粋に楽しんでしまいました^^
彼らのような音楽は日本人には作り出せないなあと改めて思い知らされました。
一番はスケール感が違います。(すべてを圧倒する感じ)
あとは、僕ら日本人はここでこうやるとかっこいいとか、ここでこの音がなるとかっこいいとか、いろいろと考えながら作成したり、演出すると思うのですが、彼らはそんな計算ぬきで、やることなすことすべてがかっこいいのです^^
つたない日本語で「ありがとときよー」と言っても、ただ歩いているだけでも、カメラ目線で歌うだけでも、全部かっこいい。たぶん、それは存在そのものがかっこいいんだと思いました。(野蛮で荒削りな完成系とも言うべきでしょうか。日本人にはないです。。)
彼らも既に60歳をこえていますが、そんなの関係ない感じでロックでした。(クレイジーなおっさんたちでした^^)
音楽の質やらなんやら、日本はアメリカに追いついただの、追いつかないだの話はありますが、昨日はその差をまざまざと見せつけられたような気がしました。
そんなアメリカンロックに圧倒された昨日でしたが、、
実は実は、日本の音楽市場規模は間もなく世界1位になろうとしています。
音楽売上 国別ランキング 2009年
1位 アメリカ (シェア27%)4632(単位百万ドル)
2位 日本 (シェア24%)4050
3位 イギリス (シェア9%)1574
4位 ドイツ (シェア9%)1533
:
15位韓国 (シェア1%)145
http://f.hatena.ne.jp/longlow/20100714194900
パッケージ(要はCD)売上に限って言えば、日本は既に世界1位です。
アメリカはパッケージ売上が約25億ドル、音楽配信(iTunesとか)が20億ドル。
一方、日本はパッケージ売上が30億ドル、音楽配信は10億ドル。
音楽の入手手段が、CDそのものから、ネットでダウンロードという形へ移行しているのは事実です。アメリカを見ていると日本も少しずつそういう流れになるのかなと推測できます。
しかし、恥ずかしながら、私はネットで音楽を購入したことがまだありません。。
音楽を手にしたいという私の感覚はもう古い考えなのかもしれませんが、パッケージの売り上げが世界1位なのは、そういう日本人の国民性が影響しているのも大きいでしょう。
某アイドルのCDを購入する際、これは観賞用、これは視聴用と、わけて複数購入する人もいるくらいですからね^^収集癖がある国民性もパッケージ売上世界1位の要因のひとつと言えるでしょう。
もうひとつ、パッケージ売上世界1位の要因として大きいのが、CDの値段です。日本だとアルバムが3000円くらいしますが、アメリカだと7ドルくらいです。(すごい差)およそ3倍。売上枚数ではアメリカが日本をはるかに超越していますが、売上高では日本が世界1位な理由がここにあるわけです。
まあ、そんな市場規模の大きい国で音楽に携われている私は恵まれているのかもしれませんが、アメリカと日本で作家に入ってくる額ってのは大差ないみたいです。(CDの額が3倍なのになんで?なんで?^^)
おっと、ちょっと下品な話になってしまいましたが、私自身は高いCDをいくらか買ってもらうよりも、ネットでもいいので、割安でたくさんの人に聴いてもらう方がやっぱりうれしいですね。
自分の手からはなたれた音が見ず知らずのたくさんの人に聴いてもらっていると想像するだけでにやにやとしてしまいます。純粋にうれしいです。
たくさんの人に聴いてもらうから、ライブもできるわけですし、ライブも成立するわけです。あの大観衆の一体感、熱気というものが生まれると思うので、割安でたくさんってのは本当にありだと思います。
まあ、業界の問題なので、私ひとりこう言っていてもどうなるわけじゃないですがね。。
エアロスミスライブでまだ気分がほてっていて、いつも以上に長くなってしまっていますが、もう少しだけ。。
改めて、音楽って、数少ない「無形」の商品なんですよね。
人間は五感があるわけですけど、
目、鼻、口、耳、触覚、それぞれを満たす欲求、そして、それを満たすためのビジネスやモノ(有形)があるわけですが、音楽って、やっぱり特殊ですよね。
無形のものを今はCDという形を主として提供していますが、やはり、無形のものなので、配信が主となる流れは、こういう考えからも致し方ないことかなと思っています。
無形財産であり、さらにネットが盛んになり、不法コピーなども問題視されてはいますが、私自身はそんなマイナスのことなんて考えても仕方ないので^^無形だからのマイナスじゃなく、無形だからこそのプラスのことを考えながら音楽に携わろうと思っています。
無形だからこそのプラスとは、、
大きいカバン(有形)などはいろんなところに運ぶのは大変ですが、無形の音楽はどこにだって、いつだって運んでいける。別にそれは音楽プレーヤーとかなくても、頭や心のどこかでふいに流れたメロディを口ずさむことだって、音楽を携帯していることになるのかなと思うのです。
事実、エアロスミスのライブの音楽は未だに私の心の中で鳴り続けています。それは無形なものだからこその特権なのかなとも思うわけです。ちょっと、おおげさな表現をしてしまえば、音楽は一種の思いであり思念なのかなとも思うわけで、たぶん、今も、エアロスミスの音楽(気持ち)は私をはじめ、日本中で鳴り響き続けているだろうと思います。
はあ、それって、すばらしい。有形のモノはどこにでもいつでもというわけにはいかないですけど、音楽はどこでもいつでも、だれにでも。
たとえ、ネット配信全盛になって、パッケージとして自分の音楽が形にならなくったっていいです。誰かの心で自分の音楽が鳴り響いていてくれればそれだけでとてもうれしい。
別に鳴り続けなくてもいいんです。ふいに思い出したように鳴っても^^
誰かの中で鳴り続ける音楽、なんかの拍子に鳴り始める音楽、そんな無形の音楽を作り出していきたいと改めて、思うのでした。
私の夢
街中で見ず知らずの人が私の音楽を口ずさんでいるところに遭遇すること
(別の気持ちを介しての自分の音楽との再会)
ではでは
エアロスミスショックにより、長くなりすみません。
音楽、最高。
エアロスミス御一行はライブ前の29日はディズニーランドで遊んでいたそうです。(My Twitter情報)
あんたたち、すべてを楽しみすぎ^^余裕というか、なんでもありですな。