顔写真より絵文字の方が感情が伝わるという研究。シンプルと複雑について。

【人間は実物の顔の表情より「絵文字」からの方が感情を読み取りやすい】
https://gigazine.net/news/20230711-emojis-better-real-facial-expressions/

 

絵文字を使うと実際の顔の表情よりも正確かつ迅速に感情を伝えられることが、イタリアの研究により判明

・実験にあたり、研究チームは喜び、悲しみ、驚き、恐怖、怒り、嫌悪の6つの基本的感情を表す顔写真48枚と絵文字48個を用意。そして、18~35歳の男女51人に感情を意味する単語を見せた後で絵文字か顔写真を見せ、そこから読み取れる感情が単語と一致しているかを答えてもらいつつ、参加者が感情を読み取る精度や反応速度、参加者の脳の電気信号を記録

・この実験の結果、絵文字を見せられた場合は顔写真より平均73ミリ秒反応が速いことがわかりました。また、精度も絵文字の場合は92.7%と高かったのに対し、顔写真では82.43%にとどまった

・この実験ではほかにも、喜びの顔が最も素早く認識することが可能で、驚きと怒りがそれぞれ2番目と3番目に認識しやすい表情だということもわかりました。一方、恐怖の表情は最も認識に時間がかかりました。この傾向は、絵文字でも顔写真でも同じだった

 

 

以上、記事引用参考

 

 



 

絵文字のようなシンプルもいいが、複雑も。

 

顔写真より絵文字の方が、感情を読みとる精度や速度が高かったようです。

 

まあ、そうでしょうねというのが正直な感想です。

顔写真に比べて、絵文字は情報がシンプルですし、わかりやすいですから。

 

ただ、思うのは、

 

絵文字はあくまで、「私は〇〇な気分、感情です」というのを“表明”しているにすぎないということです。

 

笑顔の絵文字を送っても、本当は笑顔じゃない可能性だってあります。

 

一方で、

顔写真(本物の表情)は、顔文字ほど、簡単に読み取ることはできませんが、笑顔の裏側を読み取ることは絵文字よりはできると思います。

 

ちょっとまとめてみると、

 

<絵文字>

二次元情報、情報がシンプル、表明しているだけの可能性もあるし、表情の奥は読み取りにくい

 

<顔写真(本物の表情)>

三次元情報、情報が複雑、表明しているだけの可能性もあるが、表情の奥は比較的読み取りやすい

 

、、という感じでしょうか。

 

絵文字=二次元情報=ネット情報

顔写真=三次元情報=リアル情報

 

このように言い換えることもできるかもしれませんね。

 

最近、有名人の訃報がニュースになりました。

 

ツイッターなどのネット上では、いろんな憶測、意見、非難などが飛び交いました。

 

でも、いろいろ意見を言いまくる人たちは、故人のことをどれだけ理解していたというのでしょう?ほとんどの人が、画面越しの二次元情報しか知らないのではないでしょうか。そんな人たちに、故人について、いろいろ言う資格はないと私は思っています。

 

自分が死んだ後に、自分の二次元情報を掘り返され、好き勝手言われることを想像すると、なんとも言えない気持ちになりますね。。(二次元情報だけで自分の何%がわかるでしょうか)

 

じゃあ、リアルに会っている人ならば、三次元情報を得ている人ならば、相互理解できるというと、そうとも言い切れませんが、二次元情報だけよりはましでしょう。

 

少し話が脱線しました。。

 

絵文字のようなシンプル情報はたしかに、表明したものは伝わりやすいけど、それがすべてではないということ。

シンプル=情報が少ない=伝わるものも少ない、とも言えること。

 

シンプルもいいけど、やっぱり、リアルに会ったりして、複雑な三次元情報を得ることも大事。

 

絵文字の話から、そんなことを思いました。

 

デジタルで便利な世の中ではありますが、積極的に、リアルに人に会っていきたいなと、改めて思う、引きこもり作曲家の私なのでした。

 

ではでは

 

シンプルのメリット、デメリット。複雑のメリット、デメリット。でも、世の中や人間そのものは、深く入り込んでいけばいくほど、複雑だと感じます。「シンプルに考える」とか、シンプル自体はいいことですが、シンプルは複雑な本質への入り口くらいに考えるのがいいのかもしれません。

 

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