嘘情報、フェイクも繰り返し目にすれば常識になるという研究。私たちは脳の補正や錯覚の中で生きている?

【嘘情報も繰り返し目にすれば「常識」に?驚きの脳の錯覚】
https://nazology.net/archives/150275

 

・ドイツのケルン大学(University of Cologne)の研究チームは、ある情報が繰り返し与えられることで、私たちの脳はそれを信じてしまうだけでなく、「昔から知られていた事実」と感じる傾向にあることを報告

真実のニュースかフェイクニュースかに関わりなく、私たちの脳はその繰り返しの情報を「常識」だと感じてしまう

実験によって、参加者たちは繰り返される情報を「以前から知っていた」と答える傾向が高いと分かった

仮に偽りの情報だったとしても、それらが繰り返されることで、人はその情報を信じ、「以前から知っていた」と強く錯覚する

何度も同じニュースが報道されることで、たとえその情報が偏っていたり、全くの嘘だったりしても、人々はそれを以前から知っていたかのように感じ、場合によっては「周知の事実」「常識」だと考えてしまう

 

 

以上、記事引用参考

 

 

 



 

 

私たちは脳の補正や錯覚の中で生きている?知ろうとしないと知れない、見ようとしないと見れない

 

嘘やフェイクニュースでも、何度も言われたり報道されると、それらを常識だと錯覚してしまう。(前から知っていたかのような常識になるというのがすごいです)

これ、なんとなくわかるような気がしませんか?

 

この話ですぐに頭に浮かんだのが、「国の借金」というニュースの話。

 

【”国の借金”1297兆円余 8年連続で過去最大を更新 財政厳しく】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240510/k10014445551000.html

【そもそも「国の借金」とは誰がどこから借りた金なのか。「国の借金が過去最大1286兆円超に」という報道の正しい見方】
https://shueisha.online/articles/-/197181

 

NHKをはじめとしたマスコミが毎年のように定期的にこれらの報道をしますが、「国の借金」という情報をそのまま、常識として捉えてしまっている日本人はかなり多いと思います。

通貨発行権を持っていて、お金を刷れる国が、「借金で首が回らない」という話もおかしいですし、

日本の対外資産は32年連続で世界一、世界最大です。世界最大の対外純資産国の日本なのに、借金で困るという話もおかしいのです。(ちなみに、アメリカはぶっちぎりのビリです。対外借金大国です。その米国債を大量に買っているのが日本です)

大企業が利益を溜め込む、内部留保も2023円時点で、過去最高の527.7兆円です。

それなのに、将来にツケを回さないためと言って、増税の流れに持っていくのはどう考えてもおかしいでしょう。

 

でも、これらの情報って、知ろうとしないと知れないと思うんですよね。

知ろうともせず、ただ無思考に情報を繰り返し受け取っていると、上の研究のように、それらが常識となってしまうのでしょう。そのような錯覚の中で生きていく可能性さえあります。

 

国の借金の話でちょっと熱くなってしまいましたが、

 

繰り返しの情報によって錯覚を起こすという話において、

国の借金というシリアスな例ではなく、もっとカジュアルな例を挙げてみましょう。

 

【このコーラ缶何色に見える?実は赤じゃないんだぜ。不思議な脳の錯覚】
https://karapaia.com/archives/52331591.html

 

 

画像の缶は赤色をまったく使ってないのに、なぜか赤く見えてしまう脳の錯覚です。

 

これだって、「コーラ缶は赤色」という繰り返し与えられてきた情報が、私たちの常識になってしまっていて、脳に錯覚を起こしているとも言えます。

 

このように、私たちの脳は繰り返し与えられた情報を事実や常識として捉えやすい構造になっています。

違う言い方をすれば、

脳は繰り返されると知ったつもりになってしまう。

脳は繰り返されると見ているつもりになってしまう。

 

私たちは何度も何度も同じような情報を浴びる生活を繰り返していますが、

たまには、立ち止まって、事実や常識の前提を考えてみて、意識的に知ろうとしたり、見ようとすることが大事だと思います。

 

ではでは

 

腕時計をしている人に、「あなたのその腕時計を絵に描いてください」と言って、正確に描ける人は少ないです。これは認知脳科学における話ですが、人間は実はそんな身近なものさえもちゃんと認識できていなんです。つまり、すべて、見たつもり、知ったつもりになって、脳が補正(錯覚)した世界で生きている場合が多いということです。

 

 

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