トンボは人間の5倍?生物によって見えている世界のスピード感が違う?時間の濃さが違う?
【知覚できる「時の流れ」の速さを調査!トンボとヒトデでは400倍も世界の速さが違う!】
https://nazology.net/archives/119487
・アイルランド国立大学ゴールウェイ校(NUIG)のケビン・ヒーリー(Kevin Healy)氏は、100種以上の生物を対象に「時間知覚」の能力を調査
・各生物が光の点滅をどのくらい速く感知できるかを測定
・1秒間に50回のフリッカーを知覚できるのであれば、時間分解能は50Hz(ヘルツ)と表現
・人間の時間分解能は平均して65Hz。つまり、1秒間に65回の速さなら光の点滅を感知できるということ
・犬は75Hz、サケは96Hz、脊椎動物の中で最も高い時間分解能を持つのは、スズメ科のヒタキで146Hz
・生物界ナンバーワンの時間分解能を持つのは、トンボとクロバエで300Hz
・最も低い時間分解能を持つのはオニヒトデの0.7Hz
・生物の時間知覚には、どのような環境でどの様なペースで生活しているかが影響しているようだ。動きの速い捕食者ほど、時間分解能が高いことが示された
以上、記事引用参考
生物によって見えている世界のスピード感が違う?時間の濃さが違う?
おもしろい!
ハエを簡単に捕まえられないのは、人間の動きがハエにはスローモーションに見えているからなのかもしれませんね。
個人的に少し意外だったのが、人間の時間分解能は平均して65Hzだったこと。
ちなみに、私たちが普段見ているテレビや映画は一般的に、24〜30fps(フレームレート)です。
それはつまり、
おおざっぱに言うと、1秒の動画が24枚〜30枚の静止画で構成されているということです。(24枚〜30枚で構成された1秒間のパラパラ漫画を見ているイメージ)
人間の時間分解能が65Hz(1秒間で65の点滅を知覚)だとすると、24〜30fpsのテレビや映画は、動画の解像度(スムーズさ)としては物足りないのかな?と思っちゃったりしました。
ちなみに、動画投稿サービスやSNSのfpsは、
- YouTube:60fps
- Twitter:40fps(60fps)
- Instagram:40fps
- Facebook:30fps
- TikTok:不明
だそうです。(テレビや映画より高いのね)
変な想像ですが、もしも、人間のおよそ5倍の300Hz知覚を持つトンボやハエが、テレビや映画を見たら、カクカクしたパラパラ漫画に見えるのかな?スローモーションに見えるのかな?^^
改めて、
人間は1秒間を65分割の細切れで知覚している
トンボやハエは1秒間を300分割の細切れで知覚している
1秒間の世界においては、トンボやハエは、人間よりも、235分割分、多くの世界(一枚絵?静止画?)を知覚しているとも言えます。(ほとんど同じ絵だと思いますが)
トンボやハエの寿命は、人間に比べればとても短いです。(数ヶ月)
だから、トンビやハエは、数年後の世界を知ることなく、この世を去ります。
一方、人間は何十年も生きるわけですが、
一生のうちに知覚する総量という視点からすると、もしかしたら、人間もトンボもハエも大差ないのかもしれませんね。
、というような妄想をしてしまうのでした。^^
そうそう、
「時間は長さよりも濃さが大事だ」みたいなことはよく話に出ますが、
その時間の濃さの秘密は、分割にあるのかもしれません。
今回のように、1秒間でどれだけ知覚できるか、という話は極端ですが、1分間、1時間、1ヶ月、1年でどれだけ知覚できるか、何かを感じられるか、という考え方はとても大切なことなのかもしれません。
瞬間瞬間を感じる、味わう、みたいな。^^
以上、
時間分解能の話から、おもしろおかしく、そして、大袈裟にいろいろ考えてみました。
ではでは
今回の時間分解能の話は、心拍数の速さと寿命に関する時間の概念と、また違う感じでおもしろいです。