薬によって忘れた記憶がよみがえる(戻したい記憶って?)
薬の投与で記憶がよみがえる?
【世界初!「忘れた記憶」戻る薬 マウスとヒトで実証 認知症治療に期待】
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/7/27849.html
・アレルギー関連物質を投与することで、忘れてしまった記憶が復活することをマウスと人間の実験で実証
・3日以上経過すると忘れてしまうマウスが、薬を投与することで1ヶ月以上過ぎても思い出すことができた
・人間においても、1週間後に記憶テストした結果、ヒスタミン神経を活性化させる「ペラヒスチン」を投与された参加者は正解率が向上した
(もともと記憶力が悪かった参加者や、難しい問題ほど、薬の効果が大きかった)
以上記事引用参考。
これはすごい。
近頃、いろいろ思い出せないことが多い私としては、助かる薬かも??^^;
記憶ってなんだ?
そもそも、人間の脳って、生まれてからすべてのことを記憶しているのだろうか?
2016年のアメリカの研究では、脳全体の記憶容量は約1ペタバイト(=1000TB=100万GB)とのこと。ほぼ無限大と言っていいです。でも、だからといって、全て記憶しているわけでもないようです。
【脳は積極的に「記憶を失おうとしてる」ことが判明】
https://gigazine.net/news/20180726-brain-must-actively-forget/
人間の記憶は、6割が楽しい記憶(思い出)、3割が悲しい記憶、1割がどちらでもない記憶、で構成されると何かで聞いたことがあります。
すべての人間の人生がそんな比率なわけがないので、記憶の消去という機能でうまく、そういうバランスを作っているのでしょう。
忘れた記憶を戻すべきかどうか
上で述べたように、人間の記憶は楽しい記憶が6割くらいになるように設定されているようです。それは生きやすくするための人間の生存本能とも言えるのかもしれません。はたして薬の投与によって、楽しい記憶以外のものまでよみがえっちゃうということはないのだろうか??
基本的に、記憶されるかされないかの基準は、「生きていく上で重要な情報かどうか」です。重要なものは記憶されるし、重要じゃないものは忘れるようになっていると考えると、忘れた記憶を薬で取り戻すという行為はいかがなものかという考え方もできるかもしれません。
2つの問題点を書きましたが、その大前提として、薬の投与によって記憶を取り戻すという行為は、能動的なのか受動的に行えるものなのか、意図的に狙ってできるものなのか、というのも気になるところです。(上の実験では、シンプルながらも狙った記憶を取り戻してるけど、複雑化したら?)
記憶=人間(人間性)
知識を注入、ダウンロード、インストールさせるというテクノロジーがあるような今の時代ですからねえ。(勉強時間いらず?)
薬で記憶を取り戻すというのは、そのレベルから見ると、大したことないのかもしれません。
ただ、
変な話、ある日突然、記憶喪失になったり、なかったはずの記憶がよみがえったりすれば、その人の人間性は一気に変わります。(例えば、母親の記憶をインストールしたら?)
つまり、記憶=自分自身、とも言えるわけで、そんな大事な記憶の要素を扱っていくテクノロジーにはこれからも注視していきたいと思います。
ではでは
【小形誠、音楽制作のお知らせ】
去年の作品だけど、アップされてたので。
電通LIVEさんとBasculeさんによる音声ARのプロジェクト「オトガタリ」。後半部分の音楽を小形が制作してます。歌も歌ってます。
一昨日の昼ごはん何食べたかの記憶は大事じゃないから忘れる?食べるという行為は生きるという点で大事だが、食べた内容自体は生きるという点では大事ではないということなのかな?^^;記憶的には。(記憶がなくても、食べるという行為は食欲で促されるから問題ない?)