データ分析から判明した人気曲に共通するパターン(作曲家小形の思うこと)

ポピュラー音楽の傾向がこれでわかる?

 

【1300曲以上の人気曲(ポピュラーソング)を分析して判明した「人気曲に共通するパターン」とは?】
https://gigazine.net/news/20190116-analyze-popular-songs-chords/

 

・最も人気のあるkeyは1位C(26%)、2位G(12%)、3位E♭(10%)

・最も人気のあるコードはG(73%)、F(73%)、C(68%)、Am(56%)、Dm(26%)、Em(17%)、E(10%)
(※すべての楽曲をCのkeyに変換した上での統計)

・Cのkeyで作られた曲で、Emの次に来るコードは、F(59%)、Am(34%)、Dm(4%)

 

以上記事引用参考。

 

音楽家としては興味深いデータです。

 

ヒットソングが書けないと思い悩むアーティストはこのデータを参考にするのもありかな?笑

 

 

人気曲に共通するのは「シンプル」?いや、違う

 

私が注目したのは「最も人気のあるkeyがC」であることと、「最も人気のあるコードベスト3がC、G、F」という2点。

 

楽器を初めた時、たいていの人はCコード(key)を最初に学ぶと思います。Cというのはそれくらい基本的なコードです。(初心者向け)

 

そして、

C、G、Fの3つのコードというのは、少し音楽的専門用語でいうと、スリーコード(主要三和音)とも呼びます。Cのkeyで考えると、一番重要な3つのコードであり、一番使用するコードです。ある意味、スリーコードの組み合わせが一番シンプルなコード進行であり、楽器初心者が最初の段階で学ぶことでもあります。

 

だから、Cのkeyで作られる楽曲、スリーコードで作られる楽曲、というのは自然と多くなりますよね。つまり、分母が大きければ、Cのkeyのヒットソングが多くなるのも自然な流れだと私は考えます。

 

シンプルで簡単で最初に覚えるものだから、それらを使用したヒットソングも多い??

 

でも、それだけなのかな?

 

私はそれ以外に、もうひとつ大事な要素があると思っています。それは、、、

 

初期衝動

 

頭で考えずに、感情のまま湧き上がる衝動

 

楽器を覚え始めた時、作曲をし始めた時など、初期だからこそできること。難しいことは特に考えずにそういう衝動で作られたものって、やはり素晴らしいものが多いと私は思うのです。

 

「最も人気のあるkeyがC」

「最も人気のあるコードベスト3がC、G、F」

 

なぜ、こういうデータになったのかは、そういう初期衝動も少し影響しているのではないかと私は勝手に推測します。^^
(実際、デビューアルバムが最高傑作のアーティストもたくさんいますからねえ)

 

 



 

 

音楽は理論(データ)と感情のバランス

 

先ほど、「このデータを参考にするのもありかな?」と言いましたが、いやいや、実はこのデータで気づくべき大事なことは、初期衝動、いわば、「音楽を作らせるような、作りたくなるのような感情」なのではないかと思うのです。

 

シンプルでもいい、強い初期衝動のようなものがあれば

 

それで十分ヒットソングは書けると思います。上のデータを私は勝手にそう読み解きました。^^

 

いくら理論やテクニックがあっても、音楽の原料となる「思い」がないとダメだと思います。
(思いが大前提で、理論やテクニックはそれを具現化するためのツールであり、後付け)

 

なーんて、えらそうなことを書きましたが、自戒をこめて、書いている部分もあります^^;
(いつまでも初期衝動のような、初々しい感情を忘れないようにしたいですね。原点を忘れずにという感じ)

 

ちなみに、私が作曲した、YUKIさんの「やたらとシンクロニシティ」のkeyはB♭。

 

データ上だと、B♭のkeyの曲は9番目の人気(後ろから4番目)。。。

 

、、、いやいや、データじゃない!!ヒットすることを願います^^(それなりの思いも込めているので)

 

ではでは

 

 

 

テクニックや難しいことに走ると良いメロディができなかったりすることは多々あります。もちろん、思いがあるだけで、それらを具現するための知識やツールが全くなかったらどうすることもできないのですが。何事もバランスですね。

 

 

 

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です