MP3圧縮音源を聴いているとポジティブな感情が失われる(研究結果)

MP3の圧縮音源を聴いているとポジティブな感情が失われる?

 

【MP3で圧縮すると音源から「幸せ」や「ロマンチック」といったポジティブな感情が失われていく】
https://gigazine.net/news/20190121-effects-mp3-compression/

 

・MP3音源は視聴者の幸福を奪い、反対にハイレゾ音源はその影響が少ない

・MP3音源はニュートラルからネガティブにかけての感情特性を強化し、ポジティブなものを弱める

・MP3音源は「ミステリアス」「恥ずかしい」「怖い」「悲しい」といったネガティブな感情特性を強め、「幸せ」「英雄的」「ロマンチック」「こっけい」「穏やか」といったポジティブな感情特性を弱めることが判明

・音源圧縮に最も影響を受ける楽器はトランペットで、最も影響を受けない楽器はホルン

・MP3圧縮によりエンベロープ振幅に起こるジッタが、そうさせている原因ではないかと研究者は推測

 

以上記事引用参考。

 

それって本当かな?いろいろ思う疑問点

 

私の勝手な感想は、「これ、どうなんだろう、どこまで信じていいのかな?」です。^^;

 

だって、この記事には、どういう音楽をどのように聞かせて、感情特性をどのように測ったかが具体的に書かれていないので、、、。(感情を測るってかなり難しいことだと思う)

 

もしも、これが本当なら、ストリーミング時代であり、圧縮音源時代に生きる、私たち現代人は昔の人に比べて、どんどんネガティブな感情になってしまうことになります。さすがにそんなことはないと思うけど、どうなんでしょう。

 

 



 

 

MP3の圧縮音源がネガティブ感情にさせるというのが本当ならば、その原因は、、、

 

私、前にこんなブログ記事を書きました。

 

【脳波の周波数に音楽を見る】
https://amimako.com/science-brain-wave-frequency-music/

 

デルタ波(1〜3Hz)‥睡眠状態
シータ波(4〜7Hz)‥ウトウト状態、注意散漫状態
ローアルファ波(8〜10Hz)‥リラックス状態
アルファ波(8〜12Hz)‥おおよそリラックス状態
ハイアルファ波(10〜12Hz)‥リラックスにやや集中が伴った状態
SMR波(感覚運動リズム)(12〜15Hz)‥ゾーン状態
ローベータ波(15〜18Hz)‥集中状態
ベータ波(13〜36Hz)‥おおよそ集中状態
ハイベータ波(23〜36Hz)‥緊張状態

 

脳波ごとの特性帯域です。(昔のブログ記事からの引用)

音楽の周波数と脳波って、リンクしているんじゃないか、というのが私の仮説です。

 

つまり、

音や音楽の周波数ごとに心や感情を左右させる何かがあるのではないか

 

そう考えると、上の研究結果も説明できるのではないかと私は考えます。だって、MP3音源というのは、多くの周波数をカットすることで音源を圧縮しているものですから。そのカットされた周波数にもしかしたら、ポジティブな感情を左右させるものがあるのかもしれません。(ちなみに、人間の可聴周波数帯域は20hzから20000Hz前後です。CDの周波数帯域もこの範囲です)

研究者はジッタに原因があるのではないかと言っていますが、私はカット周波数の方にこそ、原因があるのではないかと考えます。

 

音楽には力があるが、聴く側にも力がある

 

今回、MP3圧縮音源が感情に大きな影響を与えるという話ですが、他の形式の圧縮音源の場合でも同じような影響が出るのかな、どうなのかなとも考えてしまいます。(AACとかWMAとか)

 

たとえば、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスも、サービスごとに圧縮技術や方法、フォーマットが違います。圧縮音源が感情に影響を与えると仮定するならば、是非、ストリーミングサービスごとのユーザーの感情特性を測ってもらいたいですね。(たとえば、Spotifyばかり聴いている人はこういう感情特性になる、みたいな。笑)

 

圧縮音源による影響ねえ、、、、

 

さて、

 

ここまで、面白おかしく言いたい放題ですが、ひとつ大事なことを忘れています。

 

それは、

 

聴く側のこと

聴く人の感情、体調など、聴く人の状態、コンディション

 

どういう思いで音楽を聴くか、どんな状況で音楽を聴くかで、音楽の聴こえ方やその影響は全然変わると私は思っています。
(だって、同じ曲を聴いても涙が出る時があれば、出ない時もありますから^^それくらい聴く側の状態の影響は大きい)

 

確かに、音楽には力があり、上の研究のような影響もありえるでしょう。でも、それよりも、どういうふうに音楽と向き合うかという、聴く側の状態(姿勢)によって、その影響も大きく変わると思うのです。

 

ここまで、仮定したり、いろいろ好き放題書きましたが、圧縮音源に対して過剰に不安になる必要はないと思います。それよりも、音楽との向き合い方の方が大事かもと思うのでした。

 

とはいえ、音楽を作る者としては、なるべくなら良い音質で聴いてもらいたいですね。

 

ちなみに、私がMP3に圧縮する時は320kbpsです。(個人的には、この圧縮率ならオリジナル音源とほぼ変わらないと思う)ちなみに、上の研究で使用された圧縮音源は32kbps、56kbps、112kbps。。いや、これ、、圧縮しすぎで音質悪すぎ、、、。そりゃあ、感情に悪影響もでるかも?笑

 

やはり、上の研究結果はほどほどに受け止めるくらいがいいのかもしれませんね。

 

ではでは

 

 

何を聴くのかも大事ですが、どこで聴くか、どういうふうに聴くか、何で聴くか、などなど、音楽鑑賞において大事なことは他にも大事なことはたくさんあります。

 

 

 

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