日本は出世欲も低く、自己研鑽をしない?日本人というよりも、日本の環境やマインドの危うさ

【出世欲が低く自己研鑽をしない日本特有の傾向が明らかにーパーソル総合研究所の「APACの就業実態・成長意識調査」】
https://itjinzai-lab.jp/article/detail/1832

 

・日本を含むアジア太平洋地域(APAC)14の国・地域における就業実態・成長意識についてインターネット調査を実施

・上昇志向に関する日本の特徴として、多くの日本人が管理職志向がなく、出世意欲が最も低く、最下位

・勤務先以外の学習や自己啓発について、 日本は断トツで自己研鑽をしていないというデータ

・日本の起業・独立志向は最も低く、最下位

・日本は「女性上司のもとで働くことに抵抗はない」で最下位、「外国人と一緒に働くことに抵抗はない」で最下位、「年下上司のもとで働くことに抵抗はない」でワースト2。

・日本は勤務先に関する満足度が低く、今の勤務先で働き続けたい意欲は薄いが、積極的に転職したいとも考えていない。転職後の年収については上がりにくい傾向である

・日本型雇用が直面している「機能不全」を表しているのではないか

 

 

 

以上、記事引用参考。

 

 

 



 

 

 

日本人がやばいというよりも、日本の環境がやばいと思う

 

 

「男性中心で強い同調圧力、自社でしか通用しない業務プロセスの習得を通じた業務遂行能力の長期育成、年功的人材運用――これらが見られる組織において、先輩や上司は20~30代にとって魅力的なロールモデルとなりにくい。また、40代以降ではほぼ出世の勝負がついており、逆転人事は期待できない。こうした社会では、自ら学んで力を付けて自らの市場価値を上げ、時には転職をも手段としてキャリアを自ら形成していく意識や行動は現れにくい。 今回の調査結果は、今後激しさを増すグローバルビジネスや、外国人を含む優秀な人材の獲得など『国際競争力の低下』という観点から極めて憂慮すべきものである。」

 

このように記事は締められていますが、その通りだと思います。

 

ネット上でも、この記事は少し話題になっており、「日本人は出世意欲も低くて、自己研鑽も全然しない」ってワードがネット上で飛び交っていますが、いやいや、やばいのは日本人というよりも、そういう日本人を作り上げてしまっている日本、日本のシステムなのではないかと個人的には思います。

 

たとえば、日本人は管理職になりたい意欲度が低い→出世意欲が低い、ということですが、

 

そもそも、「責任や仕事の重みは増えるのに、管理職には残業代が適用されない」「管理職になってサービス残業が増えた」というような日本の労働環境で、管理職になりたいという意欲は高まるでしょうか?

 

データ上では、出世意欲の話以外でも、日本人の最下位、最低レベルみたいなことが際立ちますが、そうさせている理由のひとつとして、日本の労働環境が大きくあると思います。

 

 

日本を救うのは生産効率を上げること、そのための意識改革

 

日本の労働生産性は世界の中で最低基準と言われて久しいです。

 

日本はバブル期には世界のトップクラスの経済大国になりましたし、現在も下降気味とはいえ、上位におります。ただ、冷静に考えてみれば、その理由って、人口が多かったから、マンパワーが多かったからなんですよね。(多くの労働人口が根性でがむしゃらに働いたから)

 

その風土がまだまだ残っているのでしょう。それを示すようなデータも上にありました。

 

仕事選びで重要視する点について、日本はその第3位に「休みやすさ」がランクインしてます。これは世界の中でも日本独自の理由です。

 

つまり、日本の会社は休みがとれない、とりにくいってことを示していますよね。。

 

人口減少が加速していく中、「休みはそこそこに根性でがむしゃらに働く」マインドのままでは本当、日本はやばいです。それはつまり、マンパワーに頼るマインドですからね。(第二次ベビーブームがちょうど今、親世代なのでゆるやかな人口減少ですが、そこを過ぎたら、二次関数のように日本の人口は減少していきます)

 

今の日本経済を維持するためには、AIなどのテクノロジーや外国人労働くらいしか頭に浮かびませんが、最近の外国人実習生の過酷な労働環境のニュースを見ていると、日本の労働環境やマインドはまだまだ改善されていないんだと痛感し、外国人労働という日本を救う要素も失いそうで怖くなります。

 

本当は望ましくないですが、日本という国はどん底になったり、一度崩壊しないと変革ができないのかなと思ったりもしてしまいます。

 

具体的にどう変革するのかというのは専門的であり、素人の私が何か言えるわけではないですが、

 

生産効率、そのための意識改革ということにおいて、私が最近思っていることがあります。

 

 

苦しみを美とするはやめようよ

楽をするのをダメとするのはやめようよ

 

、、です。

 

たとえば、真夏の甲子園で連投する投手を見て感動。怪我をおして出場して優勝した稀勢の里に感動、などなど。実際、私自身も感動はするのですが、こういうようなマインドが何か日本を蝕んでいるような気が私はしています。

 

苦しんで一つのことを何とかやり遂げた子ども

すっごい楽をして10のことをやり遂げた子ども

 

もしかしたら、人によっては、後者よりも前者の子をすごい褒めるかもしれません。

 

でも、これからの時代、必要とされる人材は後者の子かもしれませんよね。

 

ズルをするのは論外ですが、何か工夫をして(頭を使って)10のことを簡単にやり遂げたならば、後者の子の方が純粋にすごいです。

 

「簡単に」「楽に」なにかをやられてしまうことを忌み嫌う大人は結構多いです。

 

でも、「簡単に」「楽に」って、見方を変えれば生産性や効率の基本です。

 

私のたとえ話が陳腐でうまく伝わらないかもしれませんが、、、

 

苦しみを美とするはやめようよ

楽をするのをダメとするのはやめようよ

(生産性、効率、本質をしっかり見つめよう)

 

、、と改めて思います。

 

子どもから大人まで、そんなことを意識していけたらなと思います。

 

そうしたら、日本も根本的に大きく変わるかも??

 

日本は最下位、最低レベル、という上のデータを見て、以上のようにいろいろと思ったでした。

 

長々失礼しました。

 

ではでは

 

データのおおもとPDFデータです。「日本が最低」という以外にもいろんな情報が読み取れますよ。一部や表面だけでなく、全体や根本を見る目も欲しいですね。

【APAC 就業実態・成長意識調査2019】
https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/data/data/APAC_2019.pdf

 

 

 

 

 

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