「情報伝達は見た目(視覚情報)が大事」は誤解。メラビアンの法則の本当の意味
【なぜ広がる?「情報伝達は見た目が5.5割」の誤解】
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/58395
・人に情報が伝わる時、視覚(ビジュアル)55%、聴覚(音声)38%、言語(文字)7%。このように伝わる頻度を数値化したものがメラビアンの法則
・情報の伝達の際、視覚やビジュアルがやはり大事だ、、、というのは実は間違った解釈
・視覚(直接対面)では55%しか伝わらない、聴覚(電話)では38%しか伝わらない、言語(メール)では7%しか伝わらない
・つまり、言語よりも声のトーン、声のトーンよりも身振り手振りや表情から発せられる情報の方を、受け手は感じ取っている、ということ
以上、記事引用参考
コミュニケーションは順番と威力(メラビアンの法則の捉え方)
私のブログでも過去に何回か取り上げているメラビアンの法則。
「コミュニケーションにおける言語の役割はたったの7%。それ以外の見た目や表情、声のトーンにもっと気を配れば、伝わる力はグンと上がるんだ」
、、と考えがちですが、これは間違った解釈です。
たとえば、
「嫌い」という言葉で考えてみましょう。
その言葉だけ受けて、私たちはすぐに「嫌われている」と判断するでしょうか。声のトーンや口調が上ずっていたら違う意味になるかもしれませんし、身振りや表情を観察していたら、逆に好きの意味ではないのだろうか、と考えることもできます。
つまり、
本来はあるメッセージを伝える場合、言葉も声のトーンも身振りも手振りも、同じ方向を示すものですが、それぞれが矛盾する方向を示している場合には、言語よりも声のトーン、声のトーンよりも身振り手振りや表情から発せられる情報の方を、受け手は敏感に感じ取っている、ということです。(記事引用)
それが
視覚(ビジュアル)55%、聴覚(音声)38%、言語(文字)7%
(3つの要素や方向が矛盾している時、メッセージ伝達に占める割合)
、、の正しい意味であり、解釈です。
言語(文字)<聴覚(音声)<視覚(身振り手振り、表情)
言語(文字)→聴覚(音声)→視覚(身振り手振り、表情)
、、と表記した方がわかりやすいかもしれません。(3つの方向が矛盾している時ね)
メールじゃ伝わらないから、電話。電話じゃ伝わらないから、直接会う、みたいな。^^
メール<電話<直接会う
メール→電話→直接会う
、、とも言えるかな。笑
嫌いというメール、嫌いという電話、直接会って嫌いと伝える。
全方向で「嫌い」というメッセージ性が出ているのなら、もう、ただただ絶望ですが、^^そうでもない時(3つの方向が矛盾している時)は、メラビアンの法則により、「嫌い」の解釈が変わって来ます。(相手への伝わり方が変わります)
ちなみに、メラビアン博士は「maybe(たぶん)」という言葉で実験をしたそうです。(いろんなの声のトーン、表情を見せることで、どれだけ被験者のmaybeの評価が変わるか数値化)
改めて思うのは、
相手に何かを本気で伝えたいなら、3要素すべてで表現するべきです。(当たり前)
もしも、矛盾の要素があれば、言語7%、聴覚38%、視覚55%の威力で相手にその内容が伝わってしまうということです。
例えば、
3要素で「好き」と伝えれば問題はないですが、
言語「好き」、聴覚「好きではない」、視覚「好き」→好きではないと相手に伝わる
言語「好き」、聴覚「好き」、視覚「好きではない」→好きではないと相手に伝わる
、、ということになります。(パーセントの威力を考えればすぐわかりますね)
もちろん、言語もコミュニケーションの入り口としてとても大事なのは当然でのことです。ただ、その内容を裏付ける要素として威力を発揮するのが他のふたつの要素という感じでしょうか。
3つの要素すべてが大事です。
メラビアンの法則で学べることは、コミュニケーションの順番と威力という感じでしょうか。
「好き」「嫌い」という安易な例えで、私なりに考えてまとめてみました。
ではでは
SNS上で議論したり、炎上したりしているのは、メラビアンの法則からすると、かなり不毛なもことなのかもしれませんね。^^;(聴覚も視覚情報もない言語情報だけでコミュニケーションをずっと続けているから)