人間が描いたような画像を生成するAI。AIと人間のクリエイティブについて考える。その違いは?

【まるで人間のアーティストが描いたような画像を生成するAIが「アーティストの権利を侵害している」と批判される】
https://gigazine.net/news/20220815-stable-diffusion-controversy-ai-infringes-artists/

 

・イギリスのロンドンとアメリカのロスアルトスを拠点とするスタートアップ・Stability AIが2022年8月10日、まるで人間のアーティストが描いたような高クオリティの画像を生み出せる画像生成AI「Stable Diffusion」を研究者向けにリリース(まもなく一般公開予定)

・開発者いわく、「Stable Diffusionは何十億人もの人々が数秒以内に素晴らしいアートを作成できるようにする、テキストから画像を生成するモデル」

・Stable Diffusion製の画像を見ると、右下に四角い枠と崩れた文字のようなものが確認。著名なアーティストはそれを「AIが再構成しようとした痕跡だ」と指摘。アーティストの権利を侵害していると批判

・「Stable Diffusionは著名人の顔を使ったフェイク画像や性的な画像も生成できる」と警鐘を鳴らしている

 

以上、記事引用参考

 

 



 

AIと人間のクリエイティブの違いは?

 

AIクリエイターと人間クリエイター

 

このテーマは、このブログで何度も取り上げてきていると思いますが、すごいAIクリエイター(ソフト、サービス)が出現すると、やはり、また、このことについて書きたくなってしまいます。

 

上の記事内の画像を見てもらえば、わかりますが、ものすごいハイレベルな画像がStable Diffusionによって作成できるようです。

 

テキストから画像を生成するAIということなので、

 

たとえば、

「踊っているポケモン」

「お酒を飲んでいる〇〇大統領」

、のようなテキストをAIに打ち込めば、数秒で、その通りのイラストや写真が出来上がる、ということです。

 

テキストからの画像作成AIはこれまでにも存在していますが、今回のStable Diffusionの画像のレベルは群を抜いています。

 

著名なアーティストが批判したくなる気持ちもわかります。(既存の画像を再構成しているのなら、たしかに問題かも)

 

音楽家の私はやはり、音楽でも似たようなことが起きていくのかも?と想像してしまいます。

実際、ビートルズ風の曲を生成するAIというようなものは既に存在しますから、ゆくゆくは、今回のStable Diffusionのように、「テンポがこれくらいで、楽しげで、〇〇(アーティスト名)のような音楽」とテキストを打ったら、そんな音楽を数秒で作ってくれるようなAIがいつか登場するのかもしれません。

 

そうなったら、人間の作曲家はお手上げですね。^^;

 

そういう状況になっても、作り続ける意味はあるのか?人間にしか作り出せないクリエイティブがあるのか?などなど、いろいろと考えさせられます。

 

人によっては、

「AIは所詮、過去データを学習したものの、過去データの延長線上のクリエイティブ。人間はオリジナリティを持って、ゼロからイチを作り出せる」

と言う人もいるかもしれません。人間のクリエイティブの相違性、優位性を言う人がいるかもしれません。

 

でも、私たち人間クリエイターは本当にゼロからイチを作りだしているのでしょうか。

 

たとえば、エイトビートというリズムだったり、コード進行だったり、「こういう感じの曲、自分も作ってみたい」というように、私たち人間クリエイターは、これまでの音楽を吸収しながら、創作活動をしているとも言えると思います。

 

これだって、ある意味では、AIと同様に、過去データを学習した結果のクリエイティブですよね。

 

もっと話を拡大してしまうと、

 

私たちの主義主張とかだって、誰かからの影響の可能性が高いわけです。

究極は、言葉だって、過去の蓄積データであり、自分たちがゼロからイチにしたものではありません。

 

つまり、

人間の私たちは、自分の中からのゼロイチって実はほとんどないのではないかという話です。

 

 

ここまで考えてしまうと、過去データを学習してクリエイティブしていくという点で、AIと人間は何が違うのだろうかと思ってしまいます。

 

もはや、AIは人間と同じような立場やレベルになりつつあるのではないかとも考えてしまいます。

 

少し前までの私は、「AIもツールなのだから、むやみに怖がらないで、人間がうまく使いこなせばいい」と考えていました。(主従関係)

 

でも、もしかしたら、そうではなく、AIは今後、人間の対等なパートナーのような存在になっていくのかもしれません。(対等な関係)

 

ただしかし、人間クリエイターとしてのプライドもあるので、オリジナリティやクリエイティビティで、AIにはまだまだ負けたくない気持ちもあります。

 

でも、いつか、AIが作った曲で感動してしまった瞬間、そんなプライドも打ち砕かれることになるのかもしれません。

 

以上、Stable Diffusionというすごい画像作成AIのすごさを見せつけられ、いろいろと考えさせられる人間作曲家の私なのでした。

 

ほぼ人間レベルのAIクリエイター、AIのクリテイィブについて、あなたは何を思いますか?

 

ではでは

 

感情やストーリー(背景や歴史)も、クリエイティブにおいて重要な要素ですが、それさえもAIはいつかマスターしてしまうのでしょうかねえ。

 

 

 

 

 

 

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