自分と似た人物に惹かれやすい?8万組のカップルの分析から見えてくるもの
【「人は自分と正反対の人を好きになる」というのは本当か?】
https://gigazine.net/news/20230908-opposites-attract-usually-not/
・コロラド大学の心理学者らの研究チームが、「自分に似た人物に惹かれることが多い」と報告
・約8万組の異性カップルで観察された133の特性の分析を行った
・分析の結果、カップル間での政治的および宗教的態度や教育レベル、IQ、喫煙や飲酒の頻度などの測定値は強い相関関係を示した。また、身長や体重、持病、性格などの特性でも、わずかながら正の相関が示された。つまり、「IQ高めの人は同じくIQ高めの人と交際しがち」「喫煙頻度の高い人は同じく喫煙頻度の高い人と交際しがち」といった傾向が判明
・一方でカップル間の外向性や内向性などの特性については相関関係が認められなかった
・朝型や夜型、不安の感じ方、聴覚障害の有無などの特性では逆に負の相関関係が認められた
・今回の研究によって、同様の特性を持つ個人同士がパートナーになる傾向がある「同類交配」の概念に大きな影響を与える可能性を指摘
・「今回発見された相関関係はかなり控えめであり、この議題を過度に促進させるために誇張したり誤用したりしてはいけません」と警告
以上、記事引用参考
何が同じだと惹かれて、何が違うと惹かれやすいのか
自分と似た感じの人を好きなる?自分と違う感じの人を好きになる?
このような話はよく出ますし、答えの出ない問いです。
でも、今回の研究によれば、
自分に似た人を好きになる、惹かれることが多いようです。
上の記事の内容を改めて、私なりにまとめてみます。
<強い相関関係>
・政治的態度、教育レベル、IQ=思考力や考え方が同じだと惹かれやすい
・喫煙や飲酒の頻度=嗜好品のスタイルが同じだと惹かれやすい
<弱い相関関係>
・身長、体重=同じだと惹かれやすいが、違くても惹かれる場合も
・持病=同じ持病を持っていると惹かれやすいが、違くても、、
・性格=同じだと惹かれやすいが、違くても、、
<相関関係が見られない>
・外向性、内向性=惹かれやすさに関係はなさそう
<負の相関関係=逆の方が惹かれやすい?>
・朝型と夜型=朝型人間と夜型人間は逆に惹かれやすい?
・不安の感じ方=不安の対処の仕方?強度?が違う方が惹かれやすい?
・聴覚障害の有無=聴覚がある人ない人で支え合う関係性?
以上のように、
<強い相関関係>や<弱い相関関係>を見ると、「うんうん、そうかもな」と納得感がありますよね。
ただ、最後の<負の総関係>というのが、とても興味深いですよね。この要素に関しては、違う方が惹かれやすいということです。
今回、自分と同じ感じの人(自分と似ている人)が惹かれやすいというのがテーマですが、「なんで、この要素に関しては違う方が惹かれやすいのだろう?」と私はとても興味を持ってしまいました。
このブログを書きながらの、私なりの短絡的な解釈ですが、
補完関係になりうる要素は、違う方が惹かれやすいのかもしれません。
・自分と同じ感じの人がパートナーだと、一緒に過ごしやすいが、衝突した時が強烈です。
・自分と違う感じの人がパートナーだと、過ごしにくさもあるが、違うからこそ補い合える補完関係になれます。
という感じに、同じカップルも違うカップルも、どちらにもメリット、デメリットがあると思います。
違うカップルのメリットである補完関係の視点で見れば、
朝型と夜型は生活スタイルが違うからこそ、補えるかもしれないし
不安の感じ方が違うからこそ、メンタル的に補えるのかもしれません。
(聴覚障害の有無に関しては、補うというよりは、支え合う感じかもしれません。)
たとえば、
政治的態度が違うと、補完関係にはならず、ただ衝突するだけかもしれません。
IQが違うのも、補完関係にはなりえないのかもしれません。
うんうん、おもしろいなあ。
記事の最後に、「今回発見された相関関係はかなり控えめだから、過度に活用しないでね」と警告しているでの、今回の研究は、ちょっとした傾向レベルで受け止めるくらいがいいのかもしれませんが、私はとても興味深かったです。
何が同じだと惹かれやすくて、何が違うと惹かれやすいのか。
これらを踏まえて、自分のこれまでの恋愛傾向、今後のことも考えてみるのも、おもしろいかもしれませんね。(楽しむ程度に、軽く参考にするくらいがちょうどいい)
ではでは
接触回数が多いと恋の落ちやすいとも言いますが、「類は友を呼ぶ」視点で考えれば、自分と似ているから、よく会うわけだから、やっぱり、こういう視点から見ても、似たもの同士は惹かれやすく、恋に落ちやすいのかもしれませんね。