ビートルズ最後の新曲「Now And Then」から思うこと。
【ビートルズ最後の新曲「Now and Then」はこうしてAIの技術を駆使して世に送り出された】
https://wired.jp/article/the-beatles-now-and-then-last-song-artificial-intelligence-peter-jackson/
【AIがサポートしたビートルズの新曲「Now And Then」リリース】
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/03/news054.html
・四半世紀におよんだ制作作業を経て、ビートルズのオリジナルメンバー4人が揃った最後の曲になるであろう新曲「Now and Then」が公開された
・1990年代に『ザ・ビートルズ・アンソロジー』のレコーディングに取り組んでいた際に、古いカセットテープ(ジョン・レノンが死の直前にニューヨークの自宅でピアノの弾き語りで録音したもの)から「Now and Then」を復活させようと試みた。音源ではジョンのボーカルが自身のピアノの音にかき消されてしまっていたが、当時は声を分離させる技術がまだなかった
・2022年、後に『レット・イット・ビー』となるアルバムやコンサート、映画の制作過程を捉えた1969年の映像素材からジャクソンがドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』の制作に取り組んでいた際に、ジャクソンとチームは音源からあらゆる楽器の音や声を分離できるAI技術を開発
・新曲には1995年に録音したハリソンのギターも入っているが、ソロの部分は録音したハリソンのギターソロをベースに自分が弾いたものだとマッカートニーは語っている
以上、記事引用参考
分離技術によってDJ時代、組み合わせ時代が本格的に到来
前にブログでも書きましたが、先日、ついに、ビートルズの新曲「Now And Then」がリリースされました。
さすがのビートルズ節、ハーモニーって感じですね。
リリースしてからまだ3日しか経ってないのに、既に2000万回以上再生されています。
ちなみに、ビートルズは解散した後、他に2曲リリースしています。
(ちなみに、ビートルズが解散前、最後に生み出した曲は「I Me Mine」です。)
Real Love
Free As A Bird
こちらの2曲も私はとても好きです。
解散後のこの3曲は、昔のジョンたちのデモテープから作り上げたことに変わりはないのですが、今回の「Now And Then」はAIを駆使しているところに大きな違いがあります。
特に分離技術がすごいです。
ドラム、ギター、ベース、ボーカルの曲があったとして、それらを楽器ごとに分離する感じです。ものすごいことだと思いませんか?例えるなら、一度混ぜた色を、混ぜる前の色に分離するイメージです。
しかも、今回、カセットテープのピアノ弾き語りデモ音源だったので、かなり音質が悪かったことが想像できます。(実際、音質の悪さが原因で、昔、制作を断念している)
音質の悪いデモ音源から分離させたジョンレノンの声ですが、全然きれいな歌声ですよね。
おそるべし最新分離技術。AIテクノロジー。分離だけでなく、音質をきれいにする技術もすごいです。
実際、私などの、いち音楽家でも、ある程度のレベルの分離するためのツール(ソフト)は存在します。でも、それらを本格的に音楽制作に使用するかというと、まだ難しいレベルです。
しかし、今回のビートルズの音源を聴いていると、いずれは、すべての音楽家や一般人が誰でも、今回のような素晴らしい分離技術、AIテクノロジーを使える時代がくるのだろうと想像してしまいます。(最新のテクノロジーはいずれ一般化する)
そうなったら、
誰でも簡単に、ボーカルだけ分離して抜き取れば、本格的なカラオケ音源は作れますし、
好きな曲の楽器の練習がしたかったら、その音源の練習したい楽器だけ抜き取って、練習用の音源を作ることもできます。
さらには、
ボーカルだけ抜き出して、ボサノバ調、レゲエ調のように、アレンジ違いを作ることもできます。
複数の違う音楽の楽器を抜き出してきて、それらを合体させて、まったく違う音楽を作り出すこともできるようにもなるでしょう。
などなど、
とにもかくにも、分離技術は、多くの可能性を秘めているテクノロジーです。
分離するということは、上記のように、それらをどのように組み合わせて活用していくかが問われる時代になるとも言えます。つまり、DJ時代、組み合わせ時代の到来です。
そんな時代を見据えて、最新の分離技術、AIテクノロジーを迎えていくといいかもしれません。
ではでは
分離技術によって、たくさんのパーツやパズルのピースが生まれるわけですが、パーツやピースの元となるものは今後も軽視してはいけません。つまりは、現在の楽器奏者や歌手などなど。過去のものだけでなく、新たに生み出されるパーツやピースも大事ですからね。