熟慮性の低い人が陰謀論にハマりやすいという研究結果。陰謀論否定派も肯定派も熟慮は大事。アップデート思考が大事。
【「頭の良い人」は陰謀論にハマるか、学術誌に論文が掲載…「面白くない」研究結果は心理学者を奮い立たせた】
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231101-OYT1T50199/
・「『頭が良すぎて陰謀論にハマる』のか、『社会に不満があるとハマる』のか。そういったことを2人の教授が検証。論文を共同執筆。
・二つの仮説を出発点にした。一つは「よく考えることができる人は陰謀論を信じづらい」ということ。もう一方は「社会的な不安・不満を抱えている人は陰謀論を信じやすい」
・それに加えて、2人が検証したかったのは、「頭が良いからこそ陰謀論にハマりやすい場合があるのかどうか」
・結果、「陰謀論を信じやすい」人たちの傾向として強く出たのは、「熟慮性が低い人」
・直感的に物事を判断する人ほど、特にコロナに関する陰謀を信じやすい傾向。逆を返せば「物事を論理的に考えられる人ほど、陰謀論にハマりにくい」
・また、社会不安や不満が高い人ほど陰謀論にハマりやすいという結果も出た。顕著に出たのは「アノミー(=世界は悪くなっているという信念)」が強い人ほど、陰謀論に傾倒しやすい傾向
・だが、この二つの傾向の組み合わせによる増幅効果は見いだすことができなかった。そのため、裏テーマだった、「社会不満を持ったインテリこそが陰謀論にハマりやすい」ことは表れなかった
・社会的な不安や不満を持つ人も熟慮性が低い人も、どちらも陰謀論を信じやすい傾向はあった。だが、結果を見てみると、熟慮性の方がより一貫して影響していることも分かった
・熟慮性を磨くことは誰にでもできる。新聞やテレビ、ネットなど情報があふれる中で、「ただ情報に触れるだけではなく、なぜそのような情報が発信されているのか、誰が発信しているのか、どのくらい正しいのかというのを自分の頭で考えることが『熟慮』することにつながる
以上、記事引用参考
熟慮性を上げよう=考え続けよう(アップデート思考)
こういう雑学ブログを書いているくらいなので、私は陰謀論が好きな方だと思います。^^
ただ、陰謀論をそのまま鵜呑みにしないように私は気をつけるようにしています。
上の記事によれば、
熟慮性が低いと、陰謀論にハマりやすい。陰謀論を信じやすい
とのことです。
確かに、熟慮することはとても大事だと思います。
【辞書】
じゅく・りょ【熟慮】
《名》よくよく考えること。十分に考えをめぐらすこと。熟考。
考えをめぐらすこと、つまり、考えることを止めてないんですよね。考え続けているんです。
私はここがとても大事なポイントだと思っています。
最近、「すばらしい人体」という本を読みました。
その本の中では、医学の進化の歴史が書かれており、
ほんの100年くらいの間に多くの医学の常識が覆ったり、アップデートしていったのだと私は知りました。(お産や手術前の手洗いが当たり前ではなかった時代があったのは、今の時代からすると驚きですよね)
何が言いたいかというと、
今の世界の常識や正解、あらゆる情報は、常に変わり続ける、アップデートしていくもの、だということ。
医学だけに関わらず、すべてのことに言えることだと思います。
私たちの周りの多くのことが変わり続けて、アップデートしていくのだから、私たち自身(の考え)も変わり続けて、アップデートしていかないといけないと思うのです。
そういう意味で、やはり、熟慮=考えをめぐらすこと、はとても大事ですね。
違う言い方をすると、
物事や事象に句点(ピリオド)はないから、思考も句点(ピリオド)をつけない
物事や事象は読点で連なっていくものだから、思考も読点で続けていく
「陰謀論にハマる」や「陰謀論を信じる」はなんとなく、そこで思考が止まってしまう感じがしますが、「陰謀論について考える」ならば、私はOKだと思っています。(ためになる陰謀論もありますからね)
あえて言うと、
なんでもかんでも、「陰謀論」とレッテル貼って、思考を停止するのも私はダメだと思います。
陰謀論にハマって思考停止もダメだし、
陰謀論を即、否定して思考停止してもダメだと思います。
やはり、大事なのは、考え続けること。熟慮。
世界の常識やすべては変わり続け、アップデートし続けていますから。
上の記事は陰謀論にハマらないために熟慮しましょう、という記事でしたが、
私からすれば、陰謀論を肯定するにしても、否定するにしても、考え続けること、熟慮することは、大事だと思ったのでした。
あと、最後に強く思うことは、
SNS上では、過去に言った内容を覆したり、変更することを非難する人々がとても多いです。
しかし、
アップデート視点からすれば、変更することは何もおかしくないし、むしろ、正しいことだと私は思います。
間違っていたと気づいたら、謝罪して、正せば良いじゃないですか。(もちろん、程度によりますが)
世界もアップデート、自分もアップデート、相手もアップデート。それをお互いに認め、受け入れていきましょう。そして、良い流れを作っていきましょう。もちろん、その流れにも終わりはありません。
ではでは
100%か0%か、白か黒かで考えず、90%や80%くらいに、思考に余白部分(遊びの部分)を作っておくのも大事です。余白や遊びがないと変更や訂正することも難しくなりますから。