音楽ストリーミングサービスの台頭で、古い音楽を聴く人が急増→新しい音楽文化の停滞?

【SpotifyやApple Musicの台頭で「古い音楽」を聴く人の割合が急増しており文化停滞の危険があるという主張】
https://gigazine.net/news/20220827-music-consumption-dominance-old-songs/

 

・SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービス、2021年にはユーザー総数が全世界で5億2390万人に達した

ストリーミングサービスの影響で古い曲と新しい曲の競争が発生

・「アメリカの音楽市場における旧譜(18カ月より古い作品)と新譜のシェア」において、2020年から2021年にかけて「Catalog Share(旧譜のシェア)」が65.1%から69.8%に上昇し、「Current Share(新譜のシェア)」が34.9%から30.2%に減少

2022年上半期の音楽業界に関する中間レポートによれば、旧譜のシェアは2021年からの半年間でますます拡大し、72.4%に達した

・音楽業界だけでなく、映画業界も「トップガン」や「インディージョーンズ」など、リメイク版ばかりで、新しい作品が衰退していると主張

・新たなアーティストや才能の発掘にコストが費やされなければ、文化が生き残るために必要なスキルが失われてしまうと主張

 

以上、記事引用参考

 

 



 

全時代吸収の音楽時代、音楽文化は低迷しない

 

ストリーミングサービスが浸透したことにより、古い音楽を聴く人が増えて、新しい音楽、アーティスト、文化が育ちにくくなっているという、上の主張です。(アメリカのデータですが、日本も同じ傾向があると思います)

 

言いたいことはわかります。

 

実際、古い音楽を聴く若者は増えていると思います。

 

それは単純に、古いもの(音楽)にアクセスしやすくなったから、という理由があると思います。

 

昔だったら、数十年前の音楽を手に入れることは、とても大変だったでしょう。でも、今はクリックひとつで、手に入れることができます。(聴くことができます)

 

そのおかげで、

これまで以上に、新しい音楽にとって古い音楽が競合相手になってしまっているというのが今の実状です。

 

でも、だからといって、新たな音楽(文化)は停滞するのでしょうか?

 

ここからは、私、個人的な意見ですが、

 

今までは、音楽のトレンドみたいなものは、リレー形式で流れてきたと、私は思っています。

たとえば、

80年代音楽があって、その流れがあって、90年代音楽→2000年代音楽みたいに。(今の若者は、2010年代の音楽を「10年代音楽」と言うのですが、私は違和感を感じてしまいます。笑)

 

でも、今は、簡単に昭和の初期の音楽を聴たりすることができます。

 

だから、

音楽のトレンドや文化は、リレー形式ではなく、時代の流れ関係なく、全時代吸収型の音楽時代になっていく、なっているのではないか、と私は思っています。

 

それはそれで、おもしろそうではありませんか。

 

昔はリレー形式で音楽文化が流れていましたが、今は全時代を容易に吸収できる音楽文化なわけです。

 

それこそ、今後、どういう音楽や文化が生まれていくるか、とても興味深くないでしょうか。

 

たとえば、今の若者たちが、美空ひばり風ロッグとかラップとか、どんどん作れる時代でもあると思います。昔の音楽にアクセスしづらい時代だったら、そういう発想自体も生まれにくいでしょう。

 

上の記事内のライターの憂いは、ビジネス目線の印象を強く受けます。たしかに、古い音楽にシェアを取られ続けたら、音楽ビジネスとしては悩みどころなのは事実です。

 

でも、全時代吸収で、おもしろい音楽がどんどん作られていったら、そういう問題も解決していくんじゃないかなと私は楽観視しています。

 

少なくとも、音楽という文化が停滞することはないでしょう。

 

まあ、先日のブログでも書きましたが、AIも全データを学習してクリエイティブをしているわけですから、人間アーティストも負けずに全部の時代の音楽を吸収しながら、新たな音楽を作り出していきましょう、とも思います。

 

ではでは

 

P.S.リメイク作品や続編作品が増産される映画業界はどうなのかはわかりません。今回のテーマに関して、映画と音楽は一括りにできないと思っています。

 

【音楽における”ヒットチャート”の難しさ ユーザーは結果とどう向き合うべきか】
https://realsound.jp/2022/08/post-1112545.html

音楽のヒットチャートやランキングの集計方法も多様になってきています。多様性時代、「古い音楽」「新しい音楽」と言うこと自体がなんか違うのかもしれませんね。

 

 

 

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