行動経済学。世の中はデフォルトだらけ。デフォルトを意識した上で判断していきたい。

【消費者の脳が疲れるタイミングを狙って広告を打つ⋯「深夜にネットショッピングで散財」してしまう理由】
https://president.jp/articles/-/71466

 

・世界のトップ企業がこぞって取り入れている学問、「行動経済学」。それは「人間の行動の原理」を明らかにする学問

人は「変更すること」を面倒に思う

たとえば、新聞社のニュースサイトにメールアドレスを登録しようとすると、「関連するメールマガジンBとCも読む」「プロモーション情報を送る」というチェックボックスがあり、大抵は「読む・送る」のほうにチェック印がついていて、多くの人はそのまま登録してしまう

・つまり、ビジネスをする側としては、「売りたいものはデフォルトにしておく」

・臓器提供の同意率をヨーロッパの国別に比較した研究。オーストリア、ベルギー、フランスなどはほぼ全員が「提供する」となっており、逆にオランダは30%足らず、イギリス、ドイツは20%に満たない。デンマークは4.2%しかない。しかし、この理由は単純で、100%近くの人々が臓器提供に合意している国では「ノーとチェックを入れない限りデフォルトで臓器提供者となる」と定められている(チェックを自ら外さないと同意とみなされる)

・「本日のランチ」「好きなブランド」「ランキング1位の本や音楽」。これらはまさに日常に潜んでいる「デフォルト」

販売する側は上手くデフォルトを設定すれば、「売りたいものを売れる上に、消費者に満足を与えられる」という一石二鳥

疲れている人は「リスクの低い方」「リスクの低いデフォルト」を選ぶ

たとえば、裁判官が「仮釈放」を出した1100件の例を分析したところ、朝一の審問、ランチ休憩後、午後の休憩後の審問の時間帯に、仮釈放の確率がぐんと上がっていることがわかった。(脳が元気な時、リスク関係なしにちゃんと判断している?)

・これらのことを踏まえると、高額な購入を決断する時は、なるべく、朝やランチ休憩後の脳が元気な時にする方がいい。逆に、脳が疲れ切った時の、深夜のネットショッピングは要注意

 

 

以上、記事引用参考

 

 



 

世の中はデフォルトだらけ、デフォルトを意識した上で判断していきたい

 

とてもおもしろくて引用が長くなっちゃいました。

 

・人間はデフォルトのものを選びがち

・脳が疲れていると、なお一層デフォルトを選びがち

 

思い当たる節がある人は結構多いのではないでしょうか。

 

それにしても、臓器提供者同意の比率が、同意書のデフォルト設定でここまで変わるなんてびっくりです。そして、裁判官の判断もここまで変わるなんてね。。

 

グラフや数値をそのままの事実として受け取ることの危険性も見えてきますし、裁判官の判断なんて、人の人生がかかっているのですから、判決を受ける側としては、審問の時間帯はとても重要になってきちゃいますね。いろいろと考えさせられます。

 

改めて、

私たちは、デフォルトを選びがちなわけですが、

言い換えれば、

デフォルト設定側に、私たちは無意識にデフォルトを選ばされている可能性があるわけです

 

デフォルトを選ぶこと自体が悪いわけではありませんが、

でも、どうせデフォルトを選ぶなら、こういう事実を踏まえた上で、”意識的に”デフォルトを選びたいですね。

 

脳って意外に怠惰で、楽をしようとする性質があります。だから、無意識にこういうデフォルト選択をしてしまうのかもしれませんね。

 

だから、無意識になんとなく判断しているとデフォルトの波に知らない間に飲み込まれてしまうかもしれません。

意識的に、自分の判断をしていきましょう。

もちろん、意識的に判断することはとても疲れます。

 

だからこそ、無理せずしっかり休んで、脳が元気な状態をなるべく維持していきたいですね。

 

ではでは

 

いろいろな判断をする時、WNCの理論を私は意識しています。WANT(欲しいもの)、NEED(必要なもの)、CHANGE(未来を変えるもの)。もちろん、優先順位はW<N<Cです。これを意識していると、「自分にとってどうだろう?」という判断前のクッションができるので、デフォルトの波に簡単には飲み込まれないと思っています。。たぶん。。

 

 

 

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