プラスチックを分解する酵素が新たに発見される。リサイクルを考える。
【ドイツの墓地で、史上最速のプラスチック分解能力を持つ酵素が発見される】
https://karapaia.com/archives/52312928.html
・埋立地に捨てられたプラスチックゴミは、自然に分解されるまで何百年もかかる
・発見されたポリエステル加水分解酵素は「PHL7」は、ペットボトルでおなじみの「ポリエチレンテフタレート(PET)」を、16時間以内に9割を分解できることがわかった
・2016年、日本でも発見された「ペターゼ(PETase)」と呼ばれる酵素が発見されているが、「PHL7」はその2倍の速度でプラスチックを分解する
・生物学的なリサイクルは、より低コスト・高効率な循環型プラスチック経済につながると期待される
以上、記事引用参考
プラスチックも人間もすべてはサイクルしていくものなのだ
少し前まで、プラスチックは自然分解しないと言われていました。分解されないプラスチックゴミが細かくなって、漂うマイクロプラスチックの問題はよく知られています。
ちなみに、日本はプラスチックリサイクル率86%とうたっていますが、EUの基準だと日本のリサイクル率は19%になってしまいます。
実際、日本のプラスチックゴミの約8割は燃やされています。燃やした時の火力発電でエネルギーに変換してるということで、それをリサイクルと言ってしまっているのです。
参考【日本とEUのプラスチックリサイクルは定義が異なる!日本の高いリサイクル率86%のカラクリと直面中の課題とは?】
https://data.wingarc.com/plastic_recycle-20920
純粋なリサイクル方法もあるにはあるのですが、技術面やコスト面でいろいろと大変なようです。
そういう意味で、上述のような酵素による分解、生物学的リサイクルは、期待が大きいです。
昔、「プラスチックは自然に分解されない」と聞いた時、「地球にあるもので作ったものなのだから、地球において分解されないはずはない」と勝手に思っていた私です。なので、プラスチック分解酵素が初めて発見されたニュースを見た時、「ほらね」と思ったものです。^^
長期的にみれば、どんなモノも、どんな人も、サイクルからは逃れることはできませんから。(不死の人間はいませんし)
今後、より強力なプラスチック分解酵素がさらに発見される可能性もあるでしょう。
楽しみです。
ではでは
「自然」と「人工」は、対義語のように扱われますが、人間も自然の一部と考えれば、人間が作ったものも自然の一部ということになるかもしれまんよね。そう考えれば、プラスチックも自然に帰ることは当然なのかもしれません。