自己申告をもとにした調査をどこまで信頼できるのか。自己申告との向き合い方。

【「あなたの今までのセックスパートナーの数は?」男女で平均人数に差が出てしまう本当の理由とは】
https://shueisha.online/culture/196132

 

・理論上、「出生、死亡、移動などによる人口の増減がない集団では、一定の期間における異性のセックスパートナーの平均人数は、男性・女性ともに等しくなる」はずだが、、実際は、女性による回答ではセックスパートナーの平均人数が7人だったのに対し、男性による回答では平均人数は14人だった

・平均人数の差について得られた結論は、男性の場合は実際より多く答え、女性の場合はおそらく少なく答えているのではないか

・おそらく、男女において、「セックス」「パートナー」の解釈が違う

回答者は、自分の都合のいいように、物事を大袈裟に言ったり、控えめに言ったりするので、自己申告に基づく調査はそのまま鵜呑みにすることはできない

・特に、事実と異なる回答が多いのは、セックス、食事、飲酒、収入といった、プライバシーに関する質問の場合の自己申告は要注意

・「右利きか、左利きか」「コーヒーか紅茶のどちらが好きか」のような質問(調査)の場合は信頼性がある

・飲酒に関する標本調査で通常使われている「ユニット」という数え方。グラスワイン(175ml)が「2.1ユニット」となるが、ユーザーはこの単位には馴染みがなく、ユニット数で飲酒量を尋ねると、実際の量より少なく答える回答者が多くなる。回答者の理解度、把握度が自己申告に影響する場合もある

・自己申告の調査との向き合い方は大事

 

 

以上、記事引用参考

 

 

 



 

 

自己申告との向き合い方

 

自己申告

どれくらい信頼性があるでしょうか。

 

個人レベルで考えた時、

例えば、仕事や恋愛などのプライバシーについて、「自分は〇〇だ」と誰かが語った場合、その内容はどれくらい信じられるでしょうか。

「盛っているなあ」「見栄をはっているなあ」と思うことも多々あると思います。

 

このようにイメージしてみると、自己申告というものは、簡単にそのまま信じることはできないと思うのですが、

そんな自己申告を多く集めて、調査や統計という大きな塊になると、なぜか私たちは信じてしまいそうになります。

 

特に、事実と異なる回答が多いのは、セックス、食事、飲酒、収入といった、プライバシーに関する質問の場合の自己申告は要注意ですね。

 

自己申告が信頼できないケースは、意識的に事実と異なる回答をするケースと、無意識的に事実と異なる回答をするケースの2パターンがあります。

 

・意識的に事実と異なる回答をするパターは、ここまで書いてきた、プライバシーに関する自己申告

・無意識的に事実と異なる回答をするパターンは、単位の不理解などで、自分自身を把握できていないパターンです。

 

飲酒量をユニットで回答してと言われても、よくわかりませんし、医者から「〇〇カロリー以内に食事を抑えて」と言われても、わからずにカロリー過多になってしまう人も結構いると思います。(患者の自己申告と向き合うお医者さんは、ある意味、大変ですよね。患者が「食べてない」と自己申告しても、実際は食べている場合もあるわけですから)

 

改めて、自己申告というものは、調査レベルでも、個人レベルでも、どこまで信頼できのか、よくよく考えて向き合わないといけないなと思いました。

 

今後は、何かの自己申告(調査)を見たり聞いたりしたら、

まずは、何についての自己申告なのか(プライバシー系は要注意)

そして、申告者が理解、把握できているものなのか(飲酒量など把握が難しいものかどうか)

その辺をチェックしながら、自己申告(調査)と向き合っていきましょう。

 

 

ではでは

 

 

男女のセックスパートナー数の自己申告が事実なら、男女共におよそ同数にならないとおかしいのに、男女の自己申告でかなりの隔たりがあるし、飲酒量の自己申告が事実なら、飲料メーカーの出荷量とおよそ同じくらいになるはずなに、全然そうならない。これらは、自己申告=事実ではないことがよくわかる事例です。

 

 

 

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