失敗の原因は、時間よりお金のせいにした方が印象がいい?時間とお金について改めて考えてみる。
【失敗はお金のせいにしたほうが周りからの印象が良い】
https://nazology.net/archives/146094
・英ロンドン大学(University of London)は、約1,200名を対象とした6つの実験で、失敗の言い訳の仕方で周囲からの印象が変化するのかを検討
・実験の結果、時間を失敗の原因にした人は、お金を失敗の原因にした人よりも、自己コントロール能力が低いと評価された。(失敗の原因を時間のせいにした人は、失敗の原因を説明していない場合と同程度の自己制御能力を持っていると評価)
・どうやら私たちは、時間よりもお金のほうがコントロールが効きにくく、お金が失敗の原因であると、仕方がないと思う傾向があるようだ
・失敗の原因を相手に対して説明するときには、コントロールできない要因に焦点を当てるのが賢明と言えるだろう
以上、記事引用参考
お金は時間よりコントロール不可能なのか?考えるレベル(次元)で変わってくる
前に、以下のブログを書いたことを思い出しました。
【「時間がない」という断り文句は「お金がない」の2倍ネガティブな印象(研究結果)】
https://amimako.com/culture-society-free-time-money-no-negative-refuse-study/
上の記事と合わせて考えてみると、
・失敗した時は、「失敗の原因をお金にせいだ」と相手に説明すると、相手からの評価が下がりにくい(時間に比べて)
・相手の誘いを断る時は、お金のせいにすれば、相手からネガティブな印象を与えにくい(時間に比べて)
ここから見えてくるものは、お金はコントロール不可能という前提からくる、
「お金がないんじゃ仕方ないよねえ」「お金は時間と違って勝手に増えるわけじゃないし、コントロール不可だから仕方ないねえ」という人の感情です。
たしかに、こういうシチュエーションを想像してみたら、私も同様の印象を持ってしまうかもしれません。
でも、改めて考えてみると、
本当に、お金って時間に比べて、本当にコントロール不可なんでしょうか?
逆に言えば、
時間はお金よりもコントロールしやすいのでしょうか?
たしかに、何も考えずに生活していると、時間は、今日、明日というように、当たり前のように流れて、増えていく(無限にある)感覚に陥りやすいです。
でも、実際は、
時間は増えているわけではなく、常に減っています。
私たちは時間(寿命)を燃やしながら、生きているのです。
それを私たちは忘れがちです。
まあ、ちょっと視点を変えて冷静に考えてみれば、
私たちは時間の流れに抗うことも、巻き戻すこともできないわけですから、本当の意味で、時間とお金、どっちがコントロール可能なのかは明白ですよね。
失敗の原因や誘いを断る時のように、生活レベルで考えれば、時間<お金(お金の方がコントロール不可で重みがある)という感じなのかもしれませんが、
人生レベルで考えれば、やはり、時間>お金(時間の方がコントロール不可で重みがある)ということなのでしょう。
つまり、
考える次元(レベル)によって、時間とお金、どちらがコントロール不可なのかが変わり、それによって、「時間<お金」なのか「時間>お金」なのかも変わるのかもしれません。
お金を言い訳にすると印象がいいという話から、また、おおげさに考える私なのでした。
ではでは
34年ぶりに1ドル=153円になりましたね。お金の価値はその時その時でふわふわと変わりますが、時間はそんなことはありません。生活レベルなのか、人生レベルなのかで、やはり、時間やお金の価値や感じ方は変わってくるのでしょう。「私のためにお金をつかってくれた(プレゼントしてくれた)」「私のために時間を使ってくれた(会ってくれた。何かしてくれた。)」これらも、どういう次元で考えるかでありがたみが変わってきますね。考えようによっては、「時間を使う=命を使う」なんです。